■野菜ソムリエがおすすめする夏のトマト料理
夏野菜の代表格であるトマト。野菜ソムリエの資格を持つ米森麻理さんによれば、トマトは夏を健康に乗り切る上で最適な食材だという。「リコピン、βカロテン、ビタミンCなどが豊富で、抗酸化作用、がんや風邪予防の免疫力UP、美肌効果、日焼け防止効果、生活習慣病予防、疲労回復などが期待できます。他には脂肪の消化を助け、肝脂肪予防、神経系の助け(いらつきや鬱などの予防)が期待出来るビタミンB群、ルチン、鉄なども含まれます」(教えて!gooウォッチ「脂肪消化も後押し!野菜ソムリエ直伝のおいしいトマトレシピ」より)。
米森さん直伝のおすすめレシピが「トマ奴」だ。材料(1~2人分)は、トマト1個。薬味に、生姜1片・大葉3枚・青ねぎ(小口切り)大さじ1・鰹節と醤油が適量で、「作り方は、1)トマトの軸をくり抜く 2)ヘタの上の辺りにフォークを刺し、直火で炙ってから流水で皮をむく 3)2)を皿に盛り付け、薬味と添えて醤油をかけていただきます。薬味を変えると様々なアレンジも楽しめます。暑い日はよく冷やしてどうぞ」(米森さん)
冷奴の豆腐をトマトに置き換えたような食べ方で、手軽な上に夏でもひんやりと涼しく食べられるのが嬉しい。
■みょうがを主役にした料理はいかが?
トマトと同じ夏野菜でありながら、香りが強いことから薬味として使われがちなみょうが。そうめんを食べる時など最高のトッピングになってくれるが、そのみょうがを主役に据えたレシピがあるという。
京都で「料理教室Nam Bo」を主催するベトナム料理講師の高谷亜由さんによるおすすめ料理が「みょうがと空心菜のベトナム風ごま和え」である。
材料(2人分)は、みょうが 2個、空心菜 1束、A(白すりごま大さじ3、ヌックマム(ベトナムの魚醤)大さじ1/2、砂糖ひとつまみ、ごま油大さじ1)で、作り方は「1)みょうがは縦半分に切ってから、斜め薄切りにする。空心菜は葉と茎に二等分に切り分ける。 2)Aを大きめのボウルに混ぜ合わせる。 3)鍋に湯を沸かして塩少々(分量外)を加え、空心菜を茎、葉の順に入れてサッとゆでる。緑色が鮮やかになったら冷水にとって水気をしぼり、5cm長さのざく切りにする。 4)2のボウルに1のみょうがと3を入れ、ざっくりと和えて器に盛る」(教えて!gooウォッチ「みょうががメインになるレシピは?ベトナム料理講師が伝授」より)というもの。
みょうがにも夏の暑さに打ち勝つために必要なビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれているのでぜひ上手に食生活に取り入れたいものだ。
■ゴーヤーを使った「チャンプルー」以外のレシピ
栄養価の高い夏野菜として知られるゴーヤーだが、ゴーヤーを使った料理というと「ゴーヤーチャンプルー」ぐらいしか思い浮かばないという人も多いのでは?
独特の強い苦みを持つ野菜だけにアレンジが難しい気もするが、ベトナム料理講師の高谷さんによればおすすめのレシピはいくつもあるという。
その一つが「ゴーヤーの肉詰めスープ」。材料(4人分)は、ゴーヤ 1本(約200g)、きくらげ(乾燥)10g、にんじん30g、にんにく1かけ、細ねぎ3本、豚ひき肉200g、A(塩 小さじ1/2、砂糖 小さじ1/4、黒こしょう適量)、B(ヌックマム大さじ1、砂糖 小さじ2、塩 少々、鶏ガラスープ 3+1/2カップ、黒こしょう 適量)。
「1)ゴーヤーは3cm幅の輪切りにし、スプーンでわたをかき出す。きくらげは水でもどして水気をしぼり、石づきをとって粗みじんに刻む。にんじん、にんにくはみじん切りにする。細ねぎは根元の白い部分を切り離してみじん切りに、葉は小口切りにする。 2)ボウルにひき肉、Aを入れてよく練り混ぜ、ねばりが出たらきくらげ、にんじん、にんにく、細ねぎの根元を加えて混ぜる。 3)ゴーヤーの内側に2をぴっちりと詰め、肉ダネが残ったら小さなだんごに丸める。 4)鍋に鶏ガラスープを入れて熱し、沸騰したら3を並べ入れて軽くアクをすくう。弱火にしてふたをずらしてのせ、途中で上下を返しながら15分ほど煮る。 5)肉に火が通ってゴーヤーがやわらかくなったら、Bで味をととのえる。器に盛って細ねぎの葉、こしょうをちらす」(教えて!gooウォッチ「チャンプルー以外も作りたい!ゴーヤーを使ったベトナム料理のレシピを紹介」より)という作り方で、ベトナムでも家庭料理として食べられているものなのだとか。
トマトにみょうがにゴーヤー。これらの夏野菜の風味をいかした美味しい料理を食べれば夏の暑さに負けない健康的な体が手に入るかもしれない!