
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
夏目漱石など、一般の人が読まれるものは、オリジナルとはずいぶんと違う印象を受けるかもしれません。
オリジナルは、もちろん旧仮名遣いですし、漢字も旧漢字。現在普通に読まれているものは、オリジナルなものに手を加えて仮名遣いや漢字の使用を現代風に書き直しています。
各出版社がそれぞれの作品の出版に際して、それぞれの基準に応じて書き直して、現代の人でも読みやすいようにしているわけで、違いがあるとすれば、その書き直しの部分で、あえて漢字表記を残して振り仮名で読み方を示しているか、今は用いられない漢字表記であるので仮名にしてしまっているか、そういう部分で、それぞれの編集方針の違いが出るかもしれないと思います。
字体は印刷所の違いがあれば、あるかもしれません。
ためしに図書館でいくつかの文学全集などから、同じ作品の入っているのを選んで、それぞれの表記の違いを比較してみると面白いかもしれません。
「友情」はなつかしいです。小学生の頃だったかに読みましたが、それは少年少女文学全集というか、そういうものでしたから、漢字にはほとんどすべて振り仮名が振ってありました。
No.1
- 回答日時:
文庫として一番権威があるとされてきたのはもちろん岩波で、創業も最も古い。
2番目が新潮で岩波の後を追いつつ、岩波では相手にしないような通俗的で売れる本も出版して利益を上げ、一時は岩波をしのいでいたこともあった。角川はさらにそのあと文庫の出版に参画するようになった。1970年ごろまでは岩波が標準的な紙面構成で、新潮が込み入っていてもっとも見難く評判が悪かった。角川は少し小さめの活字を採用し、見やすくてその点は好評だった。漱石、武者小路は純文学の分野として3社が競争して出していた。当時は明治以降の日本文学については常に3社が競合して出版していた。最近はすみわけが進み、角川はほとんど撤退し、新潮も多くの明治・大正の日本の小説を絶版にし、はやりの売れる小説に絞っている。岩波だけが孤塁を守っているといったところであろう。1980年代になるとこの3社に加えて様々な出版社が文庫の世界に参入するようになり、総じて大衆化と若年層化とコミックを含む多方面の作品が文庫化され、本屋に行くとまったく聞いたこともない出版社がいろんな企画をしているのに驚かされる。しかしこれらの新興出版社は岩波と競合しようとする気概はなく、推理小説、大衆小説、タレントものなど、ひたすら売れる本を追っているだけのように思われる。お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
解体新書を書いた新井白石が解...
-
大量古書や全集の買い取り
-
鬼太郎の原作について
-
絶版本をほかの出版社から復刊...
-
文庫本には小口がヤスリのよう...
-
追補版って何??
-
井上ひさし 著 /「國語元年...
-
指輪物語の文庫の新版と旧版の...
-
同じシリーズで別の出版社から...
-
ニーチェの書籍はどれを選ぶべきか
-
罪と罰
-
文庫本のフォント・フォントサ...
-
卒業論文の参考文献の挙げ方に...
-
本の側面に押した印鑑の消し方...
-
洋書の刷年
-
本のカバーの傷。。。
-
リスネズミ ウィリーについて
-
文庫本の表紙を外しますか?神...
-
洋書-同作が複数あるのはどうし...
-
マスマーケットって何ですか??
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
同じシリーズで別の出版社から...
-
海堂尊さんの文庫本
-
文学作品の出版社の違いについて
-
深夜特急(沢木耕太郎著)、英...
-
うしおととら コミックス版、...
-
藤本ひとみ著 テーヌ・フォレ...
-
旅行に持って行くのにおすすめ...
-
『罪と罰』の訳はどちらが読み...
-
おもしろいエッセー本教えてく...
-
谷崎潤一郎作の「小さな王国」...
-
本は何で安売りができないので...
-
追補版って何??
-
白魔術と黒魔術の本
-
夏休み恒例の読書感想文
-
引用書籍の出版年の記載
-
前に行ったミリタリーショップ...
-
洋書の米版と英版の見分け方
-
カラマーゾフの兄弟 江川卓訳
-
文庫本の重量について
-
梶尾真治さんのお勧めを教えて...
おすすめ情報