No.4ベストアンサー
- 回答日時:
「真空管ラジオファン」の立場からひとこと言わせてください。
確かにコンパクトさやエネルギー効率などの性能面から言えば、トランジスターやICなど半導体を使用したラジオと真空管ラジオでは勝負になりません。商品として現在はほとんど売られていないのもむべなるかなです。ただ、真空管ラジオは完全に過去の遺物でまったく不要の存在かといえば、少なくとも趣味の世界ではそうではないと思います。CDとレコードや電車とSLとの違いに喩えることもできるでしょう。
私は小学生のころにゲルマラジオ(ゲルマニュームダイオードだけを使い真空管もトランジスタも使わない電源不要のラジオ)作って以来、この半世紀近くの間に真空管、トランジスター、ICを使用したラジオを数十台(正確な数は忘れました)自作しましたが、製作していて楽しく、また聞いてほっとするのは真空管ラジオです。ラジオ用のICとオーディオアンプ用のICを使えば真空管ラジオより簡単にスピーカーを鳴らせるラジオを作ることができますが、アルミニュームのシャーシにドリルやパンチで穴を開けて部品を取り付けて真空管ラジオを製作した時と比べて「ラジオを作った」という満足感が得られにくいのはなぜだろうと思います。真空管ラジオは真空管以外の部品も比較的大きくハンダ付けなどもICなどより容易だという現実的な利点(老眼の世代には結構これは大きい)もあります。中学生のころクラブ活動で行きつけの電気部品店の主人からただでもらった5球スーパー(大型のST管使用の旧型でした)を分解して、畳一畳ほどの大きな板の上に実体配線図風に組み直し、文化祭で展示して聞かせたこともありましたが、同じことをトランジスターやICでやっても見栄えがしなかったでしょう。
数年前、子どものころ我が家にあったような再生式の(操作を誤るとピュ-ッと発振するラジオ)真空管ラジオを三十数年ぶりにわざわざ作りました。リサイクルショップでようやく見つけた旧式のマグネチックスピーカーを付けて、昔の歌謡曲などの番組を聞きますと、我が家にテレビがなかった子どものころ「お父さんはお人好し」などのラジオドラマや「三つの歌」などの音楽番組を家族そろって聞いていたことを思い出しました。真空管ラジオが「タイムマシン」になってくれたのでした。
No.3
- 回答日時:
日本国内で新規に真空管ラジオを製造するところはありません。
個人で趣味の場合は除いてです。これが結論でしょう。不要なの
で作られないのです。
※自分も真空管時代の人間です(マツダの5球スーパーでした)が、
真空管ラジオの立ち上がりや音や見た目に懐かしさは感じます。
しかし、郷愁のレベルを超えません。真空管は、歴史的な遺物とし
て、博物館で保管しておいて貰いましょう。
No.2
- 回答日時:
トランジスタラジオは、乾電池で動作することができて屋外でも停電でも台風情報が聞けるので非常用防災用情報獲得手段として普及した
トランジスタは半導体素子なので寿命が長く、発熱がほとんどないので故障が少なく、軽くて小さくて持ち運びが便利で、消費電力が少なく、過去においてはソニーなど日本製トランジスタラジオは海外輸出品の花形商品であった
真空管ラジオはトランジスタラジオが普及するまで戦前から使われていた、真空管は真空にしたガラス管の中に金属性電極を封じ込めて電気ヒーターで熱することで作動するため、電源スイッチを入れてから電極が赤く熱するまで動作しないので温まるまで1分間から2分間くらい待たされる
真空管は電球と同じように、寿命が短く、子供の頃、交換用真空管を電気店にたびたび買いに行かされた
、我が家は、ゼネラル製5球トランスレスラジオなので、ブーンという、ハエが飛んでいるような耳ざわりな雑音が常時混入しており、真空管を交換するときは、軍手をはめないと、100ボルトの電気に感電したり、電気ヒーターで熱く熱せられたガラス管部分に触ってヤケドをします、
我が家もやっと台風の停電がきっかけでトランジスタラジオに交換してからは、雑音、感電、ヤケドから開放されました、現在愛用のP社のトランジスタラジオは40年間愛用しており一度も故障なく感度が良いので鉄筋コンクリート製のマンションでも十分に聞こえます、真空管ラジオは、戦前のダルマ球といわれるナス型真空管をつかうラジオなら骨董品的価値があるのも知れませんが、真空管は日本では生産しておらず、中国製、ロシア製の高価な輸入品となるので不燃物として処理したほうが良いでしょう、
No.1
- 回答日時:
真空管ラジオとトランジスターラジオの比較という事でしょうか?
真空管ラジオの特性
1、回路部品が大きい
2、真空管ヒーター電力が必要で消費電力が大きい
3、真空管はエミ減のような劣化がある
4、高周波特性が良い
5、現在は部品価格が高い
トランジスターラジオの特性
1、回路部品が小さい
2、ヒーター電力不要で消費電力が小さい
3、特性劣化が殆んどない
4、高周波特性は悪いが、FETを使えば何とかなる
5、部品価格が安い
40数年前頃にアマチュア無線に凝って、本格的なダブルスーパーヘテロダイン受信機などを自作してたりしましたが、当時のトランジスターは高周波特性が悪く、混変調に弱く使い物になりませんでした。
無線機メーカーでも、真空管とトランジスターを組み合わせた「ハイブリッド回路」を採用してたほどです。
しかし、FETが出来て高周波特性が向上してからは、真空管ラジオのメリットは無くなったのではないでしょうか。
強いて言えば、真空管ラジオは大型コイルが使えたので「Qの高い同調回路」が出来たぐらいでしょうか。
現在の半導体技術なら、真空管ラジオの価値はないと思います。
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