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ジョンロックが私有財産という概念の思想史的な起源らしい、というのは少し勉強しました。

しかし、実際問題、どんな歴史的背景で、私有財産というものが認められるようになったのでしょうか?

A 回答 (4件)

「ジョンロックが私有財産という概念の思想史的な起源らしい、というのは少し勉強しました」


間違って勉強したのかもしれませんから、再度、勉強しなおすのがいいように思います。
「私有」というのは、個人が財産などを専有あるいは所有するのですから、個人がそうした主体として独立して活動する社会状態が必要です。まだ個人が独立した活動をし、経済の主体であるような社会にならないと、私有の観念も出来てこないです。
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ふーん。

ジョン・ロックね。彼って、鎌倉時代前の人だったの?それとも、ジョン・ロックだと教えてくれた人、「本領安堵」って言葉貞永式目に載っていること知らない人なの?本領安堵って、私有財産を認めるってことだよね。そしてそれの宣言をわざわざ貞永式目と言う武家の憲法の中に書き込んだんだよね。あたしゃ、これが私有財産の概念の思想的起源だと思ってたけど、ジョン・ロックが鎌倉時代よりも前にそんなこと言い出したとは知らなかった。

それとも、鎌倉時代より後なんかな。もし後だったら、ジョン・ロックが起源だなんて言ってる人、きっと西洋人以外に文明人はいなくて、だから日本人なんて人間じゃなくって、何でもかんでも西洋人が思想的な創始者だとでも思っている、西洋かぶれの大馬鹿もんじゃないんかな。
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ジョンロックが私有財産という概念の思想史的な起源らしい、


というのは少し勉強しました。
    ↑
起源というのではなく、既に存在していた私有権財産という
概念に理論的な裏付けを与えた、ということでしょう。


しかし、実際問題、どんな歴史的背景で、私有財産と
いうものが認められるようになったのでしょうか?
    ↑
これは難しい問題です。
王侯貴族などの支配層には存在した、私有財産概念が
時代とともに、広く一般人にまで及んで、今日
に至ったのでしょうが、では支配層には
どうやって、そういう概念が誕生したのか。

ワタシは農業の発達にあると思っています。
鉄器などが発見されて農業が発達するに従い
農業の基礎となる土地を巡って争われる
ようになりました。

その一方で、これは俺のモノだ、という
私有権概念が醸成されていったのではないか
と考えています。

http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/roppou/kenpo …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大変、勉強になります!!

お礼日時:2016/03/30 21:40

#3関連で。



tanzou2さんのご意見、いつも楽しみにしています。

>ワタシは農業の発達にあると思っています。鉄器などが発見されて農業が発達するに従い、農業の基礎となる土地を巡って争われるようになりました。

に関して、私は全く違った考えをもっています。私有財産制は自由主義および資本主義の根幹をなす概念です。そして、この自由主義、資本主義がすんなり馴染んで、近代工業国家として花開いたのは、西欧(その亜種である米国)と日本だけでした。その他の国々は真似はすれども、巧く根付いていません。中国は言わずもがな、韓国でも近代工業化を日本から技術的にも金銭的にも援助されて、一見近代国家に変身しているように見えますが、あの徹底的な格差社会によって、実質は過去の両班政治に戻っております。国民の8割ほどが、海外に移民したい、二度と韓国人に生まれかわって来たくないとの、統計結果を見ても、先進国とは程遠い。先進国の定義はGDPの大きさではなく、どの位国内での格差が小さいかで計れるものです。

ところで、何故、西欧と日本だけが近代国家に成長で来たのか。実は、人類史の中で、この二ヶ所だけが、過去に封建制度を経験して来た国であり、近代化に成功していない全ての国は、中央集権制度の国々だったのです。封建制度は、その国に抜きん出た実力者がおらず、皆ドングリの背比べ状態のときに、そのドングリの中で一番力の強いものが、残りの領主たちの同意のもとで、彼等が祭りごとを政から分離させて、祭り事を司る者を別格に天上に揚げ、その権威をお借りする形で、王の王を指名してもらう形で、国を支配する制度です。この祭り事の主は、西欧では法王であり、日本では天皇でした。

ですから、封建制度下では、少なくとも各領主は自分の物すなわち土地を所有しており、したがって私有財産の概念が自然発生的に生まれてくる。日本では、明治以降これを私有財産と呼ぶようになりましたが、それ以前は本領安堵と呼んでおりました。将軍と謂えども、外様大名の領地を簒奪することは出来なかった。

ところが、中央集権国家では、全ての物は、その国の王、あるいは皇帝のものですので、貴族にも一般民衆にも自分の物と言う概念が生まれようがなかった。

この、封建制度下の精神構造と、中央集権制度下の精神構造の違いが、現在まで尾を引き、かつての中央集権制度化の国々に私有財産制度が根付かず、その結果、近代化が遅々として進まない。その反対に、かつての封建制度下の国々が、いち早く近代化に成功した理由だと、私は考えております。

ただ単に、農業の発達が私有財産の概念をもたらしたのだとしたのでは、現在の近代化に成功した国家と成功していない国家の間の違いが理解できないと思いますが、どんなものでしょうか。

僭越ですが、私の持論、

http://ameblo.jp/texas-no-kumagusu/entry-1146738 …
『日本人てすごい 0 物まね下手の日本人』

も参考にして下さい。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。予想外の答えでとてもうれしいです。とても実りの多い質問になりました。

お礼日時:2016/03/30 21:40

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