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セロリの茎やブロッコリーの芯など、料理に使わず捨ててしまった経験はないだろうか。しかし、実はそんな部分にこそ栄養が詰まっているという。「教えて！goo」にも「野菜の捨てる部分は食べられますか？」と投稿があった。そこで今回は、ローカーボ料理研究家の藤本なおよさんに、セロリの葉の栄養価やレシピについて話しを聞いた。■栄養価が高いセロリの葉
セロリといえば、茎部分を食べることが多いだろう。しかし、藤本さんいわく葉の部分にもたくさん栄養が含まれているという。
「セロリには茎だけではなく、葉にもビタミン、食物繊維、ミネラルなどが含まれています。美容やアンチエイジングにもよいとされるβカロチンや、体の疲れをとるビタミンB1、肌によいビタミンC、血行を良好にして老化予防にもなるビタミンE、骨の形成のために必要なビタミンK、精神を安定させる香りのピラジン、血圧を下げてくれるカリウムなどが含まれています。また、必須アミノ酸の1つで肝機能の働きを助けるメチオニンやナトリウムなどのミネラルも豊富に含まれています」（藤本さん）
葉には、抗酸化作用が強く美容にもよいβカロチンが、茎の2倍も含まれているという。
「茎よりも葉により多くのビタミンやミネラルを含んでおり、栄養価の高い部分になります。ピラジンも葉のほうに豊富に含まれていて、脳梗塞や心筋梗塞などの予防にもなります。血流を活性化させる効果もあり、代謝をよくするだけではなく、冷え性の改善や肌トラブルにも役立ちます」（藤本さん）
健康だけでなく、美容にも効果があるのがセロリの葉である。捨ててしまうことが多いが、こんなにも栄養があったとは驚きだ。
■セロリの葉を使ったレシピ
セロリの葉を使った簡単レシピを藤本さんに教えてもらった。
「セロリの葉を使ったレシピなら『セロリの葉と玉ねぎの味噌汁（2人分）』はいかがでしょうか。材料はセロリの葉を適量、玉ねぎを1／4、だし汁を400cc、味噌を小さじ2です。まず、セロリの葉を一口大に切り、玉ねぎは薄切りにします。鍋にだし汁を沸かし、切っておいたセロリと玉ねぎを入れ、しんなりしたら火を止め味噌を加えましょう。また、『セロリの葉とツナのサラダ（2人分）』もおすすめです。材料はセロリの葉を適量、ツナ缶を1缶、オリーブオイルを大さじ1、お酢を大さじ1／2、塩胡椒を少々です。セロリの葉は一口大に切りましょう。ボウルに全ての材料を入れて混ぜ、お皿に盛れば完成です」（藤本さん）
セロリの葉の栄養を保ったまま保存する方法も聞いてみた。
「セロリの場合は、葉がついたままだと養分や水分を茎に奪われてしまいます。保存する場合は、茎と葉を切り離すことをおすすめします。乾燥を防ぐために、それぞれをキッチンペーパーで包み、たっぷりの水で濡らしておきます。茎は乾燥しないようにビニール袋などで包み、できれば立てた状態で保存しておくとよい状態を保てます。葉の部分は冷凍も可能なので、すぐに使わない場合は冷凍保存しておきましょう」（藤本さん）
セロリに限らず、野菜の芯や葉の部分は捨てられてしまうことが多い。だが、そんな部分にこそ必要なビタミンや成分が含まれていることもあるのだ。今回のレシピを参考に、セロリの葉を有効活用してみてはいかがだろうか。
●専門家プロフィール：藤本なおよ（ローカーボランド）
一般会社員からローカーボに特化した料理研究家に転身。企業や飲食店のレシピ開発、食や健康などに関するセミナー講師や執筆活動、プロモーションやイベント企画などをう。大型フェス「ダイエットグルメフェス」の実行委員長も務める。
