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「進化論は人間の行動を説明できるか」という問題に関して、ドーキンスの利己的な遺伝子という本では、人間の行動を利己と利他で分類し、遺伝子選択という観点から人間の行動を説明しようとしています。しかし、人間の行動は利己と利他だけでは説明できませんし、そもそも我々日常で使っている利己・利他という言葉はドーキンスが使っている意味とはまるで違います。なぜ第一次産業から第三次産業へ大規模な人の移動が起こっているのかも利己的な遺伝子の考えでは全く説明不可能でしょう。その意味で進化生物学は全く不完全だと考えますがいかがですか。

A 回答 (14件中1~10件)

>その意味で進化生物学は全く不完全だと考えますがいかがですか。



 個人的な見方ですがドーキンスは進化生物学においてすら異端的といっていいかと思います。好意的に言っても進化は遺伝子中心だとするのは一学説です。

 とはいえ、利己的な遺伝子というのは全くのデタラメとまでは言えず、遺伝子の継承(特に優性遺伝子)は確率論的であり、確率論的な戦略になっているとは言えると思いますが。

 だとしても、ドーキンスを以て進化生物学を語るのは暴論です。しかも、進化生物学が不完全なのは誰でも承知していることです。あらゆる自然科学は未だに不完全で、特に生物学は扱い内容がいきなり複雑すぎて(物理学のような単純なモデル化のアプローチが使えない)、全く不完全であるのは当たり前です。

 しかし、全く不完全であることと、駄目なものであることは違います。進化生物学抜きに生物の理解は進みません。大いに有用です。

>ドーキンスの利己的な遺伝子という本では、人間の行動を利己と利他で分類し、遺伝子選択という観点から人間の行動を説明しようとしています。

 いや、遺伝子の為せる意思決定です。そこに人間が自我として意識している自由意思を混ぜると混乱するだけです。ドーキンスの考え方を使いたいなら、己(人)を無にするくらいの覚悟が要るでしょうね。

>しかし、人間の行動は利己と利他だけでは説明できませんし、

 利己でも利他でもないものが大半ですからね。進化も適応・不適応ではなく、中立的なものが大半です。もっとも、それらがずっと後で適不適として現れることもありはしますが。

>そもそも我々日常で使っている利己・利他という言葉はドーキンスが使っている意味とはまるで違います。

 そうでしょうね。

>なぜ第一次産業から第三次産業へ大規模な人の移動が起こっているのかも利己的な遺伝子の考えでは全く説明不可能でしょう。

 説明する必要はないでしょうね。質を含む産業構造が一定の場合ですら、各所での求人の多寡に応じて人は流れます。それが有効求人倍率に影響し、その倍率によってよって待遇は変化し、また求人の多寡に影響する。さらに産業の質と構造に影響していく。それがまた各所の求人に影響していく。そういう絡み合った流れです。

 こういうことは遺伝子云々ではなく、数学の確率論や統計学等を含む数理モデルです。あるいは、産業や社会自体に進化論を適用することもあります(その数理モデルも作ったりする)。

 ドーキンスの聞きかじり程度であれこれ語れることではないでしょう。

 しかも、人間の意思決定のメカニズムはもちろん、定性的な性質すら不明です。集団として行動する場合のいくつかが説明できたり予測できたりする程度。個人については何も言えません。そして仮に遺伝子が利己的だとして、その遺伝子が影響を及ぼすのは個人です。

 多岐に渡る心理学や精神医学ですら、未だに個人についてはその個人をよく見ない限り何も言えない程度の状況ですが、それすら知らずに人間の行動を云々しても仕方のない話でしょう。

この回答への補足

貴重なコメントを有難うございました。

遺伝子保存(遺伝子選択)と種の保存とは共通点が多いと思います。特に自己保存を種の保存の一部と考えればかなり共通点は多いでしょう。もちろん自然選択が主に遺伝子レベルで行われていることは間違いないでしょうが、種レベルあるいはそれ以外のレベルの選択が無いとは言えないと思います。「種の保存の能力の高い種が生き残る傾向がある」という表現で間違いとは言えないと思います。

なぜこんな話をするかと言えば「人間の行動を遺伝子保存で説明する」とすると、説明できる範囲は極めて限られてしまうのですが、「人間の行動を種の保存という観点から説明する」とすると説明範囲は大きく開けますし、第三次産業への人の移動もその説明範囲に入ってきます。種の保存という言葉が極端に嫌いな人も多いようなので、これを「子孫保存」という言葉で置き換えます。これは種の保存も遺伝子保存も含まれた言葉になります。つまり「人間の行動はすべて子孫保存で説明可能」と結論します。簡単にその要旨を説明します。

人間の行動はある判別機によって制御されていると仮定します。この判別機は子孫保存に適していればプラス、不適ならマイナスになります。たとえは、幸不幸、快不快、善悪などがこれに相当し、人は幸せになるために、あるいは快を得るように行動し、不幸、不快は避けます。この判定機は現代の人間の生活に最適なようにセットされておらず、むしろ太古の時代、狩猟時代人間が食物連鎖の中の一生物であった頃に作られたわけです、現代の生活の中でどのように動作しているか説明します。

判別機の作動状態は次の4つに分類できます。
1.正常作動:子孫保存にとって益になるときプラス、害になるときマイナスになる
2.空作動 :子孫保存にとって益にも害にもならないが、人為的な方法等により判別機をプラスにする。芸術などがその例。
3.作動抑止:子孫保存にとって害にならないのにマイナスになっているものを人為的にプラスにする。痛み止めの薬などが例
4.異常作動:子孫保存にとって益になるのにマイナス、あるいは害になるのにプラスになる。麻薬などがその例。

太古の時代、正常作動を最大限利用し、なんとか生き延びてきた人類ですが、現代は天敵はほとんどおらず、食糧も十分です。今や、子孫保存は余裕でできるのであり、それ以外に使える時間がたっぷりあります。そこで人類はむしろ空作動に目をつけたわけです。そこで善悪の基準も変わりました。もともとは子孫保存に益なら善、害なら悪でした。現代は正常作動であれ、空作動であれ、判別機がプラスなら善、マイナスなら悪ということになりました。そこで過酷な重労働が強いられる一次産業は徹底した機械化、品種改良により省力化をはかり、娯楽、レジャー等判別機の空作動を促す産業に多くの人を移動し、より快適な生活を手に入れる方向に動いています。それが子孫保存に益か害かというとどちらでもないかもしれないが、空作動のプラスを善と定義する流れが生じているわけです。

善悪、道徳、倫理などもすべてこの考えに従って決められており、こういった観点からもっと論理的に議論すべきだというのが私の主張です。

こういった考えはいかがでしょう。

補足日時:2014/04/28 14:43
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2014/04/28 16:26

>私の考えている進化生物学はすでに説明しました。



 進化生物学などではないね。それは教えてあげたはずだ。


>この考えを基礎として、ロボットが人間の能力を超え、人間の代わりに労働を行うようになったときの人間の社会はどのようになるだろうと考えたわけです。

 今までのロボットは? コンピュータは? それはどう思ったの?

>私は様々な予言を行い、講演も重ねてきました。「労働はロボットに、人間は貴族に」で検索していただくと沢山でてきます。

 20世紀中盤みたいな話だね。

>YouTubeにもたくさんのせています。ナンセンスと言われればそれで終わりですが、沢山の支持者もいます。

 ナンセンス。これでOK?

>多くはマクロ計量経済学を駆使し経済理論と進化生物学を組み合わせました。ノーベル経済学者であるローレンス・クライン氏やサミュエルソン氏にも褒めていただきました。

 敬遠されたのかもしれないね。どのみち詳細が分からんことはどうでもいい。

>理論の骨子ですが、確かNo.4の回答として、すでに書きましたが以下で再度書きます。

 不要。読んであるよ。

>こういった考えはいかがでしょう。

 ナンセンス。これでOK?

 何も出てこないね。誰それが褒めた、と言いたくなったら、もう終わってるんだよ。それくらいは自覚できるようになったほうがいい。進化生物学をもっと良くしてやるんだ、と思うなら論文を書くといい。英語でね。そして、メジャーな論文誌に応募してみることだ。書籍での主張なんて、話にならんよ。
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>ここで私が言いたいのは、利己的な遺伝子説のように、非常に限られた部分の人間の行動を進化論で説明するだけでなく、もっと広い範囲の行動を説明することを試みるべきだということです。



 行動なら、進化論も適用しようとしているのは後発だよ。例えば心理学。人間の行動に関しては莫大な数の説があり、それぞれ膨大な量を記述して、解明を試みている。まだまだ解明できておらんがね。そして、進化生物学なら全面的に説明できるとしている者はいない。まともな人なら、だけどね。

だんだん話がそれてきました。一般的な進化論の話をしたいのではありません。

 そうだけど? あなたが逸れて行くから、ある程度は付き合いつつ(そうせんと期限を損ねるようだからね)、元に戻そうとはしてるんだけどねぇ。もっとも、結論は既に出ているんだがね、あなた自身によって。

 もう一度、元の質問に答えておいてあげようか? 私はとても心が広く、親切なのでね(笑)。

>その意味で進化生物学は全く不完全だと考えますがいかがですか。

 進化生物学が完全だと言っている者はいない。分からないことだらけだ。全く不完全なものであることは、まともな人間なら誰でも分かることだし、多少かじった程度の人間でもよく知っている。

 さらに追加して答えておこうか。実は繰り返しになるんだがね。あなたの進化生物学とやらは、通常知られている進化生物学とは別物のようだ。それゆえ、あなたに補足を求めておこうか。あなたが考えている進化生物学とやらは、どういうものなのかね?

この回答への補足

私の考えている進化生物学はすでに説明しました。

この考えを基礎として、ロボットが人間の能力を超え、人間の代わりに労働を行うようになったときの人間の社会はどのようになるだろうと考えたわけです。私は様々な予言を行い、講演も重ねてきました。「労働はロボットに、人間は貴族に」で検索していただくと沢山でてきます。YouTubeにもたくさんのせています。ナンセンスと言われればそれで終わりですが、沢山の支持者もいます。多くはマクロ計量経済学を駆使し経済理論と進化生物学を組み合わせました。ノーベル経済学者であるローレンス・クライン氏やサミュエルソン氏にも褒めていただきました。

理論の骨子ですが、確かNo.4の回答として、すでに書きましたが以下で再度書きます。

――――――――――――――――――――――――

遺伝子保存(遺伝子選択)と種の保存とは共通点が多いと思います。特に自己保存を種の保存の一部と考えればかなり共通点は多いでしょう。もちろん自然選択が主に遺伝子レベルで行われていることは間違いないでしょうが、種レベルあるいはそれ以外のレベルの選択が無いとは言えないと思います。「種の保存の能力の高い種が生き残る傾向がある」という表現で間違いとは言えないと思います。

なぜこんな話をするかと言えば「人間の行動を遺伝子保存で説明する」とすると、説明できる範囲は極めて限られてしまうのですが、「人間の行動を種の保存という観点から説明する」とすると説明範囲は大きく開けますし、第三次産業への人の移動もその説明範囲に入ってきます。種の保存という言葉が極端に嫌いな人も多いようなので、これを「子孫保存」という言葉で置き換えます。これは種の保存も遺伝子保存も含まれた言葉になります。つまり「人間の行動はすべて子孫保存で説明可能」と結論します。簡単にその要旨を説明します。

人間の行動はある判別機によって制御されていると仮定します。この判別機は子孫保存に適していればプラス、不適ならマイナスになります。たとえは、幸不幸、快不快、善悪などがこれに相当し、人は幸せになるために、あるいは快を得るように行動し、不幸、不快は避けます。この判定機は現代の人間の生活に最適なようにセットされておらず、むしろ太古の時代、狩猟時代人間が食物連鎖の中の一生物であった頃に作られたわけです、現代の生活の中でどのように動作しているか説明します。

判別機の作動状態は次の4つに分類できます。
1.正常作動:子孫保存にとって益になるときプラス、害になるときマイナスになる
2.空作動 :子孫保存にとって益にも害にもならないが、人為的な方法等により判別機をプラスにする。芸術などがその例。
3.作動抑止:子孫保存にとって害にならないのにマイナスになっているものを人為的にプラスにする。痛み止めの薬などが例
4.異常作動:子孫保存にとって益になるのにマイナス、あるいは害になるのにプラスになる。麻薬などがその例。

太古の時代、正常作動を最大限利用し、なんとか生き延びてきた人類ですが、現代は天敵はほとんどおらず、食糧も十分です。今や、子孫保存は余裕でできるのであり、それ以外に使える時間がたっぷりあります。そこで人類はむしろ空作動に目をつけたわけです。そこで善悪の基準も変わりました。もともとは子孫保存に益なら善、害なら悪でした。現代は正常作動であれ、空作動であれ、判別機がプラスなら善、マイナスなら悪ということになりました。そこで過酷な重労働が強いられる一次産業は徹底した機械化、品種改良により省力化をはかり、娯楽、レジャー等判別機の空作動を促す産業に多くの人を移動し、より快適な生活を手に入れる方向に動いています。それが子孫保存に益か害かというとどちらでもないかもしれないが、空作動のプラスを善と定義する流れが生じているわけです。

善悪、道徳、倫理などもすべてこの考えに従って決められており、こういった観点からもっと論理的に議論すべきだというのが私の主張です。

こういった考えはいかがでしょう。

補足日時:2014/05/05 14:52
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>脳万能主義ですか。



 万能だと言ってはいないんだけどね。言わないことが見えるの?

>脳は完成されているのでしょうか。脳の欠点などいくらでもあります。

 完成などしておらず、欠点だらけ。当たり前だ。誰でも痛感しているだろう(笑)。

>チンパンジーの実験からもあきらかなように、人間よりチンパンジーのほうが、早く理解し記憶することを示す場合があります。

 もちろんだよ、本能に近い部分は特にね。例えば、危険回避能力について、1歳のチンパンジーにヒトが追いつくのは大体7歳頃だ。

>人間の脳が完成されたものなら、核戦争の脅威はなかったでしょう。

 逆にもっと能力が低ければ核兵器は作れなかっただろうね。

>>人種は多様性のほうだよ。そんな区別もついていないのか。ちなみに進化は多様性を減ずることがある
>種レベルでの進化しか認めないという立場ですか。自然選択は様々なレベルで起こり、決して種レベルだけではありません。

 それも言ってはいないんだけどね。「減ずることがある」というのは例示で、しかも部分的なことは明らかだろう。それも読み取れないの? そして自然選択(≒自然淘汰等々)も否定していない。

 進化、多様性、脳、さまざまな要因を教えてあげた筈なんだけどね。教わったことをあたかも自分が言いだしたかのように思い違いしていないかね?

 で、例えばだが、ミクロな部分ではヒトも未だにどんどん進化していると考える向きもある。「赤の女王」で調べてみるといいだろうね。ある意味「軍拡」の延長線上にある考え方とも言えるだろう。

 でさ、小手先のことをいくら工夫しても仕方ないと思うよ? もう少し勉強してお出で。その上で疑問点があるなら、訊けばいい。おそらく、この掲示板は今後も長くあるだろうしね。

 素人の私から見て、素人丸出しで、しかし進化論を云々しても、どうしようもないと思うんだが。しかも言いだすことが、すぐ迷走するし。これでは誰も何もしてあげられない。学んで理解するのは本人がやるしかないからね。当たり前のことなんだが、一応忠告しておく。

この回答への補足

ここで私が言いたいのは、利己的な遺伝子説のように、非常に限られた部分の人間の行動を進化論で説明するだけでなく、もっと広い範囲の行動を説明することを試みるべきだということです。

だんだん話がそれてきました。一般的な進化論の話をしたいのではありません。

補足日時:2014/05/05 08:57
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こんにちは。

 
 まず進化によって獲得した中枢があり、その中枢が後天的に可塑的に機能した結果として人間の諸行動がある。その可塑的な部分が動的で確定できない。そしてその不確定性を含めたものが人間の行動だと考えるとどうでしょう。
 産業に関しては、社会的動物として後天的に発展してきたシステムが不確定の要素として揺らぎながら文化遺伝子として継承されさらに発展しているという解釈で問題ないと思います。
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この回答へのお礼

適切なコメントをありがとうございました。
広く受け入れられる表現にしたほうがよいですね。

お礼日時:2014/05/02 09:00

>農耕が始まる前、狩猟時代ですね。



 採集を忘れてるね。基本となったのは採集なんだよ。なぜ農業が『発明』されたか分からないようだね。

>>なんとなく想像してファンタジーしても駄目ですよ。
>これはダーウインも述べているお話であって私だけの想像ではありません。

 生物が進化してきた、ということだけならね。その解釈が駄目だと教えてあげているわけだが、どうしても分からないようだ。

>>質問文で主張していた進化生物学否定は跡形もない。
>タイトルから進化生物学の否定と思われたようですが、全く逆で完全に肯定しています。問いかけたのは、利己的な遺伝子で止めてしまっては人間の行動の理解が限定的になってしまうと危惧しただけです。進化生物学でもっとずっと広い範囲の人間の行動を説明できるというのが私の考えです。

 脳だ、と教えてあげたはずだね?

>>ちなみに、火と道具を使いだすと生物的な進化は止まります。(略)薬学、医学も発達し始めるとなおさらです。
>進化は止まりません。様々な人種が交じり合いますし、薬学、医学も発達しそれまでは進化的に不利だった個体までもが遺伝子プールに残ります。優秀な男性の精子を使って人工授精をする女性もいます。それが良いか悪いかは別にして遺伝子プールの変化が進化でしょう。

 それは生物進化とは言わんよ。そんなものを生物の進化と思っていたのだね。

 人種は多様性のほうだよ。そんな区別もついていないのか。ちなみに進化は多様性を減ずることがある。詳しくは説明しないがね。

 薬学、医学は遺伝子が教えたものではない。それらが発展したのは遺伝子が変化したからではない。それらを含む自然科学が出現するずっと前に完成された脳によるものだよ。しかも知識を広汎に共有し、連綿と引き継ぎ、発展させながらね。知識が増えても遺伝子は変わってはおらんよ。

 やはり間違っているところだらけではないか。思いついたことをポンポン投げつけてみても仕方ないと思うんだがね。イラついたお子様が手あたり次第やるように、ね。

この回答への補足

脳万能主義ですか。脳は完成されているのでしょうか。脳の欠点などいくらでもあります。チンパンジーの実験からもあきらかなように、人間よりチンパンジーのほうが、早く理解し記憶することを示す場合があります。

人間の脳が完成されたものなら、核戦争の脅威はなかったでしょう。

>人種は多様性のほうだよ。そんな区別もついていないのか。ちなみに進化は多様性を減ずることがある

種レベルでの進化しか認めないという立場ですか。自然選択は様々なレベルで起こり、決して種レベルだけではありません。

補足日時:2014/05/03 09:11
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進化論を支持する多くの科学者も、別に人間の行動全てが遺伝子で説明できるとは言ってないのじゃないのですかね。



人間の行動が遺伝子だけでは説明できないのは当たり前。
特に、ドーキンスであれば、あなたが指摘したような事象は、遺伝子じゃなくミームで説明していると思いますが。

この回答への補足

確かにドーキンスはミームという概念を持ち出しました。では、どのミームが進化的に有利だったのか論理的な説明はなく、単なる言葉の遊びにすぎません。まだ利己的な遺伝子のほうは適応度の計算も出てきて科学的と言える面もあり、人間を理解する第一歩だと言えますが、ミームではとても科学とは言えません。

補足日時:2014/04/30 10:06
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>太古の昔、人類は数十人を単位としたグループで生活していました。

お互いの縄張りはあったのでしょうが、食糧危機に見舞われたときは、生き残るために隣のグループと戦わざるを得なかったわけです。戦ったグループで勝利を収めたのは、より優れた武器を発明できて、しかも助け合って戦えた個体が集まっていたグループです。

 どの程度太古なんでしょうか。有史時代には既に数千、数万の集団もあったのですが。農耕の開始前後でも全く違います。

 なんとなく想像してファンタジーしても駄目ですよ。遺伝子についてなら、人類の遺伝子が確立した時代では、人類は食糧の心配のない状況でした。水なしでは数日で死ぬし、ビタミンでも体内に多量に保持できない水溶性ビタミン不足では壊血病に脚気等々。

 食糧危機なんてことは遺伝子が対応してないんですよ。それに対処したのは遺伝子ではない。脳です。社会で共有でき、子孫に渡って受け継ぐくことができる知恵です。農耕なんてことは遺伝子ではできない。脳です。食糧の備蓄、保存食糧の製造も脳です。遺伝子ではない。

>その結果、高い知能と助け合う性質を持つ個体が進化的に有利となり進化しました。その頃発達した頭脳がそのまま現代に受け継がれています。その頃は原爆はなく、全人類が全滅するほどの武器が発明されるだろうなどという可能性は折り込まれておりませんでした。核兵器廃絶という考えを進化で獲得するのは無理だったわけです。

 知能なんぞ大差ありません。天才がいて(もちろん時々出てくる)、革新的なアイデアを実現したとしても、その成果を見れば凡人が真似てしまえる。天才だけが生き残ったりしない。それが人間の知恵というものの性質です。

>進化で獲得した能力のうちで、知能の発達が最も重要で、それを助けたのが2足歩行ができたために、手が自由に使えたことでしょう。さらに、声帯が発達し、それにより言語を発明し多くの情報を子孫に伝えることができ、その情報が雪だるま式に増えて、人類の成功を導いた。他の動物にも言語はありますが、伝えられる情報の量はけた違いです。すべてを進化で獲得したわけです。

 集団の知恵ということなんですよ。上記で仰っていることは、あなたの意に反してその説明になってしまっている。しかも、遺伝子に変えて脳の働きだと認めてしまっている。質問文で主張していた進化生物学否定は跡形もない。

 ケリは着いたようですね。あなたが間違っていたのではないです。考えが足りなかったのです。それを他人に導かれて多少は考え、自分で自分なりの回答をだせた。それでいいでしょう。

P.S.

 ちなみに、火と道具を使いだすと生物的な進化は止まります。環境が淘汰圧にならないからです。環境の方を操作するようになる。生物として変化する必要性を失うのです。それでいいんですけどね。生物として進化するには、少し不利なだけで、多少の気候の変化で、大量死してしまうような状況ゆえですから。薬学、医学も発達し始めるとなおさらです。

 現生人類を見て、進化のありようについて考えるなんてことは、誰もやりません。それは、あなた自身でこういう見解を出せるようになったのだから、もう分かりましたね? 今後は不勉強なまま、大風呂敷を広げないほうがいいでしょう。笑われるだけですから。

この回答への補足

>どの程度太古なんでしょうか。有史時代には既に数千、数万の集団もあったのですが。農耕の開始前後でも全く違います。

農耕が始まる前、狩猟時代ですね。

>なんとなく想像してファンタジーしても駄目ですよ。

これはダーウインも述べているお話であって私だけの想像ではありません。

>質問文で主張していた進化生物学否定は跡形もない。

タイトルから進化生物学の否定と思われたようですが、全く逆で完全に肯定しています。問いかけたのは、利己的な遺伝子で止めてしまっては人間の行動の理解が限定的になってしまうと危惧しただけです。進化生物学でもっとずっと広い範囲の人間の行動を説明できるというのが私の考えです。

>ちなみに、火と道具を使いだすと生物的な進化は止まります。環境が淘汰圧にならないからです。環境の方を操作するようになる。生物として変化する必要性を失うのです。それでいいんですけどね。生物として進化するには、少し不利なだけで、多少の気候の変化で、大量死してしまうような状況ゆえですから。薬学、医学も発達し始めるとなおさらです。

進化は止まりません。様々な人種が交じり合いますし、薬学、医学も発達しそれまでは進化的に不利だった個体までもが遺伝子プールに残ります。優秀な男性の精子を使って人工授精をする女性もいます。それが良いか悪いかは別にして遺伝子プールの変化が進化でしょう。

補足日時:2014/04/30 10:30
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>遺伝子保存(遺伝子選択)と種の保存とは共通点が多いと思います。



 違います。多くは説明しませんが、仮に利己的な遺伝子的な見方をすれば、乗り物(=種としての個体)は何でもいい。乗り物を再生産するのは別の事項です。

>特に自己保存を種の保存の一部と考えればかなり共通点は多いでしょう。

 違います。他を蹴落としてでも自分の子を残したがることが説明できません。オスライオンの子殺しは有名です。種としては個体数を減じる行為です。

>もちろん自然選択が主に遺伝子レベルで行われていることは間違いないでしょうが、

 大いに疑いがあります。多くは説明しませんが、例えば脳の存在です。脳の判断は自然選択かどうか疑問はあります。

>種レベルあるいはそれ以外のレベルの選択が無いとは言えないと思います。

 あるでしょうね。利己的な遺伝子仮説といえど、それだけということではないですから(過激な仮説を好む研究者は除きます)。

>「種の保存の能力の高い種が生き残る傾向がある」という表現で間違いとは言えないと思います。

 環境の変化の問題を無視した意見です。なぜ多様性が重視されるか、よく考えたほうがいいでしょう。

>なぜこんな話をするかと言えば「人間の行動を遺伝子保存で説明する」とすると、説明できる範囲は極めて限られてしまうのですが、

 当然そうです。そして、それだけだと考える人は僅少です。

>「人間の行動を種の保存という観点から説明する」とすると説明範囲は大きく開けますし、

 人間はなぜ戦争するんでしょうね。大小さまざまな絶滅戦すらありました。全面核戦争の能力と人類絶滅の可能性は未だに残されています。しかも、核兵器は廃絶されそうにない。

>第三次産業への人の移動もその説明範囲に入ってきます。

 入るとは言えないことは説明済みです。

>種の保存という言葉が極端に嫌いな人も多いようなので、これを「子孫保存」という言葉で置き換えます。

 同じことです。

>これは種の保存も遺伝子保存も含まれた言葉になります。つまり「人間の行動はすべて子孫保存で説明可能」と結論します。簡単にその要旨を説明します。

 同じことです。

>人間の行動はある判別機によって制御されていると仮定します。この判別機は子孫保存に適していればプラス、不適ならマイナスになります。

 その判断能力は現在の環境にのみ適用可能で、しかも膨大な無駄を含みます。イケメンとか美人とか、生存に何の関係があるんでしょうね。地域や時代によって基準大きく変わりますし。

>たとえは、幸不幸、快不快、善悪などがこれに相当し、人は幸せになるために、あるいは快を得るように行動し、不幸、不快は避けます。

 違います。例えば、他人、特に所属集団に害を為したと認識した人間は、苦痛がある処罰を望む傾向があるということはよく知られています。良心の苦しみという不快を避けるため、処罰という少ない不快を選択する、といった議論には応じません(一応、なぜ死刑を望むのか等のことはあるが、面倒)。

>この判定機は現代の人間の生活に最適なようにセットされておらず、むしろ太古の時代、狩猟時代人間が食物連鎖の中の一生物であった頃に作られたわけです、現代の生活の中でどのように動作しているか説明します。

 進化というのは最適を選ぶものではないのです。進化論においては当たり前のことなんですが、そのことを誤解しているようですね。


>判別機の作動状態は次の4つに分類できます。
(略)
>、空作動のプラスを善と定義する流れが生じているわけです。

 機械的知性論は既に人工知能研究などで否定されています。その上、個体も種も何が最適か知らないのです。偶然に獲得した特質、偶然に獲得した知識が折り重なった産物です。

 人間は動物中でもとりわけ脳が発達し、遺伝情報以外に知識を膨大に子孫に伝えることに成功し、地球上でも最も広く分布し、数も多い種になりました。しかし、脳以外は全てが他の動物に劣ります。ある種が人間を上回るということではなく、力、速さ等々の面で、上回る他の種が必ず一つ以上いるということです。

 しかし、人間の脳以外の面で上回る動物は遺伝的に獲得したものです。人間は火と道具を使えるようになって以来、遺伝的な進化を必要としなくなりました。知恵がとってかわったのです。遺伝子など、最早個体の個性の補助くらいの意味しかありません。

>善悪、道徳、倫理などもすべてこの考えに従って決められており、こういった観点からもっと論理的に議論すべきだというのが私の主張です。

 何を議論したいのか不明ですが(進化論の是非でなくなっているし)、遺伝子ごときが判断できることではないですよ。遺伝子に脳はないのです。

>こういった考えはいかがでしょう。

 非常に無駄な考えであろうと思量します。進化論の肩書を借りて自説を述べたいなら止めた方がいい、とアドバイスするくらいでしょうか。

この回答への補足

>人間はなぜ戦争するんでしょうね。大小さまざまな絶滅戦すらありました。全面核戦争の能力と人類絶滅の可能性は未だに残されています。しかも、核兵器は廃絶されそうにない。

太古の昔、人類は数十人を単位としたグループで生活していました。お互いの縄張りはあったのでしょうが、食糧危機に見舞われたときは、生き残るために隣のグループと戦わざるを得なかったわけです。戦ったグループで勝利を収めたのは、より優れた武器を発明できて、しかも助け合って戦えた個体が集まっていたグループです。

その結果、高い知能と助け合う性質を持つ個体が進化的に有利となり進化しました。その頃発達した頭脳がそのまま現代に受け継がれています。その頃は原爆はなく、全人類が全滅するほどの武器が発明されるだろうなどという可能性は折り込まれておりませんでした。核兵器廃絶という考えを進化で獲得するのは無理だったわけです。

進化で獲得した能力のうちで、知能の発達が最も重要で、それを助けたのが2足歩行ができたために、手が自由に使えたことでしょう。さらに、声帯が発達し、それにより言語を発明し多くの情報を子孫に伝えることができ、その情報が雪だるま式に増えて、人類の成功を導いた。他の動物にも言語はありますが、伝えられる情報の量はけた違いです。すべてを進化で獲得したわけです。

補足日時:2014/04/28 21:02
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2014/04/28 21:03

 進化論全般に全く不完全なものです。



 科学の分野でも、進化論や動物行動学などは検証しようがないという意味で他の分野と分けて考えるべきだと思います。
 同じく検証ができない分野として、天文学などがありますが、(ビッグバン仮説など検証のしようがない)こういうものは観測結果との整合性を検証することができます。

 検証できないという意味では遺伝子中心視点などは、世界は神が作ったという説と本質的な違いはありません。
 学問として意味がないと言っているわけではありません。
 興味深いと思えば自分でも勉強してみればよいと思いますが、その研究内容にあまり振り回されるのは愚かだと思います。

この回答への補足

はい。参考にしておきます。

補足日時:2014/04/28 17:45
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