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標準語では「味も素っ気もない」という意味で、主として関西地方で使われる表現かと思われます。この「しゃしゃら」の語源はなんでしょうか?

A 回答 (3件)

擬態語であることは確かだと思うのですが、辞書によって下記のように微妙に違いがあります。



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『大阪ことば事典』(牧村史陽編、講談社学術文庫)

シャシャリ(名)
 しゃりしゃりしたことの意。
 [例] 味もシャシャリもない(味もなければ、しゃりしゃりしたこともない。味もそっけもない。即ち、無味無愛想のことをいう)。

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『広辞苑』(慣用句)

○〓膠もしゃしゃりも無い (引用注:〓は魚偏に免;ニベ)
 (粘り気もなければしゃりしゃりしたところもない意から) 味もそっけもない。ひどく無愛想である。浄瑠璃、艶容女舞衣「にべもしやしやりも納戸口<なんどぐち>」

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『日本国語大辞典』(小学館)

しゃ‐しゃり〔名〕
 さらりとして粘りけのないこと。さっぱりしていること。多く「味もしゃしゃりもない」などの形で用いて、さっぱりしているどころか、少しの味わいもないの意に用いる。
<用例>
*談義本・艶道通鑑(1715)「八の哥口ほとびあいてぬれのはじめの雛遊び味も差差利(シャシャリ)もなけれども」
*浄瑠璃・日本振袖始(1718)「いかな虫づよい腰本も此ぢいと寐たらば、やぶれ障子でほね斗味もしゃしゃりもおじゃるまい」
*洒落本・志羅川夜船(1789)武佐の初会「ふしゃうぶしゃう首きりばへだされるやふに、にべもしゃしゃりもなき顔つき」

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大阪ことば辞典と広辞苑は「しゃりしゃり」説。
日本国語大辞典は「さらり」説で、これは「細水(ささらみず);さらさら流れる水」などの「ささら」→「しゃしゃり」「しゃしゃら」のどちらにも通じます。
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この回答へのお礼

歴史的な用法があるのですね。勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/25 00:17

☆味もしゃしゃらもない⇔強調言葉


 『味もしゃしゃらもない』という意味は、『全く味がしない』ということで、味がないということを強調するために、【しゃしゃら】という関連性の全くない言葉を付けたのです。(幡多弁辞典より)

☆しゃしゃら→くっつき虫
 『しゃしゃら』は、山に行くと、『着ている物にくっつく種子のようなもの』のことです。
この辺りでは、『ぬすっと』とも言います。
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この回答へのお礼

あとに関連性のないことばをつける・・というのは確かに他にも例がりありそうですね。くっつき虫のことをしゃしゃらというとはびっくりです。関西でもやはりくっつき虫といういいかたがあります。でもしゃしゃらとはいわないようです。ありがとうございました。
ところで、幡多弁とはどこの言葉でしょうか。

お礼日時:2006/07/25 00:16

伊予弁ネットによると



しゃしゃらなし=しまりがない
http://www.iyoben.net/archives/cat19/index.html
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この回答へのお礼

ありがとうございました。伊予弁にあるんですね。伊予は愛媛県ですね。愛媛は関西アクセント地域では無かったように思いますが、しゃしゃらはつかうのですね。

お礼日時:2006/07/25 00:12

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