dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

北のミサイルに対し日本はPAC-3という迎撃装置を用意しているのを見かけますが、何点か疑問です。 まず、日本はイージス艦を持っているのですから、いつどこから発射されようと海上で迎撃できることになっているはずです。日本海側に一隻くらいあるはずです。しかし、ニュースで見る限りでは北が発射を表明した、もしくは用意しているとみられてからPAC-3を搬出、設置しています

ですから疑問点。PAC-3はイージス艦に搭載されている迎撃システムよりはるかにすぐれているということでしょうか?

以前ミサイルは2段目3段目に分かれて飛んでくる可能性が指摘されていましたが、よくわからず終わってしまったことがありました。イージス艦であれば連続発射、それもはずれればガトリングガンみたいなので撃ち落とすシステムになっているはずです。

それよりも問題なのは、PAC-3は地上から発射するゆえ、ミサイルの弾道によっては住宅の上を通過させての発射となる可能性があります。海上で迎撃するほうがより安全なはずです。

A 回答 (5件)

>PAC-3はイージス艦に搭載されている迎撃システムよりはるかにすぐれているということでしょうか?



 イージス艦は無力ではありませんが、イージス艦だけでは守り切れないからPAC-3でカバーする必要があるのです。


 なぜ、イージス艦に積まれたミサイルで迎撃できるのにわざわざ地上にミサイル迎撃ミサイルを設置するのか?というと、単にミサイルの射程距離の限界があるからです。イージス艦1隻どころか、日本が保有するイージス艦すべてを日本海に並べても日本全土をカバーしきれません。
 イージス艦が搭載する弾道弾迎撃用ミサイルであるSM-3は最大射程距離がだいたい450kmと言われています。
 しかし、最大射程距離とはミサイルが飛んでいくことができる距離にすぎず、実際に450km先の目標に命中させることができるという意味ではありません。実際に目標を攻撃できる距離、つまり有効射程距離は最大射程距離の半分ぐらいになるのが普通です。


以下しばし蛇足につき飛ばし読み推奨

 普通の対空ミサイルの場合は発射後の数秒間だけでロケット燃料を使い果たし、あとは慣性だけで飛ぶので時間とともに速力が落ちて高速の目標を追えなくなっていく。したがって、目標に命中を期待できる有効射程距離はミサイルが実際に飛べる距離よりもずっと短くなります。
 対弾道弾ミサイルの場合は空気のない衛星軌道上を飛ぶ弾道ミサイルを攻撃する必要があります。空気が無いので通常の対空ミサイルのように羽を動かしても針路を変更できません。ミサイルが針路を変更するためにはロケット噴射の向きを調整することで行わねばならないので、対弾道弾ミサイルのロケット燃料は通常の対空ミサイルよりも大量に積まれています。しかし、ロケットの噴射方向の調整によって針路を変える以上、ロケット燃料が無くなれば針路調整はできなくなることも意味しますので、結局有効射程距離は最大射程距離よりもずっと短くなってしまいます。

蛇足ここまで


 で、有効射程がどれくらいか正確な数値は秘匿情報なのか入手できませんが、到達高度が160~200kmと言われていますし、最大射程距離が450kmと言われていますから多分150~200km弱といったところでしょう。
 弾道ミサイルのように高速目標となると、迎撃ミサイルを真横からぶつけて撃墜するというマネは難しくなり、航空機を迎撃する場合よりも実質的有効射程は更に短くなる場合もあります。特に大気圏に突入を開始した弾道弾は高速なだけでなく、速度がある一定以上に達すると大気との摩擦でプラズマの幕を発生させるため、正確な位置の把握ができなくなるので、余計に撃墜の難易度が跳ね上がります(プラズマは電磁波・・・つまりレーダーの電波を完全に遮断するので、レーダーで目標の正確な位置が測定できない)。
 このため、対弾道弾有効範囲は実質的にはイージス艦から半径100kmを下回ることも十分に考えられます。
 つまり、イージス艦1隻で守れる範囲は、本州の都府県1つか2つ分くらいしかないのです。 
 
 弾道ミサイルが日本海に浮かべたイージス艦から半径100km以内の上空を通過してくれれば、イージス艦で撃墜できますがその外側を通過すれば撃墜できません。
 また、イージス艦による弾道弾の撃墜率は80~90%ぐらいなので、有効射程範囲内を通過してくれたとしても撃墜失敗する可能性もあります。

 つまり、イージス艦では(決して無力ではないものの)力不足なのです。

 イージス艦では弾道弾から本州を完全に守りきることができない以上、防衛の必要性のたかい重要地点の付近にPAC-3を配備する必要性が生じるのです。
    • good
    • 0

>海上で迎撃するほうがより安全なはずです。


なので、最初にイージスからの発射になります。

相手が1発なのか複数なのか分かりませんし、sm3でもpac-3でも100%の命中率ではありません。
イージスが撃ち漏らしたものをpac-3が迎撃します。
予備手段です。
sm3でも射程の限界はありますし、pac-3も同じです。
お互いにものすごい速度でのすれ違いですから、少しでもずれたら破壊できませんし、2回目を行う事は不可能です。

>イージス艦であれば連続発射
1隻では二桁に満たない数です。
2隻程度が振り分けられる程度の数しか保有していません。
また、1隻で日本海全てをカバーできるほどのエリアでも無いんですよ。

pac-3も同じ
射程には限界があるし、そこに到達する速度も限界があります。
少しでも近いところから射撃した方が良いに決まってますから。
なので、複数の地域に配備することになります。
    • good
    • 0

gxe10 さん、こんにちわ。




PAC-3は地上から発射するゆえ、ミサイルの弾道によっては住宅の上を通過させての発射となる可能性があります。海上で迎撃するほうがより安全なはずです。
PAC-3はイージス艦に搭載されている迎撃システムよりはるかにすぐれているということでしょうか?



自衛隊は弾道ミサイルに対してイージス艦のスタンダードミサイルだけで迎撃できるとは考えていません。ご指摘の通り、2段目3段目に分かれて飛んでくる可能性もあります。だから、もし、撃ち漏らした場合を想定して、パトリオットミサイルPAC-3を用意しているのです。こういうのを段階式迎撃といいます。万全を期そうとしてこの方式を取っているのです。決してパトリオットミサイルの方が迎撃能力が優秀というわけではありません。


それもはずれればガトリングガンみたいなので撃ち落とすシステムになっているはずです。

これは近接防空システムですから、イージス艦の自衛防空システムです。弾道ミサイル迎撃とは関係がありませんし、無力です。



イージス艦であれば連続発射ができる。

確か今の物であれば、8つの脅威に対して同時に攻撃できることになっていますが、実際はもっと少ないでしょう。
    • good
    • 0

>まず、日本はイージス艦を持っているのですから、いつどこから発射されようと海上で迎撃できることになっているはずです。



米ミサイル防衛局のミサイル迎撃実験の報告によると27回の実験で成功したのが22回だったそうです。つまり8割が成功です。
実戦では、いつどこから発射されてどこに向かって飛んでいくのかわからないので、命中率はもっと悪くなるでしょう。

>PAC-3はイージス艦に搭載されている迎撃システムよりはるかにすぐれているということでしょうか?

PAC3の射程に入る頃にはどこに向かって飛んでいるのか分かっているので、命中率はsm3より高いと思います。

>イージス艦であれば連続発射、

金剛型で8発のsm3を搭載しているのですべてを発射セルに装填していれば8連射は可能でしょう。しかし相手もタイミングをずらして発射してくるでしょうから2連射が精々ではないでしょうか。

>それもはずれればガトリングガンみたいなので撃ち落とすシステムになっているはずです。

ガドリングガンは自艦に向かって飛んでくる標的を打ち落とすためのもので、日本を狙うミサイルの対抗手段にはなり得ないです。

>それよりも問題なのは、PAC-3は地上から発射するゆえ、ミサイルの弾道によっては住宅の上を通過させての発射となる可能性があります。海上で迎撃するほうがより安全なはずです。

飛んでくるミサイルすべてをsm3で迎撃できるならPAC3は無用ですが、万全を期すならPAC3の配備は当然です。
ミサイルそのものが降ってくるか、ミサイルの破片が降ってくるか、どちらがましでしょう?
    • good
    • 0

元航空自衛官、現在は予備二等空尉です。


ミサイル防衛システムは現在judgeシステムの一環として構築されています。
軍事的合理性だけで言えば設問の通り、複雑に防衛システムを作るより攻撃ミサイルを配備するほうが安上がりで強いのです。
問題は国家生存の条件です。
いかに国際社会の尊敬と協力を得るかなんです。
突出した攻撃力を誇示するのではなく精緻な反撃力を維持しつつ穏やかな国家であることが望ましいのです。

ミサイル防衛はまず海上、段階的に組まれてます。
まずはjudgeシステムをご理解いただければと思います。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!