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バイエル教則本、最近使っていないピアノ教室が多いですよね?
しかし、いまだに使おうとしている人達の中には、
「バイエルを古いというのはおかしい。なぜなら、ショパンやリストと同じ頃に書かれた教則本だから。」と主張する人も多いようです。バイエルを使わないようにしている皆様…この主張の問題点について是非教えて下さい。

A 回答 (3件)

「バイエル」はたしかに、以前ほど「あたりまえ」には使われなくなりましたね。

指導者に確固とした音楽観・教育観があり、目的を持って使うのであればどんな教材でも良いと思いますが、最新のテクニックをふまえた、使い勝手の良い教材が他にたくさんありますから、「バイエル」を敢えて使う理由は少なくなっているかもしれません。

さて「ショパンやリストと同じ頃に書かれた教則本」であることをもって「バイエルは使える」と思うことが問題であるかどうかは考え方次第ですが、やや危険とは言えるかもしれません。

19世紀の練習曲には、非常に大雑把な言い方ですが、二種類の流れがあります(※)。一つは「ハノン」に代表される指の訓練を目指すもの。もう一つは「ブルクミュラー25の練習曲」などを入口とし「ショパンの練習曲」などを頂点とする、表現に必要な力をも身に着けることができる、音楽作品としての練習曲です。

バイエルはどちらに属するでしょうか。タイトルは通し番号だけ。最初のほうは初心者向けの訓練課題で、終わりに近づくにつれ、「曲」の体裁を持った課題が現れてきます。いわば二つの傾向を折衷したものと言えそうです。「全音版」の前書きに「フェルディナント・バイエルの言葉」が紹介されていますが、その言葉通り、当時としては斬新で画期的な教材として人気を集めたのかもしれません。

当時のピアノ教育の雰囲気を知る資料としては、なかなか貴重です。

しかし、ショパンやリストの音楽は「バイエル」が出版されたと推定される1850年当時、最先端のピアノ音楽で、だれでも理解したり演奏したりできるものだとは考えられていませんでした。1850年といえば、ショパンが亡くなった翌年です。ショパンの音楽はショパンの演奏で、リストの音楽はリストの演奏で聴くのが当たり前という感覚の時代ですから、ピアニストや愛好家たちが彼らの作品を練習して演奏しようと考えるようになったのは、19世紀も後期になってからです。

つまり、バイエルは、むしろ、クレメンティやクラーマー、モーツァルトといった、もっと古い時代の作品を家庭で演奏することを念頭において書かれいるわけです。

バイエルは、出版から150年もの時間が経っています。20世紀に入り、コンクールや音楽学校の入試でショパンやリストが課題曲となることが一般的になると、前述のように、新しい指導法や演奏法に基づく、使い勝手のよい教材が数々、出版されましたから、ショパンやリストを習得することを目的にするとしても、バイエルが最も近道であるとは言い難いでしょう。

一言でまとめれば、いつの時代も、教育においては、目的と手段の合致が求められている、ということでしょうか。

ご参考になりましたら、幸いです。

※ご参考ページ:練習曲étudesと訓練課題exercicesの再定義
http://www.piano.or.jp/report/01cmp/czerny30/201 …
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バイエルを使ったことはありませんが、教本にはそれぞれ向き不向きがあります。

万能な物はありません。生徒をどのように導くのか、ピアノ教師が生徒のスキルを考えて選ぶのなら、バイエルだろうとブルグミュラーだろうと子供のハノンだろうとどれでもいいです。
ショパンの時代から人間はどれだけ進化したかな。身体機能についてはほとんど進化していないのでは?。
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この回答へのお礼

そうですね。やはりピアノの勉強の仕方も人それぞれ…ってことですよね。
ありがとうございました。

お礼日時:2015/12/17 18:58

バイエルは見たことはありますが、使ったことはありません。

サイトからの孫引きですが、バイエルの問題点とそれでもなぜ使うのか?が詳しく書かれてあります。

ピアノレッスンのヒント~楽曲と教材~特集バイエルを考える
http://piano-advance.com/book/beyer01.html

>全体を通して左手が定型的な伴奏で、右手が単純なメロディーという曲が多い。和声は主要3和音が主体。
>両手でト音記号の期間が長いので、ヘ音記号が出てきたときには難しく感じる


>「ショパンやリストと同じ頃に書かれた教則本だから」
>この主張の問題点について是非教えて下さい。

歴史的な面からみるとバイエルが導入された時の経緯などをお調べになるといいと思いますが、中身を精査せず外国からの物を有り難がる風潮があったのでしょう。ショパンやリストと同時期の人物だということで、その傾向があると思います。
なのに、なぜまだ使うか?要は自分で考えることをしない、いわゆる「思考停止」の状態だと思われます。はるばる異国から渡来したのに、という先入観がいまだにあるのでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。結構分りやすかったです。
何で使わないのか?という理由がなんとなくな分りました。もっと便利な教則本が増えると良いですね。

お礼日時:2015/12/13 22:05

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