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腰痛に詳しい方に教えて頂きたいことがあります。
腰痛の方は背臥位において、膝を立てた方が楽になると言われていると思いますが、これは解剖学的には何故なのですか?やはり脊柱の生理的湾曲が関係しているのでしょうか?
是非教えていただけると幸いです。

A 回答 (2件)

脊髄圧迫を除き、随意的意図的アライメント変化は、椎間孔を狭窄させない方向であれば、普通は疼痛の増悪には繋がりません。

(オステオで椎体が潰れ円背になったまま骨癒合している人でも、神経根圧迫がなければ、痛み無く過ごしておられますしね。椎間関節や椎間孔の位置関係を考えてみましょう。)

長期慢性的なアライメントのズレ となると、筋・筋膜性の疼痛の場合、姿勢保持のための筋トーヌス変化として、増悪に結び付く可能性は高いです。

でも、ご質問は、膝立て状態での背臥位が数時間という設定でしょうから、深部感覚障害や空間失認がないのであれば問題にはならない筈です。

腰痛原因の多くは、腰方形筋などの慢性的緊張状態>血行障害による疲労物質蓄積&栄養不良>緊張増悪の悪循環、あるいは、髄核突出・椎間孔や脊柱管の狭窄などによる神経圧迫です。

慢性的に腰が痛いと股関節伸展動作が少なくなるため、腸腰筋の短縮が起こります。その状態で背臥位を取ると、腰椎はものすごい力で前彎を強要されますので、腰椎部における「ずらそうとする力」は、膝を立てた事によるアライメント変化に起因する力よりもずっと大きな「悪い力」となり腰を攻撃します。

#1でお伝えしたような起序を用いて筋肉の緊張を落としてあげたり、椎間孔を広げてあげる方向でアライメントを変えてあげることで、普通は痛み難くしてあげる事が出来ますが、痛みの原因によっては、膝を立てるとかえって痛いこともあり、万能ではないです。棘突起骨折やスコッチテリアの首輪が入っているときなどは、状態によっては、腰椎前彎を減少させるとPainが増悪することがあります。

「膝を立てると楽」 というのであれば、腰痛発症原因を鑑別・除外できますから、この姿勢を取らせることには診断的意義もあります。

思い付きで書いていたらごちゃごちゃしてしまいました。解かり難くてゴメンナサイ。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。膝を立てることが全て腰痛の軽減にはつながらないのですね。大変勉強になりました。またいろいろと教えてくださいませ。

お礼日時:2006/01/17 22:02

仰る通りです。



解剖に関しては既にご存知のようですので、他には、

疼痛部位に広面積な持続圧迫をかける事で、
 Bobathでいうポジショニングのように筋緊張抑制がかかる――A
 マッサージでいう疼痛抑制作用が生じる――B

痛みにより持続収縮している筋肉に対し、弱いながらもストレッチExtensionHoldがかかり、筋緊張が抑制される――C

支持面との接触面が増大する事で、
 患部が冷え難くなる――D
 仙骨上部(背筋腱が集中して付着する部)が除圧される――E

これらも理由として挙げておきますね。
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この回答へのお礼

KAAZさんありがとうございます。脊柱の生理的湾曲の他にもいろいろな理由があるのですね。
恐れ入りますがもう一つ質問させてください。
私は、膝を立てる肢位(股関節屈曲位)では骨盤の後傾が増強し、脊柱のアライメントがより崩れるような気がしているのですが・・・・・解剖・運動学的にも教えていただけると幸いです。

お礼日時:2006/01/15 09:44

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