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普通学級と特別支援学級では扱う教科や授業内容は違うのでしょうか?
また、特別支援学級の基準とする学習指導要領は特別支援学校の学習指導要領と同じなんでしょうか?
できれば特別支援学校と特別支援学級の違いを詳しく教えてください。
ご回答の程宜しく御願い致します。

A 回答 (2件)

はじめまして。


養護学校の教員をしています。

>普通学級と特別支援学級では扱う教科や授業内容は
>違うのでしょうか?

基本的には、お子さんの特性に応じて、教科の内容や扱い方を柔軟に変えていくことができるのが、特別支援学級のメリットであると考えています。
普通学級は、どうしても集団が大きいので、集団の中で伸びていくことができることが最低条件となり、指導目標も集団の最大公約数的になりがちです。個に応じた指導が展開できるというのは、大きな違いでしょう。
視覚優位のお子さんに対しては、視覚を活用した授業展開を行う。
多動傾向のお子さんに対しては、刺激を統制した環境を整備する。
…そういった、細やかな備えができるのも、特別支援学級の特長ですね。

教科や授業内容は、お子さんの実態に応じて異なるのと、それぞれの学校の教育課程によると思われます。同じ学級にいながら、教育課程が異なる児童生徒が在籍することもあります。
生活単元学習や作業学習をメインとした教育課程もあるでしょうし、ほとんど普通学級と変わらない学習展開を行っている教育課程もあるでしょう。それは、子供に応じて変化させているので、本当に様々です。


>また、特別支援学級の基準とする学習指導要領は特別
>支援学校の学習指導要領と同じなんでしょうか?

基本的には、同じものを使っています。
また、どちらにしても普通学校に準じた教育課程を作るように、指導されています。


>できれば特別支援学校と特別支援学級の違いを詳しく
>教えてください。

通っているお子さんの実態が違うというのが、一番の違いとなるのですが…。

特別支援学級のお子さんは、より大きな集団(普通学級の子供たち)と一緒に過ごす時間もあるし、普段から顔を合わせる機会もありますので、どちらかといえば普通学級の水準に合わせて動いていくような流れができていきます。

特別支援学校のお子さんの多くは、普通学級の水準に合わせて動くことは難しいでしょうね。特に知的障害をおもちのお子さんを想定すれば、一緒にいても、身の回りのことや学習に関することなど、全部やってもらってしまうとか、逆によくないことも起こりうるのだと思います。着替えが一人でできるとか、そういう基礎的なところをきちんと自立させることなども、本人の目標となっているので。

お子さんの実態を基にした教育を展開するのが、特別支援学校の基礎基本です。個別の教育のねらいがあり、一斉学習においても、個に応じた配慮をするのが当然、という感覚で指導しています。
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特別支援学級の中学に通い、特別支援学校の高等部に通う男子を家族に持つ、教育学部で勉強している者です。



文部科学省のHPにある、“幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について”から一部抜粋しました。

「小・中学校の特別支援学級の教育課程は、小・中学校の学習指導要領によることとなるが、特に必要がある場合には、特別の教育課程を編成することができる。(中略)幼稚園、小学校、中学校及び高等学校等の通常の学級に在籍する障害のある子どもについては、その実態に応じ、指導内容や指導方法を工夫することとしている。」

要するに、学習指導要領は通常学級と一緒ですが、実際の教育内容は現場の先生が決める事になります。
障がいの状態や、クラスの編成によって異なってきますが、基本的に通常級で行う勉強とは大きく異なっています。

特別支援学校と特別支援学級の違いについてですが、単純に“学校”と“学級”の言い方の違いです。特別支援学校の中にあるクラスも、特別支援学級と言います。
ですが、特別支援学級は通常の中学校内に設置されていたりするので、そこと、特別支援学校内の特別支援学級を比べると、集まる生徒は、後者の方が障がいの重い方が多い傾向にあります。

参考URL:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/news/ …
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