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塩も最近は伯方の塩、赤穂の塩、沖縄の塩、オーストラリアの塩、メキシコの塩などいろいろありますよね?
塩の原産国ですが、分析によって確認することはできるのでしょうか?
たとえば、元素分析によるミネラルバランスとか同位体元素とか?
よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

同位体分析による塩の原産国の判別


http://www.saltscience.or.jp/kenkyu/jyoseilist/J …
http://www.envhlth.k.u-tokyo.ac.jp/pdfs/2007/07- …
まだ課題があるようですね



【結論と今後の展望】
9 カ国を原産国とする14 種類の塩の成分分析結果から、安定同位体比を指標とした塩の産地判別に、ホウ素およびストロンチウムの適用可能性があることを見出した。
ICP 質量分析法を用いたホウ素、ストロンチウムの同位体比分析を行った結果、ホウ素同位体比は海塩か岩塩かの判別にはきわめて有効であることが判明した。


ただし原産国の判別までにはいたらなかった。

分析対象とした塩のストロンチウム同位体比には大きな偏りは見出せず、本研究でもちいた分析装置によるストロンチウム同位体比測定値は原産国判別には適用は困難であった。


今後さらに同位体比を塩の原産国判別に使用するためには、技術的な点で改善がまず必要となる。
ストロンチウムは原理的に産地判別に利用できる元素であるが、本研究で用いた四重極型ICP 質量分析法よりもさらに良い同位体比測定精度がえられるマルチコレクター型ICP 質量分析装置の活用によりストロンチウムの利用可能性が高くなると考えられる。
また、鉛はこれまで各種文物(金属器、ガラスなど)の産地解析に用いられてきた有力な指標候補であるが、塩中濃度が低いために本研究では検討することができなかった。
塩からの鉛の分離手法を確立し、クリーンルームの活用により汚染なく微量の鉛を濃縮できるようになれば塩への適用が可能になると考えられる。
複数の同位体比を組み合わせることでより精度の高い産地判別手法が確立できることが期待される。
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