
私自身はピアノを趣味で15年程度続けています。最近になって、もっとじっくりと解釈するためにより音楽を理解する必要性を感じるようになりました。そこで和声・対位法を学習しようと考えています。
もちろん先生について教えてもらうというのが結局は一番の近道ということは理解しており、ゆくゆくは先生について教えてもらおうと思っております。 しかし、これから1~2年ほどはおそらく先生について教えてもらうということが時間的に厳しくできません。そこで、それまでの間は独学でできることはやっておこうと考えております。
一般に対位法・和声学の独学は厳しいとされています。その理由として実習を添削してもらえないということが挙げられます。疑問に思ったのは、この不都合というのは楽曲分析が目的であったとしても妥当するのかということです。 つまり、実習をするということが楽曲分析を目的とする和声学習であっても必要なのかが今ひとつわかりません(これは単に無知ゆえです)。 そこで質問なのですが、たとえ最終目的が楽曲分析であり作曲ではないとしてもやはり独学は難しいのでしょうか?

No.2ベストアンサー
- 回答日時:
>もっとじっくりと解釈するためにより音楽を理解する必要性を感じるようになりました。
そこで和声・対位法を学習しようと考えています。** 何のために「和声・対位法」を学ばれるのでしょうか?演奏を容易にするため?単に音符をなぞるだけの演奏技術を越えるため?簡単な作曲をするため?大人になって音符をなぞるだけの練習は白地図を上から黒鉛筆・色鉛筆でなぞるのと同じく、練習の中に解釈・創作に通じるものが含まれてはいませんよね。おそらく音楽に携わるものとしてすべてを知りたいという欲求からではないかと思います。
** 作曲科の学生は別として、和声学は普通の器楽科の学生よりもジャズメンの方が遙かに詳しいです。クラシックの譜面の分析ももジャズメンなら簡単にやってのけます。もちろんバッハ以前のクラシックや現代音楽の12音階技法などは対位法がメインですから少し異なります。
>ゆくゆくは先生について教えてもらおうと思っております。
** 何のために先生につかれるのでしょうか?和声学・対位法だけのためですか?そのような先生はおられるでしょうか?この項目はボツにされた方がいいのではないかと思います。
>一般に対位法・和声学の独学は厳しいとされています。その理由として実習を添削してもらえないということが挙げられます。
** この場合の実習は演奏の実習でしょうか?このあとすぐにご自分でも疑問に思われています。この2つの理論だけの実習を教えてくれる先生はちまたにはおられないと思いますよ。もし本格的に先生に指導を受けられたいのであれば、作曲科に入られたあとのことでしょうね。
>疑問に思ったのは、この不都合というのは楽曲分析が目的であったとしても妥当するのかということです。つまり、実習をするということが楽曲分析を目的とする和声学習であっても必要なのかが今ひとつわかりません。
** よくお分かりだと思いますよ。「対位法・和声学」は独学で十分できます。私は先の回答者の方とは異なり、和声学を最初にやり、現在バッハなどの譜面の難しさを感じ対位法の理解の必要性を感じています。しかし演奏だけのためだけなら対位法の理解よりも譜面の練習量ですね。
** おそらく音楽のすべてをお知りになりたいのだと思いますよ。昔のバッハ以前の音楽家は、作曲家・演奏家・調律師の3役を1人でやっていました。現在は3者が皆別人がこなしています。
** 対位法・和声学は作曲・効率のよい演奏のために必要です。しかしあと一つ大切な要素が抜けているのです。音そのもの、そして音と音の距離(音程)を理解しながら、バッハ以前は作曲していたわけです。それは音律というものです。現代は音程は平均律という音律ですべての楽器(バイオリンやベースなどは除く)が調律されています。人間の脳の心地よい音を出すために自然倍音をうまく出せるように様々に音律が工夫されてきましたが、どれも一長一短で現代まで様々な音律が存在します。それらをふまえた上で対位法・和声学までを考えないと、食材の味を考えずに料理の方法だけを学ぶことになります。
http://acmade.com/5J03_Kikikurabe/Dwnld_Kiki_net …
>たとえ最終目的が楽曲分析であり作曲ではないとしてもやはり独学は難しいのでしょうか?
** 全く独学が難しいということはありませんね。かえって独学でないとできないと思います。かなり高度のレベルに達し、意見を求めるために先生に疑問を提示するということはあるかもしれませんが、専門家にならない限りそのような場面はまずないと思っていいでしょうね。
** 書籍は、最初はどれでもかまいません。大きな図書館などに行かれると、様々な書籍が見つかります。それから自分でもっていた方がいいと思う書籍を購入すればいいのではないかと思います。
** 対位法・和声学・音律などはある程度までは高速で理解できますが、本当に難しいのは演奏ですよ。でも演奏もそれらの理論を知っているのと知らないのとでは効率の上である程度の差は出てくると思います。お互いに頑張りましょう。単なる音楽愛好家より。
追伸:バッハが自分の鍵盤用の曲を現代のピアノで演奏したものを聞くことがあるなら、「このピアノは音が狂っている。調律ができていない。それともこの曲は私の曲のほとんどを真似た贋作なのか?」と言うかもしれません。素晴らしい演奏家は、調律なども、このように調律してくれと調律師に頼んでいるのではないでしょうか?
ご丁寧に回答いただきありがとうございます。
まず、なぜ和声・対位法を学ぶのかという点についてですが、突き詰めて言えばおっしゃられる通りだと思います。私自身元来好奇心旺盛で、知ることができるものは全て知りたいと思うタイプです。音楽について言えば、当初の好奇心は知られていない音楽家をできるだけ知りたいという願望の下にあらゆる国の音楽家について調べていたなんていう時期もありました。
結局、和声・対位法についても、なぜこれが美しいと感じるのか、なぜこれに興奮を覚えるのかといった、それはどのような構造によってもたらされているのかという点を正確に知りたいという願望は強くあります。
説明不足でした。「実習」というのは、一般にバス課題・ソプラノ課題等呼ばれているものを意味したつもりでした。実際の演奏について意味したわけではありません。つまり、仮にバス課題等を自分で実施したとして、添削がしてもらえない以上自分で確かめようながないのではいのではないか。そして添削してもらうという意味で指導者が必要なのではないか、という趣旨で書きました。
ただ、当初の質問で疑問に思っていると言ったのは、そういったバス課題・ソプラノ課題の実施等が楽曲分析を目的とした和声学・対位法の学習に必要なのかがわからないという趣旨で書きました。
また、独学についてですが実際にやられている方がおられることからも、不可能ということはないのでしょうね。やはり、できるかぎりのことはとりあえずは自分でやってみたいと思います。 私自身今まで勉強に関しても自分で勉強するというスタイルで来たため、いろいろ工夫しながらやってみたいと思います。
No.1
- 回答日時:
ピアノを教えている者です。
趣味で15年とありますが、今までまったく習ったことがないですか?
それとも子供の頃は習っていましたか?
もし15年間完全独学だとすると難しいと思います。
和声学は私も苦手なので対位法についてだけ回答させてもらいます。
ピアノを習うと演奏だけではなく楽典といって知識(調や楽語や音程)も習います。
その知識を踏まえて中級レベルくらいから対位法の勉強が始まります。
なので、完全に独学だと予備知識がない状態でいきなり中級からスタートとなるのでかなり難しいです。
例えるなら算数で足し算、引き算を知らないのに分数の掛け算を学ぼうとしているようなものです。
ただ絶対に無理とはいえません。今はネットで情報収集できる時代ですし、大人の場合、理解力があるので本気で勉強する気になれば出来るかもしれません。
一応参考になる本を紹介しておきますね。
楽典の基礎として
○楽典―理論と実習 音楽之友社
上記の本がなんとなく理解できたら
バッハの「インヴェンションとシンフォニア」で対位法の勉強をしましょう。
楽譜は全音が出している市田版がいいと思います。
そしてテーマと対旋律を色分けしてみましょう。これができれば半分くらい対位法はマスターしたといっていいと思います。
あとは調がどこで変わっているかとかトリルの入れ方とか。
いきなり自分でやるのは難しいと思うので分析本を買いましょう。
インヴェンショントとシンフォニアに関してはたくさん分析本が出ています。
一番有名なのは市田儀一郎さんの「バッハ インヴェンションとシンフォニア 解釈と演奏法」です。
細かく分析してあり、重宝しています。ただ高いし、知識がないと難しいです。
いきなり買わずに楽器屋さんにあれば、まずは立ち読みしてみたほうがいいです。
他にもう少し簡単な分析のものも出版されているので
アマゾンなどで「インヴェンションとシンフォニア 分析」を検索すれば色々出てきます。
和声学についてはあまり詳しくありませんが
「和声と楽式のアナリーゼ 」 音楽之友社
は分かりやすくソナタを分析しています。
頑張ってください♪
ご丁寧に回答いただきありがとうございます。ピアノ指導者の方から回答いただけてうれいいです。
レッスン歴については書いていませんでしたね。ピアノは最初の8年程度は先生について習っていました。したがって、楽典についてはひと通りやったのですが、和声・対位法についてはしっかりとはできていません。
確かに、おっしゃられる通り実際の作品を基に学習していくというのが面白くて、また一番勉強になるように感じられますね。 インヴェンションとシンフォニアに関しては、「弾く」というだけならさらいましたが、もう一度勉強するというのも良いと思いました。「バッハ インヴェンションとシンフォニア 解釈と演奏法」も見つけたら読んでみたいと思います。
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