ゼロ戦の値段について質問です。
二次対戦中日本軍が最も購入した航空機はゼロ戦だと思いますが
リベットの数が多すぎるなど生産性の問題がよく取り上げられる割に数は沢山容易できたというのがどうも合点がいきません。
たとえばP51Dなどは5万ドルほどでP38の半分以下の値段になっており
生産性価格性能ともに文句なしの航空機になっていました。
もちろん、選べるエンジン自体少ない当時の日本の工業水準の低さは
機体設計に大きな制限をかけていたことも重々承知していますが
特に生産性が高い訳でもなく、資源性に気を配られた設計というわけでもなく、その上、終戦間際には完璧に旧式化してしまっていた。
それなのに、何故日本はゼロ戦に生産の重点が置いたのかよくわからないのですが
「戦争をするのに数を揃えなければならず、ゼロ戦はコストが安かったから、ちょうど良かったのかな?」
と漠然と推測しています。
自分でも資料など探したのですが、当時の日本軍航空機の価格表などは発見できず
当時の戦闘機の価格比較もままならない状態です。
#(一応、ゼロ戦が「現在の価格で6000万くらい」というのは発見したのですが(兵器にしては安すぎるので胡散臭い)このほかの航空機の価格などもわからないとなかなか比較できません。
ご見識のある方がいらっしゃいましたら当時の日本軍の戦闘機価格などを教えてください。
歴史カテゴリーよりプラモデル関係の方の方が飛行機そのものの造詣が深いのでは無いかとおもいこちらに質問させていただきました。
どうかよろしくお願いします。
No.1
- 回答日時:
おはようございます。
ゼロ戦の価格をネットで調べたところ…
当時零戦は7万円でした。それで現在の消費者物価指数は当時の約2000倍ですから現在の値段にすると1億4000万円という事になります。
…という説明をするサイトを見つけました。(下記URL(パソコン用)参照)
http://www.biwa.ne.jp/~yamato/zeke.htm
価格に関しては諸説あるので正確な値段は把握できないかもしれませんが、機体に装備する武器によって価格が違ってくると思うのでサイトで紹介されているのは「参考程度」としたほうがいいかもしれません。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
>何故日本はゼロ戦に生産の重点が置いたのかよくわからないのですが
新規開発する程の余裕がなかったからというのが実状だと思います。
例えば車にしてもエンジンを含めて統べて新設計する場合は販売価格の100倍以上といわれています。
航空機になるともっとでしょうね。
当時の日本には最高の工業力をつぎ込んでも現状維持が精一杯。それでも後半は同じエンジンでも部品精度が悪く満足な性能が出なかったそうです。
因みに日本は溶接技術はかなり低かったので、艦船もリベット止め(溶接艦もありますが、歪みがひどく完成時点で使用不能状態)、戦車にいたっては溶接による割れが発生したまま前線投入という状態だったそうです。
同じ敗戦国のドイツは終戦まで高性能兵器を開発し続けたのは国民性の違いなのでしょうか?
私の好きな国民性を表す言葉にこんなのがあります。
「戦車のエンジンが壊れるとドイツ人は完全に修理する。アメリカ人はエンジンを乗せ換える。ロシア人は新しい戦車を持ってくる。日本人はだましだまし使って壊してしまう。」使い捨て文化の根源ですかね?
回答ありがとうございます。
確かに日本の艦上戦闘機の開発は遅れていたようですね。
烈風も間に合わなかったですし。
国民性の言葉。大変面白く読ませてもらいました。
そこらへんは家なんかが凄くそうですね。欧米は家や家具を修理しながら使うのが常識で余り買うということはしないのですが、日本の場合、ぼろくなるまで使って買い換えるというところが特徴です。
石造文化圏ではなく木造文化だからこそという感じがします。
ログハウスなんかもロシアでは多いです。
木は再生する代わりにぼろくなります。一方、石は壊れますがぼろくならないですから。
もったいないという言葉は日本独特の表現でもあります。
アメリカは文化の始祖に石造文化が残っている感じがしますね。
自分たちの伝統的文化と、新大陸文化を組み合わせてきたゆえ、細部にこだわらずとりあえず組み合わせてみるみたいなハイブリットな雰囲気が確かにあります。
ドイツは「戦争の士気が下がり、ロシアのような革命が起きるから国民の生活水準を下げてはならない。」とヒトラーが厳命したため、戦争突入3年目まで戦前の90%以上を保ち続けています。3年以降も日本より生活水準はズット高かいものですから、確かに戦争での被害は大きかったのですが、生産性の深刻な悪化を防ぐ対策を最初から理解して採っていたようですね。
No.3
- 回答日時:
「紫電改びっくり99の謎」P235によると零戦の工数は1万4000~1万5000だったそうです。
(空母に載せるためにあちこちに穴をあけて軽量化するような手間の掛ることをやったとか)
ということは、材料や部品(鉄板とか機関銃とかタイヤとか)を全部政府が別に調達して
支給してくれた場合(官給)でも、工員を約1万5千時間働かせる手間賃が必要ということです。
飛行機作ってからの調整やら試験やらも全部1万5千時間に含まれているものと仮定して、
今現在、こんな工事を三菱の防衛部門が請けると2億円ぐらいでしょう。
(これが10数年前だったら、外注に出さず正社員にやらせていたからもっと高かった。)
で、これに官給分の部品代を加えると?????
2億といっても初度費用(製造設備、設計、試作なんか)は計算に入れていません。
兵器の場合はこれが結構バカになりません。
1万機作ったといっても乗用車なら2か月足らずで作る台数ですから。
それからマイナーチェンジの費用も結構掛るはずです。
これも車でいうとフルモデルチェンジ以上の設計変更です。
ですから6000万というのは胡散臭いを通り越してます。
10倍の6億程度が妥当なところだと思います
回答ありがとうございます。
当時の日本人の人件費はアメリカ人と比べるとかなり違うのでそこらへんがごちゃごちゃしています。
たとえば戦争中のことを堀越氏自身が述懐していますが
ゼロ戦の工数はP51Dの3、7倍だそうです、戦争中、両国の経済は閉じているので、殆どの製品は国内で造ることになります。ですから、ゼロ戦を作るのはP51Dの3、7倍の苦労をしなければならずP51Dはゼロ戦より3,7分の1の値段で作れることになります。
が、両国の人件費は大きく違うので最終的にP51Dはゼロ戦より二倍も高価です。
また、当時の飛行機や工業製品は今より高度ではなく、使っている金属の価格自体も大きく違います。時代を下るほど重ければ重いほど高価になる(つまり素材が単純である)傾向が強いようです。
なかなか難しいですね・・。
No.4
- 回答日時:
>6億程度
チョット高すぎると思います・・・
当時ドイツのティーガー1戦車が30万ライヒスマルク(日本円で15万円位)No、1さんの換算比をあってはめると現在の約3億円。
この戦車は同国のMe109の3機分、パンター戦車2両分という超高級戦車。
ってことはMe109は1機1億円。
1億4千万というのは良いところではないでしょうか。
ありがとうございます。
僕も一億前後でないかと思います。
というのも昔の飛行機は今ほど高度では無いですから、むしろ戦車や野砲のような重厚な材質の製品の方が昔は高額なものだったはずです。
当時の日本円とドルの為替は4円=1ドルくらいだったと思いますが
日本の人件費は安いので物価はアメリカの二分の1程度だったと思います。
しかし戦争のせいで経済は国内のみで殆どのものが閉じていますし、単純に比較は出来ませんから
ゼロ戦の価格はやはり国内製飛行機と比較したほうがわかりやすいかも。
No.5
- 回答日時:
約10万円
当時の国産自動車が3500円でしたから、28倍
今の国産自動車が300万円として、300x28=8400万円。
で、一回ずつ8400万円を支払っていたらお金が無くなっちゃいますが。
あとで支払うからと借金をし続けたので、ほとんど支払っていませんから負担もなく(^_^;
今の国債発行と同じですね。(^_^;
生産性が悪いけど、その分を性能と操縦者の技術でカバーしてました。
敵が1機落とす間にこちらは10機落としている、と。(^_^)v
初期の段階では敵は操縦熟練者ばかりでしたが撃ち落され(死んで)
練度の低い操縦者ばかりになりましたから、敵は数で攻めるしかなく1:3で攻撃するようになったり、とにかくスピードを出してゼロ戦から逃げられるようにしたり遠くから撃ち落せる機関銃を開発したりと苦労してました
結局は物量で負けちゃったのですが。
回答ありがとうございます
当時の日本軍の一人十殺の希望的観測は本当に無謀でしたね。
一撃離脱戦法は第二次世界大戦でいきなり広まったわけではなく
航空機の速度性が能劇的に上がっていった一時大戦後から二次大戦終結にかけて
幾度となくハヤリスタレを繰り返しながら変遷していきました。
ゼロ戦の配備当時、敵は中国であり、その敵航空機は大半がロシア製の複葉機と旧式単葉機でした。このとき敵機と100~200キロの速度差があったゼロ戦は、格闘戦ではなく一撃離脱戦法をしています。格闘戦というのは、機の性能が互角あるいは劣っている場合に行う場合が多く。100kmも速度差がついてしまうと一撃離脱したほうが良くなります。そのほうがリスクが低く、ローコストです。
なぜなら、格闘戦は非常に熟練度が必要な曲芸のような戦法であり、一撃離脱はその3分の1の速度で習得できたからです。単純計算でアメリカ軍のパイロットは日本の3倍の速度でふえ続け。一方、日本は兵に非常にコストがかかるにも関わらず人命軽視な思想と作戦が災いしたため死亡率が高く、パイロットは減少傾向になってしまいました。
日本軍が追い詰められ、パイロット数、機体数はさらに差がつき。十倍二十倍と戦力差が広がったわけです。
サッチウェーブ戦法のような、2対1で当たる戦法は、経済的で、死亡率も低く(機体の防弾性が高いのでさらに確率は低くなります)、機体に負荷がかかりにくいので堅実で実直な手では無いでしょうか。結果的にゼロ戦とワイルドキャットのキルレシオですら1:10だったと記憶しています。
個人的には、物量だけではなく、
現代のビジネスで当たり前に行われるはずのコストに対する思想が全く軍部になかった。というのが惨敗原因の一つではないかと感じます。
兵にチャンスを与えれば、成長や改善の可能性があります。(たとえばドイツやアメリカには撃墜された後、生還してエースパイロットになるようなケースが割りとあります)しかし死んでしまうとそこで終了なので可能性自体が費えます。戦争が短期ならばそれでもいいのですが、長く続ける気が全くない思想でもあります。
というのはまったくお礼と関係ないのですが・・・すみません。
No.6
- 回答日時:
ドイツ
陸の上で戦闘するので脱出して助かる可能性が高い
日本
海の上なんで、助からない、だから復帰できない。
いや、海の上というのはあるんですけど、
日本の場合特殊なのは
海があるから助からない→だから、最初から助けることを想定しない。
という点です。
海に落ちたパイロットを救うのは普通に行っていました。
たとえばバトルオブブリテンではプカプカ洋上に浮いているパイロットを
独英双方ちゃんと拾い上げていますし
アメリカなどでは機内にビニールボートなど入っており
戦闘後、観測機など飛ばしていたようです。
むしろ、陸上だから助かるかというとそうではなくて、
第二次世界大戦は総力戦であったがために国民全体で敵兵を憎む傾向がありました
たとえばドイツ軍パイロットがイギリスの町に落ちて民間人にリンチされたり
また逆もあったり。
そうでなくても、少なくとも、陸上に落ちるということは、まず99%の確立で捕虜になりますからその時点でパイロット生命がたたれます。
残り一パーセントの確立にかけて見方の勢力圏まで生還するのはものすごいつわものです。
海に落ちようが、陸に落ちようが死ぬ可能性は高いですが
この行為にはちょっとしたプロパガンダ効果もあります。
「わが軍は仲間を見捨てない」アメリカ映画で100万回繰り返されるようなせりふです。
・・ロシアは別ですが^^
No.7
- 回答日時:
修正です。
こんなのがありました↓。昔の製品の価格を今の価値に換算するのって難しいですね。>零戦(堀越 奥宮) 616ページによると零戦の機体価格は約5万5千円
>完備価格(エンジン、プロペラ、車輪、兵器、装備品)を含めるとその2倍弱と見て
>よいだろう(同617ページ)
参考URL:http://www6.atwiki.jp/army2ch/pages/136.html
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