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いつも拝見させて頂いております。
なにぶん素人ですので、説明不足・意味不明の内容等ございましたら、ご容赦頂けたらと思います。

昭和8年建築の伝統工法で建てられた家を、この度耐震補強・リフォームする予定です。

そこで質問なのですが、
(1)現在の建築基準法や耐震補強の市からの補助金などは、ひとまず考えず、伝統工法の本来の建て方や構造の長所を生かし、免震の考えを生かすとするならば、どのような耐震補強が可能でしょうか?
やはり筋交いではなく、バランスよく柱や壁を増やすといった方法が良いでしょうか?
又伝統工法の上記のような耐震ではやはり倒壊の危険性があると考えられますか?

(2)伝統工法の家でのリフォームでしてはいけないこと等はありますでしょうか?(大雑把な質問ですみません)

ちなみに昭和63年に20M程位置をずらす移築をしており、基礎はコンクリート基礎(鉄筋入りかは不明)になっており、所々の壁にその際に工務店の勧めで行った、壁や筋交い(斜めではなくクロスで)が入っています。

(3)伝統工法の建築に筋交いがあると、地震の際一気にそこに力が加わり、倒壊の危険性があると聞いたような気がするのですが、それは本当でしょうか?
またそうだとすると、今回のリフォームの際、その筋交いは外した方が良いのでしょうか?

補足として、最近廊下の張替えをした際、大工さんに床下の点検をしてもらったところ、基礎を高くしているためか湿気・腐食・白アリの心配はないそうです。また今回のリフォームはひとまず2階のみ(52畳)の内装の全面リフォームで、床の張替え、天井・壁の断熱、間取の変更、トイレと洗面台の設置を行う予定です。

できれば伝統工法の家を良く知った工務店さんや大工さんにリフォームして頂き、家の良さを生かし、不満な所(断熱等)をリフォームする際、家に負担をかけないように行いたいと思っていますが、色々インターネットで探しても近くにそういった会社のHPがみつかりません。
当方宅は愛知県東部(静岡との県境)にありますが、
(4)信頼できる大工さん、工務店さん、建築会社さんをご存知な方がいらっしゃいましたら、教えて頂ければと思います。

(5)他に伝統工法の家をリフォームする際、「これは重要」、「これはしてはいけない」、「こんな方法もある」等、教えて頂けると助かります。

長文になってしまい申し訳ありません。少しでも多くのまた色々なご意見をお聞かせ頂ければ助かります。宜しくお願い致します。

A 回答 (7件)

1、2について


伝統工法による免震とは、おそらく、地震時に建物そのもが変形しそれにより地震力を吸収することで耐震性能を発揮するものを指しているのでしょう。ところが、現在の建築基準法(昭和25年制定)では、伝統的工法による建物を認めていません。それは、材料の強度、地震時の耐震性能をどのように発揮するか、現在の構造計算手法では計算が不可能なためです。
従って、伝統工法で建てようとすると、場合によっては法律に不適合する恐れがあります。
私は、もちろん伝統工法を否定するわけではありません。このような工法で作られた建物が、長い間の地震に耐えてきた事実もあります。

さて、伝統工法の耐震性と、現在のスジカイや耐力壁を用いたものの地震への抵抗性を考える際、大きな違いがあります。
先にも、述べましたが、前記伝統工法は変形により抵抗・後記現在のものは、変形よりも耐力そのもので抵抗すると言う点です。
ですので、それらの併用は、場合によっては双方を打ち消すようなことになりかねません。
これは(3)の答えにもなるかと思います。地震時に大きく変形するところに、ほとんど変形はしないスジカイを入れたらどうなりましょうか。当然、そこに大きな力が集まります。

現在の、鉄骨造と鉄筋コンクリート造との違いを思い浮かべていただけますでしょうか。鉄骨は割りとやわらかいので変形しますが、コンクリートはほとんど変形はしません。これらをまぜこぜににして、建てるのは至難の業です。

4.5については当方、お答えできるだけの知識が有りません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
やはり伝統工法の建物に筋交いは禁じ手のようですね。
耐震精密診断を、伝統工法の取り扱いの実績がある設計事務所等に相談し、今後の耐震補強・リフォームの計画を立てて行こうと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/15 07:04

まずは、耐震精密診断を行なうことが必要と思います。


伝統的工法(柱の太さ、梁のサイズによる接合部の定着長さが考慮されます)でも診断が可能になっています。
建築士に依頼すればよいのではないかと思います。
その診断結果から、どこをどういった補強を行ないながら、耐震性強度をバランスよく確保していけるか、コストのかかり方なども考慮しつつ、耐震設計をきちっと行なうことが必要と思います。
筋交いがあるといっても、その配置にもよりますし、昭和63年というと現在の告示(H12年)以前のつくりですので、端部の接合方法についてどう評価するかはまさに設計行為をしてみないとわかりません。
「免震の考え方」とありますが、これもさまざまな考え方があります。
一般の積層ゴムやローラーなどによる免震は、まず地盤と基礎が沈下や液状化の影響を受けない対策を行なっていることが前提になります。
また、その場所の地盤調査結果から、地震力を○○ガルと想定し、どのくらいの挙動を受け止める設計とするかは、免震構造設計を経験している構造設計者などでないとなかなかハードルが高い検討になろうかと思います。
大工さんとかの前に、そうした建築士事務所を当たってみることをお勧めします。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
調べれば調べるほど、素人では訳が分からなくなってしまいました。
きっと耐震精密診断や補強計画にも時間とお金を要しそうですが、
伝統工法の取り扱いの実績がある設計事務所等を探し、今後の耐震補強・リフォームの計画を立てて行こうと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/15 07:06

この場をお借りして、追加でお伺いしたいのですが、


耐震診断を行って、十分な耐震性の確保を確認したとしても、
建基令3章に合致しない場合は、大臣認定を要する言うことなのでしょうか。
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もしかしたら私に尋ねられたのかなと思い、再投稿しますNo.2です。


私の経験でのみの話になりますが、
昨年江戸期の平屋伝統的仮構の住まいの増改築の相談を受け、行政とやり取りをしました。
まず、耐震精密診断を行い、増築部と既存部の課題について話し合いを行ったところ、既存部について、ちょっとした補強方法で診断数値は一定レベルまで引き上げられたのですが、「限界耐力設計法」での確認を行なうよう指導がありました。
それで増改築の設計を進めていたのですが、概ねすすめてきた段階になって相談に行くと、「いややっぱりそれだけではだめで、施行令46条の壁量も満たせ。」との話が急に出され、おおもめしましたが結局増改築を諦め、分筆による別棟の計画に修正したといったことがありました。
(古民家部分は、祖父母様が住まわれているうちは、大がかりには手をかけないでほしいとのこともあり)

今回の質問者の方のケースの場合、増改築や大規模な修繕、過半の模様替え、主要構造部を大きくいじるなどのことがなければ、基本的に建築確認申請等の届出は、不要でいけるかもしれないと…。
もしそうだとしたら、安全性をどのように確認するかの手段の問題になるのかなと。
耐震精密診断は、そうした指標としてまずは必要ではないかと思った次第です。
まずは、それで、現状がどの程度なのか、またどのくらいの補強で一定の構造安定性を獲得できるのか、概略的な構造の課題が把握できるのではないかと思うのです。
そこから、限界耐力設計などで、さらに確証していくかどうかは、建築を維持管理される方の責任で行なえるのではないかと思った次第です。

いずれにせよ、そうした調査・検討なしに、どんぶりで進められるような内容の工事ではないと思った次第です。
自治体によって、考え方や指導、その建物の価値をどう評価してくれるのか、などまちまちではないかなと思います。
(私の時も、行政内での検討にすごく時間がかかりました。)
あくまで、参考ですので。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。
私達の今回のリフォームはbilly65様が仰るとおり、主要構造部の変更がなく、間取の変更も殆どない(既存の8畳間6つをそのまま使用します)ので、建築確認申請なしで行ければいいなと思っています。ただ天井・壁に断熱材を入れたり床を全面張り替えたり、トイレと洗面台を設置するなどがありますので、どうなるのか心配しています。
まずは伝統工法の取り扱いの実績がある設計事務所等を探し、今後の耐震補強・リフォームの計画を立てて行こうと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/15 07:12

類似事例ですが、伝統的石造の蔵を、再生させ利用できないかという件で行政と協議をしたことがあります。


使用している石は、こちらの地方特産のものが使われており、明治・大正期に建てられたものです。
しかし、協議の中で、この石がJIS規格品でないこと、基準強度が不明で耐震診断ができないことなどがわかり、このままでは再生できないとの結論に。やるのであれば、既存部分にまったくの応力を負担させないことが条件となり、本当にやろうとすると、内部に鉄骨を組み・・要するに、石の箱の中に鉄骨造の建屋を作るということになりました。(実現せず)

どうなんでしょうか。役所に問い合わせませんとなんらわかりませんが、
質問者様が行うリフォームの確認申請の要否にかかわらず、今回のリフォームがきっかけとなり現行建築基準法適合が必須になる可能性も否定できません。(現在までは既存不適格として生きてきた)

私の結論:このようなものを手がけたことのある設計事務所に問い合わせるか、(法にあった行為を担保するのなら)役所へ直接問い合わせてもよいかと思います。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでした。
一昨日、以前からお願いしていた無料耐震診断の診断結果を聞きました。
(申し込みをする前は伝統工法や在来工法があるということすら全く知らず、以前から知っている工務店さんに無料と言われたのでお願いしていました)

耐震診断をして頂いた工務店さんいわく、「この建物は伝統工法ではない」とのことです。特に伝統工法の建物だとも思っていなかった様子で、こちらから「昭和8年築の建物ですが伝統工法ではないでしょうか?」とお尋ねした所、「基礎がコンクリートだから伝統工法ではありません」との回答でした。耐震結果は、「古い家にしては比較的良い方ですが、重心・剛心?・壁心のバランスをとるために耐震の筋交いをバッテンで入れる、壁を作るなどの耐震補強が必要となります」とのことでした。

質問の中にも書きましたが、昭和63年に家を20Mずらす際にコンクリートの基礎に変えており(以前は石の上に建っていたそうです)、筋交いもその時に所々入れたそうです。ちなみに今回の診断でクロスで入っているところは無く、全て斜めの筋交いでした。

やはりこういった場合はすでに在来工法の建物で、在来工法の耐震補強を進めていった方が良いのでしょうか?当地区の市役所の回答は「昭和8年の建物であれば伝統工法の建物だと思いますが、一部改築や増築があれば在来工法での耐震になります」とのことでした。

こういった場合でも、伝統工法の耐震精密診断のできる設計事務所に再度見てもらった方がよいでしょうか?今回して頂いた工務店さんも元々大阪でリフォーム会社をしており、阪神・淡路大震災の耐震補強をたくさんされており、「耐震には自信がある」とおっしゃっています。もちろん言葉すべてを真に受けてはいけないと思いますが、何分まだ勉強不足で何を信用したらよいのかも良く分かりません。

続けての質問で申し訳ありませんが、もし何か他にアドバイスがございましたら、宜しくお願い致します。

お礼日時:2009/01/16 21:09

5です。



工務店の言っている、
>、「古い家にしては比較的良い方ですが、重心・剛心?・壁心のバランスをとるために耐震の筋交いをバッテンで入れる、壁を作るなどの耐震補強が必要となります」
ですが、筋交などの耐震要素(水平力への抵抗要素)が不足しているとか、部分的にしかないという意味だと思います。
現在、在来工法で建てる時も、筋かいのバランスの検討は必須です。でないと、一部の柱・梁にのみ力がかかり、部分的倒壊の恐れが高くなります。

>ちなみに今回の診断でクロスで入っているところは無く、全て斜めの筋交いでした。
ですが、この筋かいは「/」のように片方向のものでしょうか?「×」のように両方向のものででしょうか?
基本的には、片方向だけでもよいのですが、片方向のものは片側の力にしか抵抗できません。できれば「×」をバランスよくがのぞましいですが。

>やはりこういった場合はすでに在来工法の建物で、在来工法の耐震補強を進めていった方が良いのでしょうか?
その通りと思います。伝統工法での耐震補強はあんまり詳しくないですが、おそらく柱・梁を補強するんだと思います。でも、在来工法は、地震に対し、筋かいが主に抵抗するんで、柱・梁の補強はあんまり効かないです。

次に、
>当地区の市役所の回答は「昭和8年の建物であれば伝統工法の建物だと思いますが、一部改築や増築があれば在来工法での耐震になります」
は、改築・増築というところがミソですよ。おそらく、増改築の場合、確認申請が必要だからです。そのとき、伝統工法の耐震補強は法律では規定されていないからです。なので、確認が下せないということを暗に言っているように思えます。

設計事務所に見てもらうか、工務店でよいか。
個人的な意見ですが、その工務店が、阪神の地震で相当数の耐震補強などを手がているなら、信頼してもよいと思います。
耐震補強は、構造計算の能力云々も重要ですが、実際の建物の劣化や耐震性を見ての判断が多くなります。ですので、数をこなしている方にはかなわないと、良く感じているんです。
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この回答へのお礼

度々のご回答ありがとうございます。
色々と勉強になりました。
今回の耐震診断の結果での耐震補強計画は、内側から又は外側から壁を壊し、筋交いや耐力壁を設置するというのが主なものです。
自分の知識不足から診断方法や補強方法など色々と不安な部分が多かったのですが、「数をこなしている方にはかなわない」のお言葉で、今の工務店さんに対し「少し信頼してみよう。色々質問をぶつけてみよう。」という気になりました。まだまだ実際の着手までには自分も勉強しなければならないことが山積みですが、いずれ来るであろう東海地震に備えたいと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/21 21:44

No.2です。


無料の耐震診断は、「方法1」と「方法2」がありますが、どちらで算出されているのでしょうか?
「方法2」とは、いわゆる伝統的工法箇所を加味した検討方法です。
柱の小径が150mm(140)以上で構成されている場合が対象となり、現行法のような耐力壁でない場所でも、その独立柱に絡んで存在する垂れ壁をその厚さやスパンに応じて耐震要素として評価するものです。
この場合でも壁の部分があれば、在来と同様に評価していきます。
要するに、バランスです。
屋根の葺き方、建物平面形状、耐力壁として評価できる壁、150以上の独立柱に接している垂れ壁の評価、柱の材質はなにか(杉、桧、けやきなど樹種によっても耐力の評価が異なる)、それら構造材の接合方法の評価、床の水平剛性への評価、腐食などによる機能低下がないか…などから総合的に倒壊メカニズムを検討するのが、耐震診断です。
精密診断でなくても、一般診断でもしっかり調査をした上で「方法2」対象として加味していけば、かなりリアルに算出できるのではないかと思います。(無料診断でどこまでの調査で、条件評価しているかは…ですが)
長くなりましたが、
在来か伝統的かは、耐震診断の世界では築年数ではなく、柱のサイズが150角以上で構成されているか否かで区分されているということと、伝統的の検討であっても筋交いや面材等による耐力壁も加味されるということを書いておきたかったということです。
一般診断の診断の仕方について理解をしておくことも大切かと。

古民家と言われるような古い木造住宅を今後も継承維持していってほしいと思いまして、、、そのためには法律が今後も推移していったとしても、その時代のきちっとした検証方法で、安全を確認し根拠を残していくことこそが、住宅カルテとして次代に引き継がれ(中古住宅価値ゼロなどと言われ続けていけばスクラップ&ビルドからの脱却ができない)価値が増していくような住文化へとつながっていけると思いたいし、建築主さまの特権でもあるように思えるのです。
地域の原風景としても。

理屈っぽくなりましてすみませんでした。
参考までに。
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この回答へのお礼

度々のご回答ありがとうございます。
診断方法に2種類あることも全然知りませんでした。やはりbilly65様がおっしゃるように、一般診断の仕方について最低限は理解しておかなければならないのを痛感致しました。
>「方法2」とは、いわゆる伝統的工法箇所を加味した検討方法です。

>在来か伝統的かは、耐震診断の世界では築年数ではなく、柱のサイズが150角以上で構成されているか否かで区分されている
も恥ずかしながら全く知りませんでした。
おそらく今回お願いした工務店さんは「方法1」で行っていると思います。屋根の葺き方は、耐震診断の結果の3D画像を見た際、寄棟になっていましたし、柱の樹種も聞かれませんでした。

私も今の家が大好きです。天井が低くて見上げた時の梁がどれも太くて立派で古いだけではない味わいがあって。木だけの建具も竹で編まれたような障子もサッシではないガラス戸も本当に素敵なんです。(言葉が下手で上手く表現できなくて残念です・・・)
私も建て替えなんて以ての外で、できるだけ今の風景のままで安全に長く住める家を残して行ける様、努力して行きたいと思います。
大変勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/21 22:01

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