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ある人に資本主義経済の究極のかたちは共産主義と言われましたが詳しくはどういったことなんでしょう?
高度な資本主義社会である日本の将来も共産主義になるのですか?
だとしたらソ連はなぜ崩壊してしまったのですか?

A 回答 (4件)

「資本主義経済の究極のかたちは共産主義」というのはマルクス史観に影響されていますね。

生産力の向上に伴い、経済・政治体制が変化し社会主義になり最終的に共産主義になるというものですね。もう過去の遺物です。
 マルクスの後にウェーバーやケインズが登場していますし、マルクスのいう高度な資本主義とは帝国主義のことを指しているようですし(マルクスは帝国主義という言葉を使ってはいないと思いますが)、いまのところ予測不可能とうしかありません。資本主義が限界にいたったあとにどのような経済体制になり、それに合わせて政治体制がどうなるのか、共産主義は完全に失敗しましたし、現在の共産主義とは全く異なる共産主義が現れない限りないでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
マルクス史観だったのですね。
世の中、なにか大切なものを失ってきていないか・・
と思う今日この頃です。

お礼日時:2005/01/05 01:07

まず、資本主義、社会主義は経済。

民主主義、
共産主義は政治を表す言葉ですから、
以下、混乱しないよう社会主義と書きますが、
共産主義と思ってください。

簡単に歴史を振り返ると18世紀、
人々が自由を求め王政を倒し産業革命真っ直中
アダムスミスが唱えた自由放任政策は
小さな政府を目指し政府が市場に干渉するべきでは
ないというもので、他人より豊かな生活が
したいという自己利益を追求することを肯定しても
神の見えざる手が社会に一定の秩序を
与えるというものでしたが、
周期的な恐慌、貧富の差、失業の問題を抱え
16~18時間という長い労働時間で
経済は急成長をしましたが、
庶民の暮らしは一向に良くなりませんでした。
その後、ケインズが大きな政府で市場の
足りない部分を積極的に補う
修正資本主義を唱え公共事業が増え恐慌が消えました。
その後、大きな政府は福祉国家につながります。
ケインズが資本主義を修正する事を選んだ一方で
マルクスは、その著書である資本論で資本主義を否定し
問題解決に社会主義を選びました。
社会主義は私有財産の禁止し、
国家による計画経済を実施。
また、自己利益の追求をやめ、社会利益を追求することに
働く喜びをというものでしたが、社会主義を選んだソ連は
経済成長率は低迷し、政治的に抑圧され、複雑化していく経済に国家がついていけず、勤労意欲は次第に低くなっていきました。
冷戦による軍事費も膨らみ崩壊の道を歩みました。
ソ連のみならず相次ぐ社会主義国家の崩壊で
80年代イギリスのサッチャー政権による自由化政策を
はじめ、アダムスミスの唱えたように規制緩和が
再度進んでいますが、競争の激化により
また、同じような問題に直面しています。
しかし、資本主義の特徴である利益追求の為の競争から
離れ、NGOやNPOで働く人も増加し、新たな局面を迎え
もはや、資本主義や社会主義という言葉では
表現できない世界になってきています。

残りの質問に戻りますが、
>資本主義経済の究極のかたちは
共産主義でないことは歴史が証明しています。
>日本の将来も共産主義になるのですか?
なりません。
共産主義は総公務員化といえますが、
特殊法人のデタラメな経営を考えてください。
国会でも重要な問題は先送りしていたと思ったら、
ろくに議論もせず強引に可決。
今回も税金の無駄遣いをほったらかしで増税ですよ。
また、自分より能力の劣る人間と同じ待遇で不満を持たず
全力をだせる人間はいません。
共産主義とは貧困の平等であり、
医療で言うと最高レベルの医療が平等に受けられるわけではなく、
現在の平均レベルより劣るが平等に安く受けられるだけです。
ですから、北欧の福祉国家も国民の満足度はそれほど高くありませんし
失業率も依然として高いまま、財政状況は悪化してます。
これらに国は問題が出始めている段階なので
良く見えているだけです。
さらにイラクをアメリカが民主化しようとしているように
一部の強者がその他大勢の弱者から搾取する資本主義は
超大国アメリカにとって好都合であり、
日本の共産化を許すはずもありません。
最後にソ連崩壊の原因でもありますが、
社会主義では資本主義に経済的に差がつきます。
情報化社会が進み他国の豊かさを知った上で
自国の貧困に耐えることは難しいでしょう。
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この回答へのお礼

とてもわかりやすい回答ありがとうございます!なるほど、そういうことなんですね。アメリカとの繋がりが深い以上共産化なんて考えられませんよね。ただこのままの社会の果ては・・・?と考えると明るくはないような気がしています。

お礼日時:2004/12/05 23:36

この質問に他の回答が無いのはショックです



私たちは、座して、未来を待つのですか?

「一にして、ただ一にして」このベンサムの功利主義を乗り越えずに、共産主義は実現しないと信じています。
尤も、共産主義が理想とは信じていませんが。

補足 高度資本主義について調べましたが、どこにあるか判りませんでした、本当にそんなことを考えているんですか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。ちょっと難しい答えでしたが、自分なりに調べてみます!

お礼日時:2004/12/05 19:10

はじめまして。


似たような内容を以前雑誌で読んだことがあります。
資本主義はある程度進むと、力の強いところだけが勝ち残る、独占市場や貧富の差が生じます。そのために、累進課税制度などがありますが、年収300万時代といわれているように金持ちはとことん金持ちに、300万しか年収のない世帯はそこから抜け出せなくなってきます。(東大入学者の家庭の年収は、その他の大学の年収よりも高いそうです。)
すると、かけられる教育費や、医療費などにも差が生じてしまいます。これでは平等な社会ではないので、税率などを高くしても、教育費や、医療費などまた、公共料金などの個人負担は小さくしようとする主張が生じるそうです。
要するに富の1極集中ではなく、全ての人が幸せに暮らせる社会を目指すようになるそうです。これが、共産主義の主張に、合致する部分が多く共産主義的だということです。
かつての、ソ連や中国、北朝鮮のような共産主義ではなく、北欧の福祉政策の進んだ国家という民主主義になるのではないでしょうか。税率はかなり高いようですが。
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この回答へのお礼

なるほど!そういうことだったんですか!具体的でとても参考になりました。そんな社会が実現したら素敵ですね。

お礼日時:2004/12/05 13:37

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