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広汎性発達障害(アスペルガー症候群)と診断された31歳の男性です。

広汎性発達障害に関して、いくつか質問がなされておりますが、
その質問を読んだり、回答していくうちににある疑問がありましたので、
一つ質問させていただきます。

現在、上記広汎性発達障害により精神障害者3級の障害者手帳を持っています。
また、私は薬剤師の資格を持っていて、現在の会社の職種は勿論薬剤師です。
私の知る限りにおいて薬剤師の場合は、健常者枠でしか採用がなく、
障害者枠で採用している会社がありません。
なので、私は健常者枠で採用されています。

また、病院で診察された際にIQのテストをされていて、
医師より平均的なIQより非常にIQの値が高いと診断されてまして、
学生の時にも正式なIQを測る方法でIQを調べても、
友人らと比較しても高かったと記憶しています。
(私の記憶が正しければIQが130くらいあったと思います。)

ここからが疑問に思う事です。
医師にもよりますが、知的障害者というのは
客観的なデータとしてIQが70~85未満の人が知的障害者であるとなっています。
勿論、IQは知的障害者かどうかの判断基準の一つで、
他の基準(要因)も加わって総合的に知的障害者になると思うてます。

私のように広汎性発達障害者(アスペルガー症候群)と診断された人にも
個人差があるものの、人によっては知的障害が出る場合があるとは思うのですが、
質問を見る限り、広汎性発達障害者は知的障害があるような記載があります。

そこで、一つ質問です。
何を根拠に広汎性発達障害は知的障害があるというのか?
という事を教えてもらいたいです。

実際に知的障害があるのであれば、
薬剤師の免許を取得することができないですし、
その仕事すらままらないですよ。

私が調べた限りでは広汎性発達障害には、
何故こういう障害が出るのかメカニズムが解明されておりませんし、
寧ろIQも高い場合があるとなっているので、疑問が出てきています。
知的障害があるのは少ないのではというのが私の見解です。
尚、ADHDの場合はどういう神経が作用してきているのか解明されてきており、
その治療薬もあるのは仕事柄知っています。

A 回答 (2件)

心理士です。



No.1の方のご回答にも、一部正しいとはいえない内容もありましたので、補足も含めて書かせていただきます。

1.広汎性発達障害について
広汎性発達障害という概念は、広義には自閉症と同じ意味になりますが、DSMや、ICDなどの診断基準では、さらにいくつかの下位分類が行われています。
たとえば、DSM-IV-TRというアメリカ精神医学会の診断基準では、次のように5つに分類されます:
(1)自閉性障害
(2)レット障害
(3)小児期崩壊性障害
(4)アスペルガー障害
(5)特定不能の広汎性発達障害

2.知的障害について
知的障害は、上記と同じくDSMでは、
(1)全般的な知的既往のが低い水準にある(より具体的にいえば、標準化された知能検査で、平均マイナス2標準偏差未満の知能指数;WAIS-IIIでは、全検査IQが70未満;ちなみに、IQ70~85は、境界線クラスとされます)
(2)実際の社会生活や日常場面において、適応機能が制約されている
(3)上記の状態が、満18歳までの発達期に発現している

3.広汎性発達障害と知的障害の関連
広汎性発達障害のうち、(1)自閉性障害では、その多くに知的障害が合併することが知られています。
知的障害が合併しない方たちも一定数ありますので、知的障害ではない、つまり、IQ70未満ではない自閉性障害の方たちを、「高機能自閉症」と呼んで区別します。
「高機能」というのは、繰り返しになりますが、ここでは、「知的障害」がないという意味で用いられています。
アスペルガー障害も、原則としては、知的障害がない場合にこの診断名がつけられます。
そのため、アスペルガー障害の診断を受けた方では、全検査IQは、70以上あるものと考えられます。

4.アスペルガー障害とWAIS-IIIの所見
これまで述べましたように、全検査IQは、70以上となっていることが原則です。

ただし、言語性IQと動作性IQの間、また、群指数同士、下位検査の評価点の間では、かなりのバラツキ(言語性IQと動作性IQの間の差を、とくにディスクレパンシーと呼ぶことがあります;なお、最近の研究により、言語性IQと動作性IQには、理論的、実証的根拠があまりないと考えられ、次第にこの分類は用いられなくなりつつあります。児童用のWISC-IVでは、言語性IQ、動作性IQの2つの指標は廃止されています)があります。
つまり、全検査IQ出示されるような、全体的な知能水準には低下はないものの、群指数や、下位検査評価点でみると、バランスが悪い方もたくさんいらっしゃいます。

詳細は割愛しますが、これがいわゆる「空気が読めない」など、よく指摘される特徴と関連し、アスペルガー障害をお持ちの方が、一般社会で適応しにくいことの要因になっていると考えられます。

また、アスペルガー障害や、高機能自閉症の方たちの中には、知的障害がないというよりも、全検査IQなども「平均(90~109)」を越え、非常に高い知能水準をお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、こういう高い知能水準をお持ちの方であっても、群指数や下位検査評価点におけるバラツキが大きく、認知能力にアンバランスがあることはよく見受けられます。

4.「手帳」の交付について
私は、福祉関係のことには必ずしも詳しくはありませんので、間違っているかも知れませんが、精神障害者手帳や、知的障害者手帳の交付基準は、全国共通のものが定められていると思います。
しかし、細かいところは、各自治体で差異があるようですし、さらに、その具体的な運用となりますと、自治体による違いがあるものと思われます。
「手帳」についてお考えになり、議論される際には、この点も考慮に入れられた方が、誤解や行き違いがないと思います。

5.質問者様の知的状態について
アスペルガー障害という診断が下っていらっしゃるということですが、知能指数が130であったという事実とは、矛盾はしません。
したがって、薬剤師免許を取得されたことも、薬剤師としての能力があり、それできちんと働いていらっしゃることも、何ら不思議はありません。

ただ、広汎性発達障害と、知的障害について知られている事柄は、上記1~3に述べたとおりで、これらのことと、質問者様の状態は、矛盾するものではありません。

No.1の方が書いていらっしゃるように、WAIS-IIIの結果を詳しくご覧になると、言語性・動作性IQの間の差、群指数や下位検査評価点におけるバラツキはあるかも知れません。
日常生活や、仕事をなさる上で、困難(よくあるのは、不注意であったり、注意が持続しなかったり、同時に2つのことができなかったり、忘れ物をしやすかったりなどということです。ただし、これらはよくあるというだけで、必ず当てはまる特徴ではありません)がおありであれば、認知的なバランスの悪さが存在していれば、それと関連すると思われます。

もしこういう生活や仕事上の困難がおありでしたら、専門医や、臨床心理士に相談されるか、最近は、一般向けの図書で、これらの内容を扱ったものがたくさん出版されていますから、参照されると、生活や仕事をスムーズに行えるヒントが得られると思います。

以上、長くなりましたが、ご参考まで。
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今年の2月にアスペルガーと確定診断を受けた48歳男性です。


アスペルガーでのIQは、トータルとしてのIQは、それほど意味がないように思います。

IQを構成する要素にばらつきがある(ディスクレパンシー)ことが特徴のようです。
私の場合は、
言語性:130,動作性:138
群指数での言語理解:124,知覚統合:135,作動記憶:145,処理速度:130
で、定型発達の場合、この群指数のばらつきは大きくありません。
私の場合は、ばらつきが15あります。これは、定型発達のケースでは出てきません。

知的障害として認められる通常のケースでは、IQが75以下とにりますが、アスペルガーの場合、ばらつきがあることにより、IQに関係なく、知的障害が認められる自治体も存在します。
(私の住んでいる札幌市では「知能指数(I Q )が高くても実用性の乏しい知能つまり知的機能障害とみなす」という扱いで、知的障害者手帳(療育手帳)が交付されます。(私も持っています。)
http://www.city.sapporo.jp/kosei-sodan/reha/reha … の第2章(2)

アスペルガーの属するものが「高機能性自閉症」「高機能広汎性発達障害(HFPDD)」と呼ばれることもあります。旧来のカナータイプの自閉症では知的障害を伴いますが、アスペルガータイプの自閉症は「高機能」=知的には高機能、ということですね。
アスペルガー、とすれば、知的でこぼこが特徴的ですが、トータルのIQでは、知的障害とみなされないことが多いと思います。
広汎性発達障害(PDD)は、アスペルガー以外にもカナータイプ・レット障害・小児期崩壊性障害なども含みますので、PDDだけでは、知的障害の有無は意味をなしません。

一度、WAIS-IIIなどで、各群指数レベルででこぼこが出ているか、を確認して見るといいかもしれません。

参考URL:http://www.city.sapporo.jp/kosei-sodan/reha/reha …
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