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メーカーでISO9001の事務局をしております。 派遣社員の教育・訓練について、悩んでおります。
どうか良きアドバイスをお願いします。

近年の業績不振により、正社員採用に代わり派遣社員の採用数が増加しております。
現在では全社員の1/10が派遣社員であり、彼らが検査・製造・梱包等メーカーとして「製品品質に影響がある仕事・・・」を担っています。

このような状況において、小生は派遣社員の教育・訓練は必要と考えておりますが、当該社員を使う部門の長は不要と考えています。

その理由として
(1)「(彼らは)当社が必要とする力量を既に持っている(力量があるから派遣されている)」
(2)「レベルアップの教育の必要がない(もっと高いレベルの人材が必要ならば今の人とチェンジすればよい)」
(3)「(従い)教育・訓練の必要はない」・・・というものです。

小生はレベルアップの教育の必要はないにしても、最低でも「当社の検査のやり方・製造・梱包の方法等の当社のルール、品質方針・品質目標等々」は、必要であると考えています。

派遣社員を採用している会社の皆様。

どうか良きアドバイスをお願いします。

その際、「○○だから必要」といったように、ISO9001規格の根拠に基づき、ご教示頂ければ幸いです。

何卒よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

 10数年もISO 9001の主任審査員としてたくさんの審査を手掛けてきました。

ご相談の件ですが、次の理解をする必要があります。

 ISO 9001の規格では教育することは求めていません。JIS訳では教育・訓練となっていますが、この訳が災いして教育が必要だと思い込んでいる人が非常にたくさんいます(審査員の中にもそんな人がいます)。
 原文のISO 9001がここで求めているのはトレーニングでして、教育とは似て非なるものです。ここで必要なことは、担当する仕事がまともに出来るように、それだけの力量(=知識と技能を適用するための実証された能力)がもし無ければ、実地訓練でもしてその仕事を安心して任せられるように腕を上げさせることです。これがトレーニングで、もちろんOJTでも構いません。もし力量があれば、それ以上のことはあえて必要ありません。

(1)「(彼らは)当社が必要とする力量を既に持っている(力量があるから派遣されている)」
 ベテランの前で実際に仕事をしばらくやらせてみれば、力量があるかどうか判断できるはずです。力量があることがそうやって「実証」できれば、それ以上のことはあえて実施しなくても構いません。
 もちろん、それ以上の、あるいはそれ以外の教育・訓練をしたいのであれば、どうぞやってください。

 ただし、ISO 9001が求めているように、その人が担当する仕事のもつ意味(全体の中の位置づけ・他の工程への関連性など)と重要性を認識してもらうこと、品質目標の達成にどのように貢献するか(どう役割分担するか、どれだけ影響するか)も認識してもらうことは、必要です。このことは見落とさないように。

(2)「レベルアップの教育の必要がない(もっと高いレベルの人材が必要ならば今の人とチェンジすればよい)」
 ISO 9001ではその仕事に必要な力量以上に、その人を育てる(人材を育成する)ことは求めていません。もっとレベルの高い人が必要になれば、そういう人を派遣してもらえばよいことです。それでもレベルアップ教育したいのなら、それはそれでもちろんOKです。

> 小生はレベルアップの教育の必要はないにしても、最低でも「当社の検査のやり方・製造・梱包の方法等の当社のルール、品質方針・品質目標等々」は、必要であると考えています。
 →貴社の実情に合うように仕事が出来るようにするトレーニングは必要です。つまり貴社固有の手順・基準やルールをよく知ってもらうことは必要です。仕事に直接関係する貴社固有の装置や設備を使いこなせるようにするトレーニングも必要です。でなければ、そこの仕事はまともに出来ないはずですからね。
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この回答へのお礼

isoworld様

アドバイス頂き、ありがとうございます。

まさか主任審査員経験者の方からアドバイスを頂けるとは思いませんでした。

非常に勉強になりました。

本件は年越しになってしまいましたが、年明けに各部の長と打ち合わせを持つこととなっていますので、参考とさせて頂きます。

ありがとうございました。

[追伸]
「教育が必要だと思い込んでいる人が非常にたくさんいます(審査員の中にもそんな人がいます)。」

弊社の場合、認証取得時のコンサルタントからも、また維持審査・更新審査時の審査員からも、「教育・教育!」と言われ続けてきました。

小生を含め、すべての人間がそう思っております。
この誤認識を改めるには、かなりの時間と忍耐(?)が必要だと、実感しております。

お礼日時:2012/12/27 22:32

関係ありそうなところといえば、6.2章かな。


特に、6.2.1と6.2.2。

私はあなたの言っている教育とその部門長の方の言っている教育が、意味が違うような気がします。
派遣でも社員でも同じですが、いくら優秀な人材だからと言って、ぽんとラインに放り込んで作業ができるわけないです。
だから、最初に作業手順を説明しているはずなのです。
あなたの会社で何作っているのかは知りませんが、例えばボルトAとボルトBを組み付ける工程で、どっちでも好きなほうから好きなようにつけていいよ、ってそういうことはないでしょう?

部門長が知らないだけなのかもしれませんが、ラインのリーダーが絶対に説明していると思います。
これがISO9001の6.2章でいうところの教育です。
ですから、この記録をとっておけばそれでOKだと思います。
記録というのは、例えば、「工程Aの作業手順を、作業手順書XX-XXXXに基づいて説明を受けました。日付・へのへのもへじ。作業者へのへのもへじは当該作業手順書を理解し、これに沿って作業をすることができることを確認しました。日付・へのへのもへじのリーダー」というような認定証とその一覧表です。
まぁ一覧表にサインを入れてもらうだけでもいいと思います。

その作業者が工程Bの作業をすることになったら、工程Bの作業手順書に基づいて作業内容を説明し、同じように記録しておくのです。
だから、普通は、作業者ごとに「この人はどの工程の教育を受けた」というような資格一覧表みたいのを作ります。

ここら辺のことはみんな6.2.2章で規定されています。
つまり、会社は作業者が何をするのかを明らかにして(a項)、教育を行い(b)、理解度を評価(c)、実際にきちんと作業をこなせることを確実にして(d)、記録を残す(e)、というぐあいです。
作業手順書は、6.2.3章に基づいて、会社がきちんと準備するべきことになっています。

もっともISOに必要だからやるというより、きちんと作業させようと思えばこうなるでしょう?ISO9001ってそういうものですよ。
資格一覧表みたいな個人記録も、例えばマクドナルドなんかはISO9001とは無関係に、昔からバイトの管理のために行っています。

品質方針や品質目標については、最初のオリエンテーションか何かの時に説明して、それらを印刷したカードを渡すとか、休息所やライン脇に掲げておいて、そこに掲げてあることを話しておくとか、そういうふうに対応したらいかがですか?
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この回答へのお礼

-Ken-Ken-様

アドバイスありがとうございました。

取り急ぎ御礼申し上げます。

お礼日時:2012/12/27 07:40

認証を取得する際に、


外注(=アウトソーシング)先も
同じであることが求められたしょ。
派遣社員も基本的には、
外注先と同じように考えればOK。
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この回答へのお礼

obrigadissimo様

アドバイスありがとうございました。

取り急ぎ御礼申し上げます。

お礼日時:2012/12/27 07:41

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