アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

今更ながらですが、FF10をクリアしました。
大体、話の内容は理解したのですが、いくつか分からない点があるので補足して頂けると助かります。

・シンが夢のザナルカンドを襲った理由は?
・夢のザナルカンドは、昔本当にあったザナルカンドを夢で再現したものなのでしょうか? だとすると、ティーダたちも過去に実際に存在していたのでしょうか?
・バハムートの祈り子はティーダがスピラに行って、夢を終わらせてくれると始めから知って(期待して)いたのでしょうか?
 OPで今夜はダメだとか、はじまるよ、とか言っていたので。
・ティーダの語りが所々入りますが、あれはどの時点で過去を語っているのでしょうか?

すいません、いろいろありまして。
どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

作中で語られていない部分や不明な点は、好きなように想像して楽しんでほしいということでしょう。


シンが夢のザナルカンドを襲った理由は#2の方がおっしゃる通りでしょうから、それ以外の部分についてだけ回答します。
攻略本や設定資料などは読んでいないので、以下は私なりの解釈です。



夢のザナルカンドは、1000 年前に機械戦争で滅んだザナルカンドの、往時の面影を残すために生まれた街です。
街並みだけでなく住んでいた人々の思い出も残そうとしたのだと、祈り子が言っていました。
ただし、本物のザナルカンドは敗戦による滅亡という悲しい終焉を迎えたのですから、1000 年前の世界を忠実に再現したら、夢のザナルカンドも他者の侵攻を受けて滅亡する運命を辿りかねません。

マイカが異界に消えた後で寺院に行くと、祈り子たちの様々な思いを聞くことができます。
この中に、確かシヴァの祈り子だったと思いますが、「私たちとて人間だから、夢を見ずにはいられない」というようなセリフがあったかと思います。
この夢とは、1000 年前に叶わなかった(本物のザナルカンドの住人たちの)未来や理想など、つまり将来の希望や願望を表す「夢」の意味もあったのではないでしょうか。
そうだとするならば、夢のザナルカンドのもとになっている祈り子の夢は、1000 年前の街と住人に関する記憶を単純に再現したものではなく祈り子たちの希望や理想による脚色・創作が入っていて、結果的に夢のザナルカンドは、昔の面影を残しつつも全くのコピーではない、理想郷のような幸せな世界になっていたと思われます。
ちなみに、魔物もいなくて、たまに出ると大騒ぎになるくらい、普段は平穏な街だったとか。


それから、ティーダが「ジェクトがいなくなった」と言っていた年月と、ユウナが「ジェクトがスピラに来た」と言っていた年月がほぼ一致しているところをみると、夢のザナルカンドとスピラは同じように時間が過ぎているようです。
とすると、夢のザナルカンドでも、街ができてから 1000 年もの時間が過ぎていることになります。

祈り子はスピラでは神格化されていますけれど、もともとは人間です。
夢のザナルカンドの街並みは実在したザナルカンドとあまり変わっていないようですが、1000 年も経てば、かつて生きていた人々の様子やどんな人生を送っていたかなどの細かい記憶は曖昧になり、イメージがぼやけてくると思います。

あのティーダと同じ人物が 1000 年前に実在していたのかどうかは定かではありませんが、少なくとも” 1000 年前に実在した人物そのものの忠実な再現”ではなさそうです。
ただ、夢の世界でティーダを存在させるにあたり、祈り子が”ティーダのモデルとした人物”は、もしかしたら 1000 年前に実在した人物の中にいるのかもしれません。



なお、次の話はネタバレになります。
そのつもりで、よろしければご参考までに。

  FF Xの続編であるFF X-2には、ティーダによく似た青年が登場します。
  顔立ちは確かに似ているけれど全く同じではない、しかし、容姿の他にも
  類似点が多々あるこの青年は、1000 年前、スピラのザナルカンドに
  実在した人物です。
  彼のイメージが 1000 年経って祈り子の中で変化してティーダのもとになる
  夢ができたのかもしれないし、この青年とはただの他人の空似で
  ティーダは純粋に祈り子の想像の産物だったのかもしれないし、
  はたまた、実はティーダが 1000 年前に実在した人物で、そのイメージから
  あのティーダが生み出されたのかもしれません。
  FF X-2でも明かされていない謎なので、自由に想像して
  楽しんでください。

**********************************

> バハムートの祈り子はティーダがスピラに行って、夢を終わらせてくれると始めから知って(期待して)いたのでしょうか?


祈り子は「長い間夢を見ていて、疲れた」と言っていました。
夢はいつかは終わらせなければならないものであり、祈り子にしてみればそろそろ終わりにしたいところなのですが、エボン=ジュが惰性のように夢のザナルカンドを召喚し続けているために、終わらせるきっかけをつかめないままズルズルと 1000 年も続いて今に至ります。

スピラの死の螺旋と、平穏ではあるものの変化に乏しいぬるま湯のような夢のザナルカンドの存続のカギを握るのが、シンの中にいる召喚士・エボン=ジュ。
この真実は 1000 年もの間、スピラでも夢の世界でも秘密になっていましたが、その秘密を暴き全てを終わらせるきっかけを作ったのがジェクトでした。
ジェクトも祈り子の夢によって存在していた以上、ジェクトがシンに触れてスピラに行ってしまい、そこでシンになったこと、そして息子であるティーダを連れて行こうとしていた意思も、祈り子たちは当然知っていたはずです。


祈り子は人間の魂であって神ではありませんから、夢の世界の住人が絡んでいて、これから夢の世界に起こることであれば多少は予測がつくくらいのことはあっても、未来を見通しているわけではありません。
ですから、ティーダが夢を終わらせてくれると最初から知っていたかどうかは不明です。

ただ、シンになったジェクトがティーダをスピラに連れて行こうとして夢のザナルカンドに現れ、そのためにティーダが夢の世界から現実の世界に行って今までとは違うティーダの物語が始まること、それだけは分かっていたと思います。
夢の世界の住人が現実の世界に行ったのは夢の世界では異例のことですから、これが、ただ漫然と続いていくだけのスピラと夢の世界に”何らかの変化を与えてくれるもの”と期待していたところは、あったのかもしれません。

**********************************

> ティーダの語りが所々入りますが、あれはどの時点で過去を語っているのでしょうか?


過去の回想と現在が交錯しながら物語が進む、アニメやマンガなどでもよく見かける手法です。

ガガゼト山を越えてザナルカンド遺跡の入口にたどり着いたのが夕方。
たき火を囲んで気持ちの整理をつけ、遺跡の奥にいるといわれるユウナレスカに会いに行こうと意を決して立ち上がったのは、もう夜になってから。
遺跡に着いてから夜になるまで、ティーダはずっと、夢のザナルカンドでの始まりから今までにあったことの思い出話をしています。

つまり、夢のザナルカンドから始まりスピラのザナルカンド遺跡に着くまでの作中のエピソードは、”この時にティーダが語っていた思い出話だった”という設定です。
ザナルカンド遺跡に着くまでにゲームとして進めてきた作中の数々の冒険は、ティーダがスピラに来てから今に至るまでの回想ですが、途中で時々入るティーダの語りのシーンだけは、”ザナルカンド遺跡で思い出話をしている、現在の時間”に戻っています。
思い出話の途中で回想に対する感想や思い入れを語るシーンが、あのモノローグです。


ティーダが延々と思い出話をしていたのは、オープニングのセリフにもある通り「最後かもしれないから、全部話しておきたかった」からですが、「ユウナを死なせたくなくて、究極召喚獣を得るまでの時間を1分でも1秒でも長く引き延ばしたかった」という理由もあったと思います。
しかし、思い出話のタネも尽きた頃、ユウナは意を決して「思い出話は、もう、おしまい」と言って立ち上がります。
この時点で思い出話が終わり、その先は回想ではなく現在の物語としてゲームが進んでいきます。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

大変お詳しいご説明を頂き、ありがとうございます。

そうですよね、きっと、分からない部分は、各々の想像力で補えってことなのでしょうね。
DPEさんの解説はとてもよく分かりました。
自分もそれぐらいのことを考えられるといいのですが…
かなりすっきりした部分もあるので、もう一度頭からプレイして、いろいろ聞き逃していたセリフとかチェックしてみたいなと思います。

丁寧で大変な長文を頂き、本当にありがとうございました。

お礼日時:2008/07/15 21:31

>・シンが夢のザナルカンドを襲った理由は?


アルティマニアオメガの記述によれば、
このときの『シン』が夢のザナルカンドに現れたのは
『シン』の核になっているのはジェクトがスピラにティーダを連れて行こうとしたためで、
(ティーダにぬるま湯ではない厳しいが確かに生きている現実の世界を見せることと
破壊者となった自分を止めてもらうため)
都市の破壊が行われたのは「周囲のもの(特に文明レベルの高いもの)を壊す」という
『シン』の本能のためだということです。


>・バハムートの祈り子はティーダがスピラに行って、夢を終わらせてくれると始めから知って(期待して)いたのでしょうか?
 OPで今夜はダメだとか、はじまるよ、とか言っていたので。
『シン』になったジェクトが夢のザナルカンドへ近づいていることを知っていたということだと思います。
祈り子たちは夢のザナルカンドに永遠の楽しみを見出していましたが、
その楽しい夢の中の住人であるジェクトが『シン』になり
スピラの悲劇に巻き込まれたことにショックを受け
夢を終わらせる方向へ向かったようです。
この夢を終わらせようとする思考はマイカ消滅以後の
各寺院での祈り子との会話にも現れていると思います。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ご丁寧な説明を頂き、ありがとうございます。

シンが夢のザナルカンドを襲ったのは、ジェクトの意思が働いて、なのですね。
そのことを踏まえてOPの部分を見ると、アーロンはジェクトの意思にしっかり答えている感じがします。
また始めからプレイしてみようかと思います。

本当にありがとうございました。

お礼日時:2008/07/15 21:26

・シンが夢のザナルカンドを襲った理由は?



○判りませんが、アーロンが目的を果たす為にその襲撃を利用したと思われる事から、何らかの形でアーロンが絡んでいるのではないかと…
また、以前からシンやアーロンはスピラと夢のザナルカンドを自由に行き来していたようですので、シンが暴れる兆候を知ったか、或いはアーロン自身がその様に仕向けたとも考えられます。いずれにしても作品中では一切語られていない謎の部分です。

・夢のザナルカンドは、昔本当にあったザナルカンドを夢で再現したものなのでしょうか? だとすると、ティーダたちも過去に実際に存在していたのでしょうか?

○再現、ではなく、実際にあった現実のザナルカンドを召還師エボンが召還獣と同様の存在に生まれ変らせた物です。選ばれた祈り子達が召還し続ける、一種の召還獣のような存在。そういう存在となり、現実世界であるスピラからの干渉を受けないように成りながら尚、現在も存在し続け、人々の営みが有ります。ですからティーダたちは過去に存在していたのではなく、その夢のザナルカンドで現実に今、存在していたのです。在所を異次元に移して存続し続ける都市です。

・バハムートの祈り子はティーダがスピラに行って、夢を終わらせてくれると始めから知って(期待して)いたのでしょうか?
 OPで今夜はダメだとか、はじまるよ、とか言っていたので。

○祈り子であるバハムートは、ブラスカの旅を一部始終知っていました。その戦いの後、アーロンが何を計画しているか、ジェクトがどうなっているかも。ですから、その目的を知った上で協力していたと言う認識だと思います。
アーロンの目的である因果の根絶は、夢のザナルカンドの終焉を意味するようですので、夢のザナルカンドの守護者として存在してきた祈り子たちとしては複雑だったかも知れません。

・ティーダの語りが所々入りますが、あれはどの時点で過去を語っているのでしょうか?

○最終決戦で現実のザナルカンド突入直前に一同でキャンプしている描写が有ります。その時点での回想と言う形ではないでしょうか?
冒頭、OP直後にもこのシーンが有ったと思います。キャンプシーン以降のことはそれ以後も回想と言う語りにはなっていないと思いましたが、うろ覚えの推測です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変、詳しい説明を頂きまして、ありがとうございました。

あいまいだった部分がかなりすっきりしました。
alidonさんの解説を読むと、実はFF10はティーダではなく、アーロンの話だったというふうにも感じました。
いろいろな視点から見れる作品ってことかもしれませんね。
もう一度、改めて始めからプレイしてみたくなりました。

本当にありがとうざいました。

お礼日時:2008/07/15 21:22

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!