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最近ゴールデンドゥードルとラブラドゥードルという犬種を知りました。見た目もかわいくて、ちょっと大きめで。実際に何頭かのドゥードルさんと会っていますが、性格も穏やかでみんなとてもかわいいです。

調べてみると、介助犬を必要としていながら、アレルギーがあるためゴルやラブだと飼えない方々のためにプードルと掛け合わせてアレルギーの出にくい種にしたのだとか。

そこで思ったんですが、考えてみたら、プードル自体はとても頭のいい犬として知られているようですし(うちにはトイプーがいますが、あまり恩恵を感じられないのが痛いところです・・・まぁ、本家に比べて脳の体積が小さいので仕方がないか・・・)、プードルそのものを介助犬として育成するわけにはいかなかったんでしょうか。

聴導犬としてプードルが活躍しているというのを前に聞いたことがありますが、実際に仕事をしている様子のプードルって見かけたことがありません。ゴルさんやラブさんは結構みかけますが。
何かプードルではいけない障壁があって、新しい犬種をつくりだしたんですかね・・・。
ふと思い立った疑問です。
もしご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

※クリックミスでカテゴリが「猫」になっていたので(^ ^;)再度投稿しました。

A 回答 (3件)

酒を飲みながら一晩楽しく話しできるほど色々とあるのですが。


”賢さ”ということに関しては、雑種も含めて犬種で大きく違いは出ません。
”向き不向き”ということで違いが出るだけだと思います。
言い方を変えると『犬が無理をせず仕事できる』『人が無理をせず使役できる』という事になるでしょうか。
ちょっと濁した書き方になったのは、使役犬の訓練は猟犬しかしたことがありませんので、私も実感で持っているわけではないからです。

祖父は猟犬使役、親父が日保の関係者でしたので、身の回り犬だらけという環境で育ってきたのですが、犬の世界は非常に狭いもので父の友人で盲導犬が世間に認知される前、かなり初期から訓練に携わっている盲導犬訓練士の方がいらっしゃいました。
中学生時分だったと思うのですが、その方が家に遊びに来られたときに盲導犬の話しを聞いたことがあります。
その方の話で忘れられないのが『どんな犬だって盲導犬の訓練はできるけど、向いていない犬は盲導犬にしない』ということです。

もっとも、阿呆な中学生でオスなりの単純さが前面に出ていましたので当時は『当たり前』の話しにしか思っていなかったのですが、"向いていない犬"のくだりについてだけは相当な引っかかりがありました。
単純なオスで阿呆な中年のおっさんであるところは今も変わりありませんが、"向いていない犬"については多少なりとも捉え方が変わっています。
これ、大きくは(犬自身にとって)(人から見て)の二種類があると思います。

介助犬全般をあげると途方もない話になりますので、まずは認知度からもメジャーな盲導犬に絞ります。
要介助者の方からすれば絶対条件としてハーネスを保持することがあります。
ある程度の体格と体重がないと、犬の動作が要介助者の方に伝わりません。
プードルだとスタンダードが該当します。
他に犬の性質傾向として(集中力)(音に対する反応が鋭すぎない)(平静を保つ)(人間の行動を先読みしすぎない)(せわせわしない)(仕事好き)無論他にもありますがこういったことがあります。
で、ここには母犬の育て方、同胎子であっても持って生まれた性質的なことに左右される部分がかなり含まれます。
後天的な訓練でカバーすることは可能ですが、実働は毎日のことですので、犬にとって負担が少ないというのは『元々そういう性質』であることが望まれます。
犬種ではなく、血統ということですね。
つまり雑種であろうと、そういう資質を持った血統ならば良いわけです。
ところが実働し盲導犬として活躍する時点で、ヒート中の雌犬に反応すると(仕事上)危険ですから雄犬は去勢され、ヒート中にそわそわするのも危険ですので雌犬は避妊されます。

要するに盲導犬の両親犬は、盲導犬に相応しい遺伝子を残す犬で、実働している盲導犬ではないということです。
必然生まれてくる盲導犬予備軍の子犬頭数に限りがあります。(さらに選抜)
そして盲導犬は頭数が全く足りていない慢性的な不足状態です。(この問題をクリアするために、卵巣冷凍が研究されています。実用段階に至れば優秀な実働犬の直子が生まれます)
つまりは『余裕がないので現状少しでも可能性が高い血統を重視して繁殖育成し、訓練するしかない』というのが実情でしょう。
言葉にすると『向いているかも知れないから訓練してみよう、というほど余裕がない』

もう一点、実働させるときの直接的な弊害があります。
盲導犬が歩いているだけで、悪気無くとも人は無意識的に反応しますよね。
言葉にすれば『あっ! 盲導犬』です。
声に出さずとも気配が変わりますので、犬はちゃんと気づいています。(気配の変化は人だって気づきますよね)
こういった反応を盲導犬は頑張って(優しい無視)で切り抜けます。
ところが見た目、もっといえばイメージで更に引きづられるのが人間です。
世界的に見ればジャーマンシェパードは盲導犬として比較的メジャーな犬種ですが、日本では存在すらすれども極めてマイナーで、認識ベースならば”いない”と言っても過言ではありません。

犬を知らない方、中には怖い人だっていますから『見た目からして怖くない、優しく賢い盲導犬のイメージ』が余計にのし掛かってくる環境でもあります。
体格・体重共にハーネスの反応をくみ取り伝えることができても、見た目とイメージで"普通以上の訓練深度”が求められることになってきます。(直接的には優しい無視)

この点はスタンダードプードルも、かなり良い線いってると思いますが、+アルファで手入れの問題が出てくると思います。
電車やバス、場合によって飲食店にも入ることが必要になりますから、『見た目にキレイ』ということが必要になってきます。(ユーザーさんも気配りし、活動範囲に合わせてハーネス部分を中心に胴体部に服・カバーを着せますよね)
プードル系は『見た目にキレイ』を維持することがハードルになるかと思います。
犬自身が行う"ブルブル"だけでは難しい面があります。
具体的にはブラッシング、埃や抜けて絡みついた被毛を取り除くことが必要になってきますから、抜け毛を発見するという目が必要になります。
介助犬ならば、自由に動く手、ということになってきますので、これもまた日々接し手入れすることになるユーザーさんに求めることが難しくなります。

逆に言えば、こういったことが障壁にならない聴導犬やサービスドッグ全般にとても良い犬種だと思います。
他には病院勤務のセラピードッグなども理想的ではないでしょうか。(静岡に素晴らしい取り組みをされている病院があります)


最後になりますが、ラブラドゥードルに興味をお持ちでしたらば、是非とも知っていて欲しいことがあります。
作出された Wally Conran氏ですが、ご本人は『作出したことを非常に悔いている。可能ならば時計を巻き戻したい』と後悔の念を表明されています。
どういう事かというと、氏の作出したラブラドゥードルが今日の"いわゆるMIX犬"の火付け役となった事実で、これらMIX犬が金儲けの道具に使われているということです。

ぶっちゃけた話し、ラブラドゥードルも世界的に犬種として管理している組織の扱いはまだ”雑種”です。(雑種が悪いという意味は全く含みません)

これを固定された犬種になるように、苦労して育成しているのは(オーストリアラブラドゥードル協会:ALAA)(国際ラブラドゥードル協会:ILA)(アメリカラブラドゥードル協会:ACLA)の三つです。
これら協会は厳密な血統管理の下、数世代前までさかのぼり、それが固定に向かっていると認めた個体にのみラブラドゥードルの名を与えています。
これら協会の重要な目的のひとつが、動物アレルギーを持つ人のためのサービスドッグです。

ところがラブラドゥードルという犬に目を付け、『ラブとプードルの交雑種』だけの特徴で
ラブラドゥードルとして販売する、他にも交雑種『○○犬と○○犬のMIX』として販売する者が出てきています。
これらの圧倒的大多数は、犬種固定に尤も気を遣わなくてはならない、犬の健康、健全性を考慮に入れていません。
遺伝子検査でちゃんと調べることが出来る、目の疾患、心臓の疾患すらも、金目的の輩は全く考えずに単純に子供を産ませます。

そもそも犬種固定は、雄犬と雌犬が交配して子供が生まれたという単純なこととは全く意が異なります。
不幸にも隠れた疾患を抱いたまま繁殖される不幸な犬が出てくること、今後それが遺伝情報として噴出してくること、そして単なる金目的に生命をもてあそぶ行為を、作出者であるWally Conran氏は自らが発端となった行為だと悔いていらっしゃいます。

責任感が強く、本当に犬を愛しているからこそでしょうが、非常に残念なことです。
よいブリーダーは作出に労力と金と知恵を使い、単なるパピーミルは入ってくる金を目的としているというだけのことなのですが。

現状は真っ当に育出するならば、まだまだ赤字になって不思議のない行為ですから、飼育を希望するにもそれなりの金銭が必要になります。
けれども我々一般の犬飼ができることは、犬種固定に努力し、健康と健全性のある犬を後世に伝える努力をしている三団体からのみラブラドゥードルを迎えることだと信じます。

またこれら団体は海外からもちゃんと日本に子犬を送ってくれています。
特に日本と同じく狂犬病のない国なら、動物検疫の保留チェックが最小限で済みますので、正式なブリーダーから迎えられているラブラドゥードルが日本にも多くいるようです。
ラブラドゥードルを守り、特に日本で根付かせるには、現状この三団体から繁殖を許可されたブリーダーから迎え、単なる金儲けの手段にしている者には一円たりとも金を落とさず、パピーミルの行為に荷担しないことだけだと思います。
実際に『なんだか”変な”ラブラドゥードル』を過去数回見ています。(犬に罪はないので、可愛がって健やかに育って欲しく思います)

ラストちょっと堅苦しくなってしまいましたが、個人的にも非常に興味深い犬です。
現在三頭の犬がいますので先の話ですが、10年を目安にして我が家に迎えたいという漠然とした考えも持っています。
願わくば、その頃に"慢性疾患を抱いている"という烙印を押された某犬種のようになっていないことだけです。
日本でもラブラドゥードルの明るい未来が訪れることを願ってやみません。

ご参考までにタスマニアのブリーダーさんです。
http://www.labradoodle.com.au/
記事もあります。
http://somashiona.exblog.jp/14878117
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この回答へのお礼

ありがとうございます。怒涛の情報量ですが、わかりやすくてとても勉強になりました。

つまり、プードルも(言ってしまえばトイプーも)介助犬としての訓練は可能で、犬自身が訓練通りの行動をとるのは難しいことではない。が、犬と人間の関係から向き不向きがあり、トイプーは小型すぎ、プードルは介助が必要な人には困難な手入れが必要になる、ということですね。

犬が社会に溶け込めることが必要という点には、なるほど、と思いました。確かにゴルやラブは平気でもジャーマンシェパードやロットワイラーじゃ怖すぎる、という一般的な先入観がありそうです(日本だからでしょうか)。
それから、優秀な介助犬の遺伝子を残せないジレンマは、目からうろこでした。クローン技術は反対ですが、こういうことのためならぜひ技術を洗練させて、安全に生命体として完成し、かつ、一生を全うできるような技術にしてほしいと思います。

ドゥードルさんをみたときに、流行りそうだな、と直感しました。見た目はたとえば、オールドイングランドシープドッグに似たような、おっとりゆるやかな印象があり、それでいて、性格も穏やか、手入れも簡単、大きさも中型からある、とくれば、あとは時間の問題のような気もします。実際、この短期間で3回もしかも近所で、散歩中のドゥーさんに会いました。私も興味を持ったひとりとして、乱繁殖に加担するようなことのないように、十分勉強したいと思いました。Wally Conranさんが、「作り出してよかった」とこころから思える日が来るとよいですね。

お礼日時:2014/04/27 10:34

すみません~補足です~



トイプーの警察犬立派ですよ!
3.11の際、瓦礫に埋もれた被災者の方々を探す為に沢山の大型犬の警察犬が導入されましたが、体の大きさ故、捜索範囲が限定され犬が苦手な方々は大変怖い思いをしたそうです…そこで現在は沢山の小型犬達が訓練を頑張っているそうですよ!

トイプー、頭が良いですからね~色々な事が出来ますよね!お節介すみませんでした。
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この回答へのお礼

いえいえ、おせっかいだなんて、とんでもない!
なるほど、確かにシェパードじゃ大きすぎてがれきの中まで入れませんね…。車も犬も小回りの利くほうが何かと役に立つのかもしれません。
そういえば、サーカス犬もトイプーですね。頭いいって、うなずけます。

我が家の警察犬。

麻薬袋発見

クンクン、何かあります。

これ、これです。ちょっと引っ張りますね。。。。ペリ。

あれ、袋破れました。やわらかいと思ったら粉が出てきましたよ、ボフボフ。。。。。ペロ。

?。。。もう一回、、、ペロ。

あれ、これ、いいです!この粉イイ!(周回ダッシュ)

ってな感じで・・・。飼い主に似たんですね(私はジャンキーじゃないですが・・・)

訓練士の方にはほんとうに頭が下がります。
素人の私もしつけがんばります。

お礼日時:2014/04/26 15:38

ドゥードル種愛らしいですよね



スタンプーが盲導犬として働いている国もあります、韓国だったかな…違ったらすみません
しかし、常に人間と行動を共にし人間を喜ばせる事に幸せを感じる性格のレトリバー種の方がやはり盲導犬や介助犬に向いていると思います

ちなみにですが…スタンプーとトイプーだったらスタンプーの方が頭が良いと言う事はありません
体の大きさに対する脳の比率は同じですから…確か日本にもトイプーの警察犬が居たような…
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この回答へのお礼

さっそくありがとうございます。
ドゥードルかわいいですよね~♪

なるほど、もともとの性格も大事ってことですね。たしかに散歩で出会うスタンプーさん、結構みんな飄々としています。かっこよくて穏やかで、やさしいし、いいんですが、なんというか、「あれ?案外ドライね~(~_~)」と思うときもありますね。ちびっちゃいくせに、うちのもそんな時が・・・。

トイプーの警察犬ですか・・・かっこいい・・・でも、頼りない。。。すみません、うちのトイプーが警察犬として頑張ってるところを想像してしまいました、ハイ飼い主バカですみませんm(_ _)m
私ももう少し愛犬に期待を持ちたいと思います。

お礼日時:2014/04/26 14:09

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