No.7ベストアンサー
- 回答日時:
戦闘では連合軍に多大な損害を与えたものの、以下のような人となりが連合国の人たちにも知れ渡っていたからです。
ロンメルは、騎士道溢れる軍人でもあり、火力で敵を押し込むハード・キルより、相手を撹乱することで降伏に追い込むソフト・キルを好みました。 また、捕虜に対しては、国際法を遵守して非常に丁重に扱いました。 また、1941年には、ロンメル暗殺を企図してドイツ軍施設を奇襲攻撃した英国コマンド部隊の死者を丁重に扱っています。 以後も英国コマンド部隊員を捕虜にせず殺害せよと命じたヒトラーの命令を無視しました。 ある戦いでユダヤ人部隊を捕虜にした際、ベルリンの司令部から全員を虐殺せよとの命令が下りましたが、ロンメルはその命令書を焼き捨てました。 彼は、最後までナチス党に入党することはなく、あくまで一人の軍人として戦い続けました。
また、大隊長である第一次世界大戦の頃から、自ら進んで前線に出て兵士に語りかけ、兵士の心情を理解することに努めました。 本来、通信手段が発達した近代戦では、高級将校は前線に出ず、後方で全般的な指揮を行うのが普通でした。 しかし、ロンメルは、瞬時に変遷する電撃戦では「前線で何が起きているか、兵士にさえわからない」と陣頭指揮を旨としました。 このため、ロンメル自身も幾度となく危険に晒されており、また、最高司令官の所在が不明となることがよくありました。 北アフリカ戦線において、イタリア軍は度々ドイツ軍の足を引っ張りましたが、ロンメルはそのようなイタリア軍兵士を労わったのです。 規律に厳しく兵員を直接に叱責することもありましたが、兵士からは「Unser Vater(我らが親父)」と慕われていました。
そして極めつけはロンメルの最期です。 ヒトラーに対して反逆を企てたと疑われ、自決(服毒自殺)を迫られて非業の死を遂げたことも、連合国の人々を感動させました。
No.11
- 回答日時:
NO.9
補足
ロンメルは第一次世界大戦も活躍した若手将校としてそれなりの知名度がありました。
ヒトラーはロンメルの著作を読んでいたく感銘を受け、首相になると、ロンメルを警備隊長に任命しました。ポーランド戦後、ヒトラーに前線勤務直訴して、新編成の第7機甲師団の師団長に転任したのです。
ロンメル自身も、入党はしていませんが国家社会主義にはシンパシーを感じて支持していました。
ロンメルが好き放題やれたのは、ヒトラーの個人的な信頼が厚かったからで、普通の将軍であればとっととクビになっていたでしょう。
また、ロンメルの司令官としての評価については、近年見直しがされて下がってきています。
No.10
- 回答日時:
ナチスドイツと一緒くたにいうけれど、本来ナチスは党、政治組織であってドイツは国家であって別物。
ナチスはSS(武装親衛隊)という実質的な軍を擁していたので、ドイツ軍というのはSSと国防軍という二つの組織であったと考えることもできる。ロンメルはSSの将ではなく、あくまでもドイツ国防軍の将であった。異論はあるけれども、ドイツの戦争犯罪は主にナチス(SS)の行為であって、ドイツ国防軍は積極的に関与していなかった。そのため連合軍はSSは嫌悪したが国防軍に対してはさほど悪感情はなかったとされる。ロンメルはその国防軍の将であり、傑出した作戦指導(これも異論はある)もあったことから連合軍も好敵手と評価したのではないか。
という説もある。
No.9
- 回答日時:
一貫して西部戦線、北アフリカ戦線と西側連合国と対峙したので欧米での知名度が高い。
ドイツでも高く評価されて宣伝され、国民の間でもよく知られていた。
直接的にユダヤ人移送や虐殺、住民虐殺に関わっていない。
最後はヒトラー暗殺計画の絡んで悲劇的な自決を遂げた。
No.8
- 回答日時:
ロンメルが敵である英軍からもヒーロー視された主な理由は次の通り。
①アフリカ戦線では、常に戦力が大きく劣勢の中、チュニジアから進撃を開始してエジプト・カイロまであと一息まで迫ったが、その神出鬼没な戦いぶりは英軍からも讃えられるほどだった。
②英チャーチル首相が、圧倒的大軍の英軍がどうしてロンメルに負けてばかりいるのかと国会で追及され、「ロンメルはナポレオン以来の戦術家」であると賞賛してしまった。
③アフリカ戦線には、ユダヤ問題でも悪名高いナチス親衛隊が参加しておらず、ロンメルもヒトラーのユダヤ人に対する命令を無視し続けていた。そのようなこともあってドイツアフリカ軍団には捕虜虐待なども起こらず、戦争とはいえ、騎士道精神が存分に発揮された戦場だったと評されている。
④ロンメルは常に最前線で指揮を執っていた。ロンメルを戦場で見て銃撃を加えた英兵も少なくない。実際ロンメル側近は何人も最前線で戦死している。
対する英軍の将官は激戦の最中の最前線に出向くことはなく、その指揮命令も最前線の戦況にそぐわないものも多かった。
そのため、最前線を駆け回るロンメルは末端の英兵にも敵ながら大変な人気者になっていた。
No.6
- 回答日時:
まあ、上から目線ですよ。
「アンタ、連合軍相手によくやったよ、いやー我々も手こずったからね、殊勲賞、敢闘賞、技能賞のすべてをあげるよ、でも最後に勝ったのは我々だけどね」
ということです。
勝ったから言えるのですよ。
No.5
- 回答日時:
みなさんのおっしゃっておられるように連合軍としても相手の作戦に翻弄されたわけですから、ある意味畏敬の念を持っているわけですよ。
上杉謙信と武田信玄が互いに相手を賞賛してたのと同じです。それにロンメルは非戦闘員を殺害したわけではありません。これは米軍人のルメイのように非戦闘員の殺害を目的に都市に絨毯爆撃を立案した人とは根本的に異なります。
さらに加えて言えば、ヒトラーの暗殺計画にも荷担します。wikiによると彼はこういったとあります。
「戦争は負けた。彼(ヒトラー)は幻想の中に生きている。彼は、自分が国家だといったルイ14世の再来だ、自身と国民との区別を知らぬ」とのヒトラー評を述べると(ヒトラー暗殺計画について)「承知した。我々軍人の使命は国民を守ることにある」とシュトローリンの手を握った。
No.3
- 回答日時:
あなたが誰かと競いあって、簡単に勝てたときに相手を讃えますか? 多分相手にもならない弱小者だとあざ笑うか、弱虫だったなどと蔑む扱いをするはずです。
反対に僅差で競り合って勝てたときには、相手の技巧や強さに感心し、相手を讃える感情になるはずです。それと同じ理屈です。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 心理学 今日はカツドンにでもしようかな 3 2023/08/15 10:55
- 軍事学 有名な軍人や戦略家は理系人間だったり数学に強いケースが多いのですが、これはたまたまでしょうか? それ 3 2022/07/30 17:44
- 歴史学 東條英機が首相に就任した時の階級って陸軍中将だったと思うのですが、この場合内閣総理大臣兼陸軍中将の東 4 2023/08/25 01:24
- 歴史学 将軍の世襲。 3 2022/10/23 17:20
- 歴史学 この前歴史本で、幕末に、なかなか攘夷を実行しない将軍徳川家茂に対して、家茂が天皇と神社に行った際、高 4 2022/03/28 17:22
- 軍事学 よく戦前の首相の経歴とかを見ていると肩書きで海軍退役中将とか陸軍退役大将とかいう階級があるのですが、 3 2023/08/25 01:22
- 歴史学 【日本史】京都にある将軍塚の歴史を教えてください。どういう経緯であそこが将軍塚になったの 5 2023/05/01 20:04
- 軍事学 旧大日本帝国時代、海軍大将は海軍のなかのトップですか?海軍のなかではこれより上は居ない? それとも海 4 2022/12/04 04:47
- 歴史学 四代目将軍家綱の容態が悪化した際、御三家がありながら、京都から宮将軍を迎えようという意図は何だったの 5 2023/07/28 10:54
- ドラマ 先刻BSでやってた闇を斬るとか暴れん坊将軍とかで、将軍上様がいる部屋、前もうしろも横も松の絵のある部 1 2022/11/28 11:15
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
スウェーデン
-
ヒトラーはユダヤ人を憎悪し、...
-
ハーヴァラ?協定
-
ヒットラーの墓ってありますか?
-
NHK『ヒトラーと6人の側近たち...
-
ヒトラーよりも、ひどくない? ...
-
ドイツ降伏直前のベルリン周辺...
-
ヒトラーは尊敬される人物にな...
-
誰が、ローマの象徴である「双...
-
ウクライナが昭和天皇とヒトラ...
-
よくよく見るとスターリンやポ...
-
人類史上、もっとも残酷な死に...
-
今日はカツドンにでもしようかな
-
"アイル、ヒットラー"について...
-
ヒトラーはユダヤ人を迫害した...
-
ヒトラーの子孫の今
-
ヒットラーは悪い奴だと思いま...
-
ヒトラーを信奉する少年兵
-
アウシュヴィッツ強制収容所で...
-
ホロコーストを行った本当の理由
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
項羽とヒトラーが似てるって本...
-
ハーヴァラ?協定
-
ナチスは純粋なゲルマン人は金...
-
神武天皇は、聖書のアブラハム...
-
ヒットラーの墓ってありますか?
-
ヒトラーは尊敬される人物にな...
-
ユダヤ人はかわいそうだと思い...
-
ナチスの幹部って頭が良かった...
-
ガンダムの中で・・・
-
よくよく見るとスターリンやポ...
-
ナチス軍服をイメージした衣装...
-
ヒトラーはユダヤ人を憎悪し、...
-
アウシュヴィッツ強制収容所で...
-
まだホロコーストを疑っていま...
-
チャップリンとヒトラーはなぜ...
-
ヒットラーが嫌われる理由
-
第二次世界大戦のジョーク 2
-
アドルフヒットラーの敗因
-
ドイツ外相・リッペントロップ...
-
ヒトラーの子孫の今
おすすめ情報