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猫は予想以上に寒がり?留守番する猫が安全に暖かく過ごす方法をキャットシッターに聞いた

猫は予想以上に寒がり?留守番する猫が安全に暖かく過ごす方法をキャットシッターに聞いた外出中に、飼い猫が家で寒い思いをしているのではないかと、心配になる人はいないだろうか。それが寒冷地だとなおさらかもしれない。「教えて!goo」にも「家でお留守番する猫が安全に暖かく過ごす方法は?」と、ユーザーからの質問の声が届いている。そこで今回は、猫が安全に暖かく留守番するための工夫をキャットシッターの内藤さんに教えてもらった。

■一番効果的なのは床暖房、こたつやホットカーペットはエアコン、加湿器も併用で


そもそも猫にとって快適な環境はどんなものなのだろうか。

「猫にとって冬の最適な室温は24度、湿度は50%といわれています。エアコンを使う場合は加湿器を同時に使い、部屋が乾燥しすぎないように気をつけましょう。猫はもともと砂漠で暮らしていた動物です。暑さには強く、寒さに弱い傾向があります。部屋を暖めたことで、湿度が低くなり空気が乾燥すると、風邪をひきやすくなります」(内藤さん)

寒さと低い湿度に弱いのだ。留守にするなら暖房が必須だと思われるが……。

「猫は寒がりの動物です。安全に暖房をつけたまま外出することで、快適に過ごすことができます。床暖房とこたつは、どちらもうれしい暖房器具ですが、こたつは少し注意が必要です。こたつの中は、かなり熱くなりますので、熟睡してしまった猫が熱さに気づかずに脱水症状になってしまう危険性があります」(内藤さん)

特に高齢の猫や子猫には注意が必要だという。

「つけたまま出かけるときは『弱』にして布団の端をめくっておいてください。また、こたつだけを暖房器具として使うのではなくエアコンの併用をおすすめします。猫は食事をしたり、トイレに行ったり、窓の外を眺めたり、こたつ以外で過ごす時間のほうが圧倒的に多いです。部屋が寒いとこたつから長時間出たがらず、脱水症状を起こす原因ともなります」(内藤さん)

猫が好きそうなこたつは注意して使う必要があることが分かった。

「床暖房は最も安全で効果的といえます。猫は普段、床の上で生活していますので、床を暖めてあげるのが一番暖かさを感じます。エアコンは部屋の上部の空気を温めるので人にとって適温の部屋でも、足元にいるものにとっては寒く感じることがあります。床暖房は部屋の温度もほんのりと上げてくれますのでエアコンの併用の必要はないでしょう。ホットカーペットは表面部分しか温まりませんが、低温やけどをする可能性があります。弱~中で、さらにエアコンを併用して使うとよいでしょう」(内藤さん)

床暖房以外はエアコンの併用が望ましいようだ。

■電気を使わずに猫が快適に過ごすには


電化製品の電源を入れたまま外出するのは危険という人もいるのではないか。電気を使わなくても猫が困らない方法がないかさらに聞いてみた。

「まず、家じゅうの隙間風を徹底的にブロックしましょう。全てできない場合は猫が過ごす時間が長い部屋だけでもやってあげるとよいと思います。玄関ドアには隙間風防止テープで目張りをし、窓に防寒シートを貼るだけでも、かなり部屋の温度が安定してきます」(内藤さん)

猫のためだけでなく、省エネにも使えそうなテクニックである。

「猫ベッドはこもることができるトンネルタイプがおすすめです。その中に小さめの湯たんぽと毛布を入れてやります。湯たんぽは、やけどしないようにタオルでしっかりと巻きます。冬用の毛布を湯たんぽと一緒に置いてやると、猫は暖かくお留守番します」(内藤さん)

湯たんぽをスイッチの入ってないこたつの中に入れても、中がほんのり暖かくなり効果的だ。

「昼は日向ぼっこできるようにカーテンを開け、一番冷え込みが激しい夜は暖房器具が1つは必ずつくように準備してください。フローリングや猫がよく使う食事場所、トイレ周りに、マットやカーペットを敷いてやるだけでも足元の温度が変わります。脱水にも注意しドライフードだけでなくウエットフードを併せることで水分摂取量を簡単に増やすことができ、水を飲まない猫にはとても効果的です」(内藤さん)

冬場にも脱水症状を起こす危険性があったのだ。水は数カ所に置いておくことで猫が好みの場所で水分を摂りやすくなるとのこと。

電気を使わず暖まるのは何より安全でエコだといえる。大事な家と猫のために、試してみてはいかがだろう。

●専門家プロフィール:内藤由佳子
神奈川県川崎市にてキャットシッターないとうを経営。シドニーの猫保護施設でのボランティアを通し、猫と人間との共生のあり方を学ぶ。自然と動物をこよなく愛し、愛情をたっぷり込めて丁寧に猫のお世話をしている。
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