■男女によって異なる考え方
大木さんいわく、今回の投稿にあるような争いが生まれてしまうのは、性別における性格や考え方の違いによるものが多いという。
「男女の違いから生まれる行動や思考パターンの違いを理解することで、男女間のトラブルや価値観のズレを避けることができます。互いに敬意と信頼を抱き、長期の円満なパートナー関係を築くことが可能になるでしょう。基本的に男性は論理性とプライド、女性は感情と共感に基づいて行動します」(大木さん)
男性と女性では考え方が違う、ということを理解しておくと、トラブルに発展するリスクが低くなるかもしれない。今回投稿してくれたユーザーの話によると、プレゼントしたものを彼女が勝手に子どもにあげてしまったということから口論に発展している。この場合はどう対応すればよいのだろう。
「彼女が子どもをあやしたことに対して彼に共感して欲しかったというのが本質でしょう。そこに論理的な思考を持ち込んでも話がこじれるだけです。彼女は『自分が正しいことをしたので理解して欲しい』と信じているので、おそらく結論を変える気はありません。『その子が泣きやんでよかったね。優しいね』と言えば、話は終わりでした。それでもプレゼントを大切にして欲しいのであれば、別のプレゼントをあげた際に『君のために選んだプレゼントだからずっと大切に使ってね』などと伝えるとよいでしょう」(大木さん)
「彼女は結局どう思って欲しかったのだろうか」ということを考えてみると、自然とどう対処すればよいかが見えてくる。とはいえ、男性が折れる形になるので、何度も同じようなことが起こると不満も募りそうだが……。
■互いに歩み寄ることが大切
毎回自分が折れる形になると、さすがに疲弊していくだろう。そもそも、自分の本心をきちんと相手に理解してもらうにはどうすればよいのか。
「感情論で話をしてくる人に論理的な会話をしても話がこじれるだけです。共感して彼女を理解し、彼女の考えを聞いた上で別の話をするしかないです。とにかく感情論で考える人を諭そうとしても『共感してもらえないんだ』と認識されるでしょう」(大木さん)
基本的に、考え方が違う相手に自分の考えを完全に理解してもらうことは難しいという。理解してもらおうとする過程で、また争いが生まれる可能性もある。
「あなたのプライドや気持ちを理解してくれる恋人を探すほうが賢明です。男女は、お互いにどれだけ歩み寄れるかで長くパートナーでいられるかが決まります。無理をして一方的に歩み寄っていると思うことが頻繁に起きるのであれば、新しい恋を探すほうが賢明です」(大木さん)
互いに歩み寄り、尊重できるかが恋人との関係を良好にする秘訣だ。自分ばかりが相手のために折れて、相手が自分に歩み寄るつもりがないというのは不平等な関係といえる。思い切って距離を置いてしまうほうが、自分のためにも相手のためにも最善策といえるのかもしれない。
●専門家プロフィール:大木隆太郎
恋愛起業家で、街コンの仕掛け人。恋愛情報サイト「愛カツ」や、電話で恋愛相談ができる「愛カツ電話相談」をプロデュースなど、実績多数。