飛行機事故が続いているようです。
「高知の胴体着陸と同型ボンバル機、住宅に墜落49人死亡…NY
乗員乗客49人全員と民家の住民1人の計50人が死亡」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090213-00000 …
飛行機が墜落するような場合、操縦士は脱出できるようになっていないのですか?
戦闘機には装置されていますが、旅客機にはどうして装備されてないのでしょうか?
操縦士だけが助かるとイメージが悪くなるからでしょうか、それとも設計上の理由でしょうか。
よろしくお願いします。
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
お気持ちはわかります。
脱出できるものなら脱出したいものです。
でも、「客室乗務員」と言うのは、「航空保安要員」として法律で定められています。
つまり「機長」とは、保安業務の最高責任者であるわけです。
保安業務とは、乗客の安全と生命を守ることが本来第一の仕事になるわけです。
客室乗務員は普段、サービスを主に業務していますが、本来は有事の際に乗客の安全と生命を守ると言うことが仕事です。
でも、有事なんて本来あってはならないことで、そのために人を乗せて飛ぶのであれば、普段は乗客に様々なサービスをさせようとしたのが基本的な考えです。
つまり、最高のレスキュー隊が、副業として機内でサービスをしているような感じなのです。(あくまで、例えです)
ですから、飛行機の出入り口の数だけ客室乗務員は乗り込みます。決して乗客のサービスを目的に客室乗務員の数を決めているのではありません。
その保安要員である客室乗務員の最高のリーダーが「機長」なのです。
有事の際は機長は最後に機外へ出るなどの決まりはないはずです。少なくとも私の記憶にはありません。
保安要員のリーダーとして何をしなければならないのか、その目的を遂行すると、自然に最後に機外へ出ることになるわけです。
戦闘機と民間機では「航空機」だけが同じで、あとすべて考え方の基準が違います。
保安要員である以上、乗客を見捨てて逃げるわけにはいかないわけです。イメージとか設計だとかではなく、それが本来の「仕事」だからです。
そう言った意味でも、この間のアメリカでの事故の機長は、適確に自分の「仕事」をされたと言うことで、立派な方だと思います。
なぜなら、なかなかあのような場面で、冷静に判断して乗客を第一に考えて行動するのは難しいからです。
No.9
- 回答日時:
輸送機は旅客機と同様ですが 爆撃機は大概脱出装置がついてます
B-1の初期型などは、コクピット全体が脱出ポッドになるような
仕組みを持ってました
ただ、旅客機は 乗客全員も脱出できるような仕組みをしようとすると
安全装置の重さで 飛べなくなってしまいます
乗客より優先で乗員が脱出する理由はないですよね
No.8
- 回答日時:
運用面では回答が出ているので設計面から
WIKI 射出座席
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%84%E5%87%BA% …
にあるように脱出の時はガラス風防を火薬で吹き飛ばして次に座席が飛び出します。
戦闘機はそこから乗り降りしますしあの高い位置にいることはそれなりに理由がありますが、旅客機の座席は低めですし尾翼も高いですから当たらないようにそうとう飛び出さないとこまります。
雰囲気でF-16で2mくらいですがB-777で10m程度あるのではと思います。
ロッキードのサイト 地面からの高さ5mより推定
http://www.lockheedmartin.com/products/f16/f-16- …
ボーイングのサイト 地面から18.5より推定
http://www.boeing.com/commercial/777family/pf/pf …
そして戦闘機一番の違いは、天井に運行用の機器があることです。
ある方シンガポールのフライトシミュレータで楽しんだ時写真ですが天井に機器がりますよね。
http://www.eddie-blog.com/cat36/
これだけのものを火薬で上側に吹き飛ばして座席より大きな穴を開ける様に設計をするのは無理というより狂気です。
脱出の際は時間がないので手の届く範囲にスイッチが必要です。万が一触ったら(もしくは誤動作で)天井が爆発して飛んでいくような自爆装置のついた旅客機には乗りたくないと思います。
また戦闘機の射出座席を経験したパイロットの話をテレビでやっていたんですが、高速で脱出したので肩の関節が外れたそうです。これは風圧がものすごく、訓練で腕は体の前にもってきてくるようになっていても肩がもげるかんじでもっていかれたみたいで2度と経験したくないそうです。
WIKIにも射出のGで腰椎が骨折とかありますが我々が思うほど安全ではないと思います。
副操縦士だけでも脱出して事故原因とありますがこれは今あるボイスレコーダとフライトレコーダがあればある程度可能ですし、それより操縦室をビデオで撮る装置を第3のレコーダとしてつけた方が確実で安価です。
No.7
- 回答日時:
> 副機長だけでも脱出した方がいいと思います。
脱出にふさわしいタイミングなど、存在しますでしょうか?
むしろ、「 お前がパイロットの職務を投げ出して脱出したから、
墜落したんだ 」と非難されるのではないでしょうか。
それこそ、ハドソン川の奇跡を思い浮かべてください。あの
事故で、着水前に副操縦士が脱出していたら、どう思いますか?
「 自分だけが死にたくないと逃げ出した卑怯者 」として、もの
すごい非難を浴びることでしょう。
そもそもほとんどの飛行機事故では、墜落の最後の瞬間まで
パイロットは回避措置を取っています。「 ダメだ、もう墜落する! 」
なんて状況は、映画やドラマの中での話しなんです。
そもそもほとんどの墜落は離陸時と着陸時に集中しており、
それこそ墜落の瞬間まで、自機が墜落するとはパイロットも
考えていたりしません。だから、脱出を決断するタイミング
など存在しないんですよ。
> 御巣鷹山の日航機墜落事件も原因はうやむやのままですし。
うやむやだと思っているのは、自衛隊機によるミサイル誤射といった
トンデモ説を疑っている陰謀論者だけですよ。原因はボーイングの整備
ミスによる、圧力隔壁の破損と判明しています。たとえ副操縦士が生存
していたとして、コクピットから機体後部は視認できませんし、圧力隔
壁が破損した原因を認識することもできないでしょう。
No.6
- 回答日時:
戦闘機と旅客機では根本的な設計思想等が異なるので、旅客機にはパイロットの脱出装置はついていませんし、今後も付けられることはないと思いますよ。
1.設計思想の違い
戦闘機/戦闘爆撃機というのは、敵機との交戦や敵陣地への強襲を目的としており、機銃による損傷やミサイル等の被弾によって非常に損耗(墜落)率が高い、つまり運用時にある程度墜落も前提に入れている機種です。
そういう墜落率が高いことが前提となっている機種ですから、それに乗る貴重なパイロットを生還させるために脱出装置(射出座席)が備わっているのです。
一方、旅客機というのは戦闘機のように墜落を前提(使用時の可能性の一部)としていません。墜落しないことが「当たり前」です。
そのため、トラブルが起こった際に、墜落させないために各種のフェイルセーフ機能や二重化、三重化されたシステムがあり、そういった機能が及ばなかった終末的な状況が墜落というわけですから、パイロットの脱出装置を設けることは基本的に考えられていないのです。
2.道義的な問題
旅客機というのは、乗客を目的地まで輸送するのが使命です。
また、緊急事態発生時には、できる限り旅客の生命を守らなければならない使命もあります。
乗客を「見捨てて」パイロットが脱出するのは、自らに課せられた使命を放棄することにつながります。
また、航空機を利用しようとする旅客にとって、パイロットが真っ先に逃げ出してしまうような「旅客を大切にしない」会社には乗りたくないと思うのが心情ですから、会社経営的にも「パイロットが逃げる気でいる」というのは大幅なマイナスになります。
3.パイロットの脱出により状況が悪化する問題
たぶん、コレが一番重要な問題だと思います。
飛行機に異常事態が発生した際、それに対処できる技術を持っているのはパイロットだけです。
ところが、緊急事態発生時にパイロットが脱出すると、その飛行機は操縦者不在となり墜落するしかありません。
つまり、パイロットが脱出することにより、乗客の置かれた状況は万が一の不時着や救出もあり得ない、絶望的な状況に置かれてしまうことになるのです。
先日、ニューヨーク・ラガーディア空港を離陸したばかりの旅客機がダブルバードストライクを起こしエンジンが2基とも使用不能になったが、機長の優れた判断と操縦技術によりハドソン川に不時着水して乗客乗員全員が無事という、航空機事故史上まれにみる「墜落事故」がありましたが、これはパイロットが脱出せず、己の任務を最後まで全うしたがゆえにできたことです。
エンジンが2基とも使用不能になった時点で墜落は不可避な訳ですから、その時点でパイロットが脱出していたら残された乗員乗客は全員死亡するしかありませんでした、しかし、現実にはパイロットたちの努力により乗客たちは命を救われました。
また、副操縦士だけでも脱出、という考えも非常事態発生時には不可能なことです。
というのも、現在の飛行機は2人乗務ですから、副操縦士が脱出したら残された機長一人が全ての操作を行わなければなりません。
翼操作、エンジン操作、諸計器の確認、トラブル発生箇所特定や回復の試み、地上管制局との交信、飛行機の針路の確認や不時着適地の捜索等、異常発生時に行わなければならないことはそれこそ「山のように」ありますから、これらを機長一人でこなすことは不可能です。
たとえば、日航123便墜落事故の際も、機長は交信と操縦指示、副操縦士が油圧の切れた重い操縦桿を使っての翼操作とスロットル操作、と分業して行っていました(3人乗務で航空機関士もいたが、彼は副操縦士のサポートと計器監視)。
仮に、ダッチロールが始まり操縦不能となった時点でパイロットが脱出していたら、操縦者を失った123便は真っ逆さまに墜落し、乗客乗員は全員死亡するのが確実です。
あの事故では、御巣鷹山に墜落したのが夜に差し掛かる寸前という最悪のタイミングだったために救出が遅れて生存者が4人だけとなってしまいました。
しかし、結果的に助かったのは4人だけだったかもしれませんが、パイロットたちの懸命の努力があったがゆえに4人だけでも助けることが出来たとも言えるのです。
このように、異常事態発生時に生存への可能性を少しでも高めるためにもパイロットの率先脱出はあり得ないのです。
No.5
- 回答日時:
飛行機事故は、昔から「連鎖のジンクス」がささやかれています。
過去の事故をたぐるとなぜか「事故が多発する時期」があるんですね。ある時期に事故が集中するそうです。その原因は、ある時期になると機体や部品が経年劣化するので、同じ時期に生産されたものは同じ時期に問題を起こしやすいからだとかいわれていますが、はっきりした証拠は見つかっていません。
ただ、ボンバル機は昔っから異常に故障が多い「欠陥機」であることは明らかで有名です。でも他メーカーから同じような機種が出ていないので航空会社はボンバル機を選ぶほかはなく、それゆえにボンバル機のクオリティが低いと指摘されています。
No.4
- 回答日時:
数か月前、米海軍のF-18が民家に墜落し、パイロットは生還したという事故がありました。
(最近、こういう事故が多い気がしますが。。)しかし、いくら乗客のいない戦闘機とはいえ、機体の墜落地点を密集地から外すのは常識です。これができなかったのは、偶然の不幸か、パイロットの技量かは分かりません。
過去には二次被害を防ごうとしたあまり、脱出が遅れた戦闘機パイロットもいると思いますよ。また、ナショナルジオグラフィックでは、よく飛行機事故の番組をやってます。これを見ると、やはりパイロットは技量の差があるものの、乗客や第三者の生命に預かっており、最後までベストを尽くすものだということが分かります。
No.3
- 回答日時:
>操縦士だけが助かるとイメージが悪くなるからでしょうか、
違います。
機長は最後に脱出することが、法で定められています。
機長や船長は、機内や船内において重い責任を負っているからです。
単座や複座の戦闘機のパイロットと旅客機のパイロットを同列に考えてはいけません。
旅客機のパイロット、特に機長は旅客の安全を守る義務があります。
旅客を見捨てて自分だけが我先に逃げることはできません。
客船の船長も同様。
No.2
- 回答日時:
旅客機のパイロットは、ギリギリまで回避操作を行なうことが
義務付けられているので、墜落前に脱出してはいけないのです。
不時着後なら脱出していいので、コクピット後部ドア以外にも
脱出口があります。窓が外せる構造の機体もけっこうあります。
軍用機になぜ脱出装置があるかというと、戦争という行為の
もとでは兵士の生命が優先されるからです。ちなみにどんな軍
用機にも脱出装置があるわけではなく、たとえば爆撃機や輸送
機にはほとんど積まれていません。
この回答への補足
副機長だけでも脱出した方がいいと思います。
一人でも生還者がいれば事故の詳しい状況がわかりますし、事故対策につながります。
御巣鷹山の日航機墜落事件も原因はうやむやのままですし。
No.1
- 回答日時:
マンガで得た知識なので、信憑性は?ですが・・・。
旅客機のコクピットの天井には脱出口があると思います。(あるマンガではそう描かれていました。)
まぁ、戦闘機のように座席ごと射出してパラシュートまで付いているわけではないようですけど。
機長は、船舶の船長と同じく「キャプテン」と呼ばれる存在で、有事の際の脱出は一番最後というのが「伝統」みたいなものですから、真っ先に脱出したら、そりゃイメージ悪いですわね。
一方、戦闘機乗りは、人殺しの道具を扱える貴重な人材で、20億円の機体よりも価値がありますので、「機体を捨ててでも生還せよ」というのが背景にあると思われ、同じ飛行機乗りでもスタンスの違いというのが素人目にも明確だと思います。
というわけで、設計上の理由ではなくて、飛行機としての存在意義の違いであろうと勝手に解釈いたしております。
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