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No.1365705の質問に対する回答で新たに生じた質問ですが、血液凝固作用を有するビタミンKを多く含量する納豆を食すると、血液凝固作用が強くなり血栓症等の既往歴のない一般人でも血栓を生じやすくなるということは考えられないことでしょうか。
納豆を食べるとナットウキナーゼの作用により血液サラサラという風説に反する質問になりますが、よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

血液凝固機構は、多重の段階をへてカスケードのように流れる一連の生化学反応によってなりたちます。

詳細は、専門書などを参照してください。(検索すると分かりやすいのが出てくるのではないでしょうか。)
簡単に書いておきます。
まず結論から、ビタミンKの過剰症は知られておりませんし、血栓症が起こりやすいということはありません。
血液凝固には血漿中のグロブリン系蛋白のプロトロンビンがカルシウムイオン及びトロンボプラスチンの存在下でトロンビンに変化し、このトロンビンが血中に存在するフィブリノーゲンを不溶性のフィブリンとして析出させることが必要なのです。プロトロンビンは肝臓で作られますが、ビタミンKは、このプロトロンビンの生成に関与していると考えてもらえばいいでしょう。(もう少し他の作用もあるのですが・・・)
ビタミンkが直接血栓を形成するわけではありません。
過剰のビタミンKがあっても、これらの一連の反応が、必要以上に亢進しすぎることはありません。

ワーファリンは、おおざっぱにいうと、ビタミンK類似の構造から、プロトロンビンの生成を抑えるんです。そして、効果の無いにせのプロトロンビンができるんです。

こんなところでどうでしょうか?
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この回答へのお礼

再度ご丁寧な回答をありがとうございます。一連の反応の起点物質のプロトロンビンはビタミンKが過剰に存在してもその生成が亢進し過ぎることはないとのご説明で私の疑問は消えました。また、ワーファリンの生体内での作用内容もわかり感謝致します。納豆については今後も積極的に食べますが、その効能に付いては余り過信せず、他の予防策等も取り入れてサラサラ血液を心掛けたいと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/03 23:25

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