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昨日、日テレで「たけしのIQ200~世界の天才が日本を救う~」という番組が放送されていました。

その終盤で、「ハーバード大学サンデル教授のニッポンを救う特別講義」があり、
『電車を運転していたら、行く手に5人の作業員がいて、このまま進めば5人をひき殺してしまう。
5人の手前には支線があり、そちらには1人の作業員がいる。
そのまま進むか、支線に入るか?』
といったテーマで議論が行われていました。

私は、5人がいる方に進めば、5人のうち誰かが気付いて事故を回避できる可能性が高いが、1人の方に進めばその人が気付かなければアウトという五分五分の状況なので、1人も死なずに済む望みがある5人の方へ進むのが正解、と考えたのですが、ほかごとをしながら見ていたので、議論の内容が頭に入ってきませんでした。
(たまたまテレビをつけたらやっていた番組で、IQ200という番組名から、トンチの類が求められるのかと思いまして)

結論として、「5人を救うために1人を犠牲にするか、1人の人権を尊重するか、どちらにするか考えることそのものが哲学なのだ」みたいなことになったような気がするのですが、ちゃんと見ていた方、この件はどのような議論でどのような結論が出たのか、教えて下さい。

A 回答 (3件)

有名な話ですよ。



それは「これが正解」っていう答えが用意されているわけじゃなくて、
人間の倫理観を考えるための心理学的な議題です。

とんち問題ではないので、
まっすぐ行けば必ず5人が死ぬ 支線に入れば必ず1人が死ぬ
という前提です。

「5人なら気づくかもしれない」などの例外もありません。
運転手は「絶対にどちらかが死ぬことがわかっている状況」だと思ってください。



まず、質問の例で統計をとると
9割以上の人が「レバーを動かして5人を助けるために1人を死なせる」を選びます。

つまり、
「自分が切替レバーを動かすことで、本来死ななくても良かった人が1人死ぬ」

「そのかわり、放っておけば死んでいたはずの5人の命が助かる」
を天秤にかけたときに、前者を選ぶわけです。



そしてそれに対してこういう質問が用意されています。
----------------
こんどもまた同じ5人が線路で働いています。
何もしなければ5人は死んでしまいます。
あなたは5人が働いているところよりも電車に近い橋の上にいます。
ふと横を見ると、とても大きな人が一人となりにいます。

その人を、橋から突き落とせば、線路に落ちます。
その人はとても大きいので、確実に電車を止めることができます。
つまり5人を救うことができます。

あなたは、その人を突き落として、1人が犠牲になっても、5人を救いますか。

突き落としますか、突き落としませんか。
--------------------------

これも先ほどと同じように、例外は無いと思ってください。


この場合だと、9割の人は「突き落とさない」を選びます。

しかしよく見れば、これも
「自分が動かすことで、本来死ななくても良かった人が1人死ぬ」

「そのかわり、放っておけば死んでいたはずの5人の命が助かる」
の2択のはずなのです。

なのに後者を選んでしまう。



このことから、人間の倫理観は「人の命を助ける」ということよりも
「自分が人を殺してしまう状況を避ける」のを優先していることがわかります。

しかしこれが、1人vs100人の命なら?1万人なら?

1人を殺せば1万人が助かるとわかっていたら突き落とせる人も多くなるでしょう。



1人の人権を無視するために、何人の命が必要か。

これが人間の倫理観の難しいところなのです。
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この回答へのお礼

なるほど。
良く言えば、人間の倫理観の難しさを具体化した例ですが、
悪く言えば、答の出ない言葉遊び と言えると思います。

お礼日時:2011/03/09 13:28

まずサンデル教授は政治哲学者ということを念頭において下さい。



今回の話は次の質問に絡めていくもので、普通の人は1人を選択する答えになっています。

ですから他の救出方があるとか、そういう風に考えるものではありません。

1問目では運転手でしたが2問目では傍らにいて線路上のの5人と自分の横に大男1人がいてその人を突き落とせば車掌が気づくとすると、あなたは突き落とせますか?それとも・・・という風に質問が変わっていきます。

最初は1人を選ぶ、次は同じ1人を選ぶにしても殺人か、本人の同意は?なんていう風に個人の意見も加わっていく問題になります。

3問目では拉致被害者5人の行方を知る1人のスパイを拷問できるかどうかというように・・・

つまりより多くの人を助けるのか、それとも1人の個人の意思や人権を重んじるかという哲学でもよく問題になる話へと導いていくものです。

ですから結論を求めるものではなく議論して多くの人がどちらをどう助けるのか、価値観を話し合うためのもので、それこそが哲学ということになるでしょう。
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これは見てないですが NHKでも他の話で講義してますのを見てます



そのまま進むか、支線に入るか?

これって連絡してポイント切り替えるって時間があるってことですですね
連絡して切り替える 時間がある


だったら止まる時間があるってことですよ
そのまま進むで非常ブレキー&汽笛&無線連絡などで知らせる
ので回避できます

これは置いといて 上の話を無視して

電車を運転していたら、行く手に5人の作業員がいて、このまま進めば5人をひき殺してしまう。
このまま進めば⇒進まなければ良い⇒止まる選択もある


手前には支線があり、そちらには1人の作業員がいる
⇒該当の線路内作業しているとは書いてない
⇒どこにもひき殺してしまうとは書いてない
⇒だったらこちっちだ

との考えもできる訳で 進み必要無しで止まるでいいじゃん
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