ドストエフスキーの「死の家の記録」や「罪と罰」を読むと「人間はどんなことにも慣れてしまう生き物だ。慣れてしまうというのが人間の一番適切な定義だと思う」というようなことが書かれていて、ドストエフスキーやマルクスにかぶれていた漫画家の青木雄二さんもナニワ金融道などの作品で「人間はどんなことにも慣れてしまうもんやで」とか描いてました。
私は彼らの作品を読んでいた当時から「本当かよ?胡散臭いな。嘘だろ?」と感じてました。
わたしは、小学校中学校で教師から体罰指導を受けましたが、今でもその教師と対峙すると足が震えるからです。全く慣れません。
最近、大相撲の友風さんが怪我から復帰したインタビューで「怪我に対する恐怖心というのは無くなりません。土俵に立てば恐ろしいです。でもその恐怖心は無くせないし、慣れることもできないから、現役中は常に付き合うしかないと思ってます」と話してましたし、
有吉弘行さんも著書「お前なんかもう死んでいる」の中で仕事がなかったドン底時代に毎朝事務所から今日は仕事があるかどうかの連絡の電話が来るのだけれども、朝電話が来る前に恐怖で震えていて、全く慣れなかった。と書いてました。
私は「人間はどんなことにも慣れてしまう」というのは嘘だと思うし、慣れることが人間の一番適切な定義だなんてのもドストエフスキーが妄想で創作したデタラメだと感じてますが、皆さんはどう考えるか?色々ご意見教えてください。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
「人間はどんなことにも慣れてしまう」という言葉や考え方は、個人の経験や性格、状況によって受け止め方が異なるでしょう。
文学や漫画の世界では、登場人物が様々な経験を通じて慣れていく過程が描かれることがありますが、これは物語の中での架空の世界での表現です。現実の人間の心理や感情は複雑で個別的なため、一概に「慣れる」「慣れない」と言えるものではありません。人間は経験や状況によってさまざまな感情を持ち、それに対する反応も個人差があります。一部の人間は特定の状況に対して慣れてしまうことがあるかもしれませんが、全ての人がすべてのことに慣れるわけではありません。例えば、トラウマや恐怖体験は一生忘れることができず、それに対して完全に慣れることは難しい場合があります。
友風さんや有吉弘行さんの話にもあるように、一部の人が特定の状況に対して慣れることが難しいことがあることを示しています。それは個人の強い感情や経験によるものであり、全ての人が同じように慣れるわけではありません。
一方で、人間は適応力が高く、時間や状況の経過によって新しい環境に慣れることができる場合もあります。これは生存戦略の一つとして、環境に順応し生活を続けるための能力と言えるでしょう。
「人間はどんなことにも慣れてしまう」という言葉は、個々の体験や感じ方によって異なる解釈をされることが多いです。このようなテーマ性を持った文学作品や漫画は、物語の世界での表現として楽しむこともありますが、現実の人間の感情や心理を完全に捉えることは難しいかもしれません。
No.7
- 回答日時:
ドフトエフスキーなど、当時の人々は強いストレス化に長期で晒され、感情が鈍磨し、学習性無力感に陥った状態を、「慣れ」と称したのでしょう。
ホロコーストの生還者であるヴィクトル・フランクルも、自分の体験から「人間は慣れる」と提唱しています。
No.6
- 回答日時:
「人間はどんなことにも慣れてしまう」というのは、表現のスタイルとしては、妥当なものだと思います。
《どんなことにも原因があって結果がある》というのを、どう理解しますか。 サイコロで3が出るという結果をみて、原因を求めるのは、たぶん徒労にに終わります。 いつ・どのようにを問題にしてしまうと、個々の原子の運動は理解出来ません。 でも、《どんなことにも原因があって結果がある》という表現や思考法は、生きて行く上では、結構有用です。
たぶん、17世紀の日本に生きていた大人は、10歳を過ぎた女性が膝下の脚が他人にも見える格好でいるなどには、慣れなかったでしょうが、この30年間くらいの日本で生きている大人は、その程度のことには慣れているでしょう。
逆に、身分差別の強くない時代にいきてる日本人は、貴族と平民とかでは言葉も違うというのには、そう容易には慣れないでしょう。
https://diamond.jp/articles/-/282233?page=2
17世紀に建てられたベルサイユ宮殿と言えば、当時のフランス芸術を象徴する最高傑作の一つですが、初期工事の段階ではトイレ用も、浴室用にも水道施設はありませんでした。それこそ惨憺たる状況で、そもそも当時、便意を催せば、ところかまわず排泄行為が公然と行われていました。さすがに、宮殿のなかで「ところかまわず」というわけにはいきませんが、ルイ14世やマリー・アントワネットなどが使用していたトイレは腰かけ式の便器です。おしりの部分に穴が開いている、椅子のような形の便器で、汚物は下の受け皿に溜まるしくみになっていました。 いろいろ調べてみると、この時代、ベルサイユ宮殿には王様や貴族、召使いなどが約4000人が住んでいたのですが、腰かけ式便器は274個しかなかったそうです。 あまりに数が不足しているので、舞踏会など多くの人が集まる催しには、携帯用の便器を持参する人もいたほど。いわゆる「おまる」を持って、豪華絢爛な舞踏会に参加してくるわけです。それで、便器に溜まった汚物をどうするかと言えば、召使いたちが庭に捨てに行きます。宮殿内にあった便器の汚物も、来賓の方たちが持ってきた携帯用便器の汚物もみんな庭に捨てるわけですから、美しいことで知られた宮殿の庭も、糞便であふれて、ものすごい臭いが漂っていました。
慣れがスゴイものであるというのは、最近の《闇バイト実行者たち》《汚職横領で捕まる人》《ワークホリック や 閉じ籠もりで新型うつ》《肥満なのに甘いものや炭水化物を止められない》《アル中やギャンブル依存》
これを{ なんでもあり }のような表現をすることは多いのです。
そうではない具体例を挙げても、{ どんなことにも }は付けられます。
{ どんなことにも例外はある }
{ 慣れにだけは例外が一つもない }と言っているのではないです。
PTSDだかで、過去のことに起因して恐怖や障害を起こすひともいるんですが、 それでも、PTSDに対しては、構造化・焦点化された 精神療法、よくある方法は曝露療法、要するに、認知の方法を慣れのスタイルを変更させる方法が有効とされています。
一般的には、いろいろの記憶はやがて薄れ、加齢によって認知能力が下がるのか、慣れるのか、「どうでもイイワ」と価値観が変容するのか、強い反応はだんだんしなくなります。
筋肉や敏捷性の衰えでも、記憶力や理解力の低下でも、だいたい慣れるものです。 成長とともに、5歳頃、10歳頃、15歳頃とやることも興味の対象も変わり、生活も変わります、交遊関係も、家族の対応も変わりますが、そうした変化に、慣れるのが普通です。 学生から社会人になってもそこそこの変化があり、結婚したり、子供が出来たり、親が老いたり、死んだり、いろいろ変わり、家電、情報機器、町並み、社会制度が変わり、物価も変わっても、 「人間はどんなことにも慣れてしまう生き物だ。慣れてしまうというのが人間の一番適切な定義だと思う」というのは、まあ、妥当なとこでしょう。
No.4
- 回答日時:
罪と罰は読みましたが、こういった印象は残っていませんね
質問者さんの考え過ぎの様な気がします
こういう、感情に関するイメージの話しで、白か黒かを論じても無駄
そういう時もあるし、そうでない時もある
そういう人もいるし、そうでない人もいる
これが正解です
決めつけには注意した方がいい
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慣れるというのはちょっと違うかもしれないけど。
「白痴」ではてんかんの発作は何度体験しても慣れないと書いてあったと思います。
なのでドストエフスキー自身は意識的にはそう思っていた、あるいはそう思おうとしていたが、終生にわたって持病の癲癇の発作に苦しんでいたことなどを見れば、実際は必ずしもそうではなかったと考えるのが妥当な気がします。
ドストエフスキーが生きていたのは19世紀で、まだフロイトが登場する以前なので、当然ながら「トラウマ」という概念が一般に広く知れ渡っていることもなかったからです。