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心臓疾患を持つ人にβ遮断薬をよく使いますが、たくさん種類があるのになぜかよく使われるのがだいたい決まっているような気がします。それでどなたか簡単に使い分けを教えていただけたらと思います。
アーチスト
セロケン
インデラル
テノーミン
などです。疾患によっても違いがあると思いますので、考えられる範囲でけっこうです、お願いします。

A 回答 (2件)

アーチスト…α、β遮断作用あり、


      割と強めで、起立性低血圧を起こしやす
      い薬物です。でも効果的だと思います。
セロケン、テノーミン…β1選択性でISAなし
           β2に作用しにくいので気管支に作用されにくいのが特徴です。
           降圧剤によく使われています。糖尿併用の人にも使われやすいお薬です。
インデラル…β遮断薬 
      1、2両方効いてしまうので、気管支喘息の患者さんには使えません。
      β2の作用で甲状腺疾患の震えに利用されたりもします。

(ISAとは…β遮断がβを刺激する作用のことをいいます。ISAがあるものは心臓に負担をかけないものが多いです。よってお年寄りに使いやすいお薬になります。)
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心疾患でも高血圧性心疾患、狭心症、心不全、不整脈で使われると思いますが、大規模臨床試験で、優れた結果が出たものは、アーチストとメインテートです。

日本で使われているセロケンは厳密には優れた結果は出ていません。私はこの2つを使い分けています。
この2つの違いとして、アーチストは、α受容体遮断作用があり立ちくらみが生じやすく、β1受容体(心臓)とβ2受容体(気管支)の両方を遮断するため、呼吸器疾患の患者さんには使えません。メインテートは、アーチストよりも血圧が下がりやすく、心拍数も下がりやすいと言われています。β1遮断作用のみなので、呼吸器疾患の患者さんにも使いやすいです。アーチストはメインテートより肝臓で代謝されるので、腎臓の悪い方には使いやすいと思います。また、アーチストは、日本人では常用量の半分でも効果があるとの結果もあり、患者さんの状態により両者を使い分けています。
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