みなさんこんにちは。このサイトのお力を借りて無事我が家も竣工となりました。ありがとうございました。
いろいろな質問/回答を読んだ上で未だに疑問に思うことがあるのですが、例えば布基礎を、底盤→立ち上がり部の2段階で作る場合、最初に打設する底盤コンクリートの養生期間は十分確保するのが理想なのでしょうか。打設直後に立ち上がり部型枠設置作業を開始すると何だか立ち上がり配筋の根元あたりと底盤コンクリートの間に隙間ができそうな気もしますし、逆に底盤コンクリート打設後のんびりと3-4日の養生期間をおいてから型枠を外して立ち上がり部の作業に移ると、時間があきすぎて底盤と立ち上がり部との打ち継ぎ部の接着不良が生じやすい、と理解できる回答も見受けられました。
理想的にはどうするべきと思われますか?底盤コンクリート打設後は型枠を外さないままコンクリートがある程度硬化したらすぐに立ち上がり部の作業を開始すべきでしょうか?
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
多少構築の仕事をしているのでアドバイスとしてお聞きください。2段階施工の場合、底版は養生期間をきちんとおくべきでしょう。
打設後すぐの型枠設置作業はコンクリートのブリージングや収縮によりうまく設置できないことがあります。隙間等が発生し、コンクリート打設に影響があると思います。
2段階で行う場合、2回目のコンクリートの接着性についてですが通常底版コンクリート打設後、2回目打設分の箇所に接着材もしくはレイタンス処理材を散布します。もしくはチッピングもありますが。
これにより接着性は確保できると思います。
私が施工するならこの方法がいいかと思います。
説明がわかりにくく申し訳ありません。
No.2
- 回答日時:
理想で言えば、一度に打ってしまうのが最も良いでしょう。
現実としては2回に分けて打ちますが、その場合は表面を綺麗にさえすれば、養生期間の区別なくきっちり付きます。
コンクリートはあっという間に固まるように見えて、実は水分が抜けきるまでには十数年かかります。また、コンクリートはぴったりくっつくことによって水の浸入を防いでいるわけではなく、先に打ったコンクリートの凹凸に入り込むようにして固まって、水の浸入を防いでいますので、表面の硬化具合はあまり関係がありません。
No.3
- 回答日時:
建設業界に携わっております。
先ずプライスが理想的ではありません。施工面だけ理想を求められても困ります・・・。
住宅は人手で持ち上げる事はできませんが構造物としては軽量です。基礎の面積に対して、極端に階高が高くなければそこまでシビアになる必要はありません。設計通りの寸法、鉄筋のかぶり、生コン自体の品質が規定を満たしていれば、十分安全率の中で吸収されます。
基礎の打ち継ぎ部分は建物の荷重で鉛直方向に押え着けられています。また、異形鉄筋によりコンクリートと密着していますので、はつらない限り引き抜く事は出来ません。
水平方向の外力に対しては、鉄筋がおよそ@200ピッチで入っていますし、擁壁の様に一文字では無く「田の字」状態です。ダルマ落しの様な瞬間的な水平方向の外力が加わらない限りずれる事は考えれれません。もし、ずれる様な強力な外力が加わったとしても基礎より先に上屋が潰れています。
消費者全体に言える事ですが(勿論、私も含めて)、やたら知識だけが先行し、プライス以上の要求ばかりで苦しいです。
現代の「教育問題」の様です! 先生以上に高学歴の親御さんが多いので現場は大変です。。。
この回答への補足
つまり、底盤コンクリートと立ち上がり部コンクリートとの打ち継ぎ部分の接着力は心配する必要はないということですね。
極論的に打ち継ぎ部分のコンクリート接着力がゼロに近い場合、阪神淡路大震災程度の地震により、上屋は残り基礎は打ち継ぎ部で壊れる可能性はないでしょうか。実証的な根拠をお示しいただければ助かります。
コストについても言及なさっていますが、打ち継ぎ部分の接着力を十分確保するためにはどれほど費用がかかるでしょうか。具体的にお示しいただければと思います。
No.4
- 回答日時:
建築場所は北海道ですか?地域によって基礎の形状が変わりますが、底版のコンクリートが硬化してから立ち上がり部のコンクリートを打設するとコールドジョイントという問題が発生します。
昔、トンネル工事で硬化したコンクリートで打ち継ぎをしたのが原因で数十年後崩落した事があったと思います。コールドジョイントの問題がありますので、まだ固まらないうちに打ち継ぎをするのが理想的だと思います。2段階に分けて打ち継ぐのはコンクリトが型枠の隅々まで行くようバイブレーターをかけます。形状が逆T型なのでコンクリートを隅々に行くよう2回に分けています。またあまりバイブレーターをかけすぎますとコンクリートは水、砂、セメント、砂利の材料で配合していまして、重力の関係砂利が沈んでしまいます。まんべんなく材料が分散されているのが理想的です。
そのために2回に分けていますしコールドジョイントが起きないように注意して施工するのが理想だと思います。
この回答への補足
まだ固まらないうちに打ち継ぎをすべきとのことですが、底盤の打設から立ち上がり部の打設まで、どの程度の時間まで許容されるかお示しいただけますでしょうか。一般にコンクリートは打設後2時間もすると(環境によりますが)型枠を外しても何とか形を保つ程度には硬化するようですが、底盤を打設後、バイブレータで撹拌できるほどすばやく立ち上がり部のコンクリートを打設するためには、底盤と立ち上がり部の型枠を予め同時に設営しておかなければならないということになりますが、そのような方法は多くの基礎屋さんで可能でしょうか。
補足日時:2007/11/21 20:59No.5ベストアンサー
- 回答日時:
masatobbさんの説明に誤りがあり専門家意見と思えませんので書き込ませていただきます。
コールドジョイントとは簡単に説明しますと計画していない打継ぎ目の事で、「コンクリートが硬化してから立ち上がり部のコンクリートを打設するとコールドジョイントという問題が発生します。」は誤りです。
「1回の打設中、生コンが前に打ち込まれたコンクリートの上に後から重ねて打ち込まれた時にコンクリートが一体化せず打ち継いだ部分に不連続な面が生じることをいいます。」
> 例えば布基礎を、底盤→立ち上がり部の2段階で作る場合、最初に打設する底盤コンクリートの養生期間は十分確保するのが理想なのでしょうか。
十分とは28日強度でしょうか?
必要な強度発現や型枠の解体時期は季節により違いますが1週間程度でいいと思います。
> 底盤コンクリート打設後のんびりと3-4日の養生期間をおいてから型枠を外して立ち上がり部の作業に移ると、時間があきすぎて底盤と立ち上がり部との打ち継ぎ部の接着不良が生じやすい、と理解できる回答も見受けられました。
chappy31さん回答のとおり、打ち継は処理を施せば大丈夫です。
建築工事は化粧を施す事が多く(打ち放しは少ない)民間工事が多い為に誤った知識が横行しているように思えます。
コンクリの仕上げや強度等から言えば次の日に脱枠、立上り型枠組立などありえません。
コンクリートは性質上ゆっくりと硬化がすすみます。
硬化初期に荷重や衝撃を掛ける事は後のクラック誘発の要因となります。
> 理想的にはどうするべきと思われますか?底盤コンクリート打設後は型枠を外さないままコンクリートがある程度硬化したらすぐに立ち上がり部の作業を開始すべきでしょうか?
底盤コンクリート打設後は型枠を外さないまま1週間ほど養生をして立ち上がり部の作業に入ってもらえばよいと思います。
生コンクリートですが(水セメント比55%以下)混和剤等を使用して極力小さい数値の使用をしてもらうのがベストです。
これは基礎巾を増すのと同等の効果があるためです。
建築基準法では、かぶり厚の規定は設けられていますが、水セメント比の規定はありません。(品質を左右するのにおかしいですよね)
また品質の規定には土木と建築では違いがありますのでご注意ください。
この回答への補足
底盤コンクリート打設後、3-4日は型枠を外さずに養生し、その後立ち上がり部の作業に入るべきというご意見、ごもっともだと思いました。住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書平成19年版でも「普通ポルトランドセメントを用いる場合の型枠の存置期間は、気温15度以上の場合は3日以上、5度以上15度未満の場合は5日以上とする」とありますものね。
底盤のクラックなどを避けるため、底盤打設後はしっかりと養生期間をとり、打ち継ぎ部の接着力はレイタンス除去などで対処するというお考えですね。
No.6
- 回答日時:
iwakura009さんのコールドジョイントについての説明に疑問がありますのでコールドジョイントについて確認してみて下さい。
2つのサイトです。www.tsubasa.to/dreams/html/04-03.html
www.thr.mlit.go.jp/honkyoku/jouhou/kouhou/t-com_vol10/kyoudou.html
専門用語ですので勘違いや、あやまりがないよう確認してください。
施工のしかたで打ち継ぎが一体化しないのではなく。重ねて打ち継ぎして一体化しないのは、重ね打ちが遅くて最初に打ったコンクリートが固まり始まったか固まってしまったからです。
また水セメント比が少ないからといって強度が上がるわけではないので注意してください。生コンクリート業者と建築会社で基準を決めています。生コンの事については専門的になりますので水セメント比いくらにしてほしいとかスランプいくらにしてほしいとかいうよりもきちんと使用したコンクリートをきちんとその現場で実験用の鉄の容器に入れて持ち帰りいつでも強度を確認できる体制がとれている業者か確認するのがいいと思います。
底盤のコンクリートがまだ固まらないうちに立ち上がりの打ち継ぎがいい思います。型枠はきちっと両方固まってから外すのが私はいいと思います。
この回答への補足
底盤のコンクリートがまだ固まらないうちに立ち上がり部コンクートを打設すべきとのことですが、「まだ固まらないうち」とは打設後1-2時間ということでしょうか。具体的な数値でご教示いただければ齟齬がないと思います。
補足日時:2007/11/21 21:19No.7
- 回答日時:
質問者の
> 「底盤→立ち上がり部の2段階で作る場合、最初に打設する底盤コンクリートの養生期間」とあります。
よって
「底版のコンクリートが硬化してから立ち上がり部のコンクリートを打設するとコールドジョイントという問題が発生します。」は間違いで
ここでの説明は施工ジョインだと思います。
2度に分けての施工であり、当初から打ち継ぎを想定していますのでレイタンス処理やチッピングといった施工方法でOK。
もちろん打ち継ぎ箇所は少ないほどよいとおもいますけどね。
masatobbさんの説明では一度のコンクリート打設中に2度に分けて施工しているかの表現が見られますが、質問者の趣旨と説明の一致が見られないためあえて施工ジョインと主張したまでです。
お互いの言葉が足りずに誤解があるようでしたらこの場で謝罪します。
> 水セメント比が少ないからといって強度が上がるわけではないので注意してください。
いいえ、一般論でW/Cが55と65ではセメント量に違いがでてきます。
結果強度は上がり、中性化しにくいコンクリートといえます。
計画時点で配合に注文を出す事が悪いとは私は思いません。
もちろん金額(1000㎥/円程度かな)にも反映されますが一考の価値有りと思います。
品確法等級の規定で検索してください。価値ありだと思いますがね
> 生コンクリート業者と建築会社で基準を決めています。
設計荷重をもとにコンクリート強度を求め配合計画をするのではないでしょうか
> 使用したコンクリートをきちんとその現場で実験用の鉄の容器に入れて持ち帰りいつでも強度を確認できる体制がとれている業者か確認するのがいいと思います。
テストピースの事だと思いますが、通常有料でプラントが行っています。今時無料は無いですね。
現場で採取した生コンクリートからテストピースを取ります。
いつでも(推定強度かな)と言えばそうですが、通常3日強度(型枠解体時強度確認用)、1週強度、4週(配合書の強度)などと呼んでいます。
No.8
- 回答日時:
生コン業者も、今話題の偽装する業者も出てきています。
だからといって生コン業者のせいには出来ません。建築会社の責任です、ですから建築会社が責任をもって管理する為にテストピースを取らなければならないのです。業者がテストピースを持って帰っても意味ありません。常識の範囲での水セメント比少ないのはいいと思います。あまり専門的な話になりmuhyopuniさんを混乱させてしまったかも知れません申し訳ありません。
No.9
- 回答日時:
#3です。
>つまり、底盤コンクリートと立ち上がり部コンクリートとの打ち継ぎ部分の接着力は心配する必要はないということですね。
■「基礎の面積に対して、極端に階高が高くなければ」です、要するに二階建ての住宅程度です。
>極論的に打ち継ぎ部分のコンクリート接着力がゼロに近い場合、阪神淡路大震災程度の地震により、上屋は残り基礎は打ち継ぎ部で壊れる可能性はないでしょうか。
■先ず無いと思います。接着力がゼロでも「摩擦力」だけでも相当な抵抗になりますし、仮に、建物が10m□とすれば外周部だけでも40m/0.2m=200本もの鉄筋が入っています。その鉄筋を「曲げ」ではなく「旋断」により破壊する程の力です。上屋が崩れないなんて普通考えられません。
>実証的な根拠をお示しいただければ助かります。
■私は研究者ではありません。建設業界に携っている一技術者です。
技術者であっても、必ずしも「実証的な根拠」を持っている訳ではありません。
>「コストについても言及なさっていますが、打ち継ぎ部分の接着力を十分確保するためにはどれほど費用がかかるでしょうか。具体的にお示しいただければと思います。
■10万かそれ位でしょうか? 家を建てる場合、誰でも少しでも安く建てたいと思います(交渉します)。一方で、サービス工事は少しでも多くしてもらいたいとも思います(口を出します)。
この回答への補足
説得力のあるご説明ありがとうございます。
ご説明のとおり、打ち継ぎ部のコンクリート自体の接着力に期待せずとも十分な強度が得られるのであれば、このサイトを含め、多くの「専門家」さんが勧める、打ち継ぎ部にはレイタンス処理や立ち上がり部打設時の接合部への水掛けなど、底盤と立ち上がり部との打ち継ぎ部の接着力強化の手順は不要ということになります。
実際の一般住宅建築にあたって、この打ち継ぎ部接合部の接着力強化の手順は今では一般的、あるいは近い将来一般的になるとお考えでしょうか。コメントをいただければ幸いです。
No.10
- 回答日時:
基礎の形状は逆T型での前提でお話しています。
レイタンス除去してもコールドジョイントは考えられます。継ぎ目が出来るとコールドジョイントが考えられます。固まったコンクリートの上にコンクリートを打つのですから継ぎ目がでます。基本的にレイタンスとコールドジョイントは別物です。立ち上がりの型枠の作業も時間がかかりますのであらかじめ低盤んの型枠と立ち上がりの型枠作っておく必要があります。1~2時間といわず早い段階で打ち継ぎがいいです。立ち上がりの型枠施工作業に工夫が必要です。レイタンスは打ち継ぎに時間がかかるので排除しなければなりませんが、打ち次に時間がかからないように工夫すれば固まっていないのでレイタンスの排除する必要がありませんしコールドジョイントの心配はありません。コンクリートは水、砂、セメント、砂利の配合で出来ています。重力の関係上重たい材料が下に沈んでしまいます。対応としてAE剤(空気の泡で材料が沈まないように)でを使用しますが、材料が沈んだときにうきでてくるものがレイタンスです。そうならないように材料を分散させなければなりません施工上はバイブレーターが必要です。基礎の上に家が建ちます基礎のレベル(高低差)があると家をそのまま建てると傾きます。基礎の施工の技術により施工方法が違ってきます。高低差がある会社は基礎と土台の間にパッキンをいれてレベルをとるところがあります。基礎と土台との縁切りは必要ですが基礎の施工というのはいろいろな面で気を付けなければなりません。アンカーボルトの位置がずれていたり。アンカーボルトは建物と連結するところなのでずれているような施工は問題です。家は基礎がまず重要です総合的にどのような工夫と責任をしているかが問われるのではないでしょうか。
レイタンスが出ないように迅速な施工と継なぎ目が出ないような型枠の作成工程に工夫をすることが大切だと思います。
この回答への補足
底盤と立ち上がり部を同時に打設してしまうのであれば、当然打ち継ぎに関わる心配はなくなりますものね。
このサイトで調べてみると、住宅建築における底盤と立ち上がりの一体施工は、技術的な難しさなどでまだ一般的ではないようですし、拙宅の周囲でも一体施工しているのはまず見かけません。拙宅での工事を見ていても、仮に同時施工を行ったなら、立ち上がり部の被り厚を確保できるほど基礎屋さんに技術的・時間的余裕がないように思えました(素人目から見てですが)。
masatobbの地方では、あるいは全国的に見て、底盤と立ち上がりの一体施工は一般的なものでしょうか。コメントをいただければ幸いです。
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