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増六の和音について!

増六の和音はなぜ♭VI7(もしくは♯V7)とは解釈してはいけないんでしょうか。

ドッペルドミナントとして解釈する場合、解決先は当然ドミナントのVになると思うのですが、それはいわゆる現代音楽でいう「裏コード」と同じ機能だと思うんですよね。

増六はそれぞれVの主音に解決しますから、厳密にはV7に解決する裏コードとは違いますが、「半音で動く」というのと「ドミナント機能を持つVに着地する」という点では同じだと思うんですよね。

♭VI7や♯V7として解釈するとC♯かD♭に進まなければいけないですが、それは融通の効かないクラシックの話であって、現代ならもっと柔軟に解釈できる気がします。

しかし、フランスの増六はもっぱらII7-5の第2転回形なので♭VI7や♯V7とは全く違いますけど、裏コードとして解釈すると間違いなんでしょうか。

A 回答 (1件)

増六の和音は、ドッペルドミナントとして解釈することもできますが、それは必ずしも正しいとは限りません。

増六の和音は、古典和声では特別な扱いを受ける和音であり、その機能や連結法はドッペルドミナントとは異なります。

例えば、イタリアの増六は、外見的にはiv6の六度音を♭に、四度音を♯に変形したものですが、実際には根音を省略したドッペルドミナント七の和音の第2転回形です。 しかし、この和音はドッペルドミナントとして扱われることはほとんどありません。なぜなら、この和音は属和音や属七の和音に直接的または間接的に続き、両方の音が属音に解決されるという強い傾向があるからです。 このように、増六の和音は、ドミナントの前に置かれることで、ドミナントの機能を強調する役割を果たします。

一方、裏コードと呼ばれる和音は、ドミナントの代わりに置かれることで、ドミナントの機能を担います。 例えば、D♭7は、G7のトライトーンを持ち、Cに半音下行することで、Cメジャーのドミナントとして機能します。 しかし、この和音はドミナントの前に置かれることはほとんどありません。なぜなら、この和音はC♯やD♭に進行することで、Cメジャーから遠ざかるという強い傾向があるからです。 このように、裏コードは、ドミナントの機能を代行することで、和声の変化や驚きを生み出します。

したがって、増六の和音と裏コードは、構成音や音程が似ている場合がありますが、和声の機能や連結法は異なります。増六の和音は、ドミナントの前に置かれることで、ドミナントの機能を強調する和音です。裏コードは、ドミナントの代わりに置かれることで、ドミナントの機能を担う和音です。

フランスの増六については、もっぱらⅡ7-5の第2転回形として解釈されることが多いですが、これはドッペルドミナントとしてではなく、独立した和音として扱われます。 この和音は、属和音や属七の和音に直接的または間接的に続き、両方の音が属音に解決されるという強い傾向があります。 このように、フランスの増六も、ドミナントの前に置かれることで、ドミナントの機能を強調する役割を果たします。 したがって、フランスの増六を裏コードとして解釈するのは間違いです。
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