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歌の歌詞に英語を入れないことの意味ってなんですか?
ただ作詞した人が英語できないってことですか?

A 回答 (4件)

70年代にニューフォークというジャンルが流行りました。

「神田川」などが有名ですが、あの時代の歌詞は英語がまず入っていません。理由は「日本の心情を歌うため」で当時は反米の安保運動が盛んだったので、英語を入れる歌詞というのはあまり多くは有りませんでした。

ただ、この理由にはもうひとつあって、ニューフォークはそれ以前のロカビリーブームや、ビートルズなどのグループサウンズブームのアンチテーゼでもありました。

当時の日本人の意識では「ポップスやロックの歌詞に日本語は合わない」というものがあり、フォークは「日本語の歌詞や心情にあう」として多用された経緯もあります。

80年代になると、歌謡曲がヒットするようになり「キャッチ―な歌詞」が増えるようになります。ピンクレディーの「UFO」とか松田聖子の「小麦色のマーメイド」など、日本が世界経済で存在感を増すにしたがって「英語を歌詞に取り入れるのがかっこいい」という風潮が生まれました。

それと同時に80年代後半に起きたのがMTVを火付け役とするポップスブームで、洋楽と言われるジャンルが一気に市民権を得るようになります。

このとき、日本で作詞活動をしていたプロは再度「日本語をポップスやロックに乗せて歌うこと」に悩むようになります。

これを打ち破り「日本語でロックを歌う」ことができるようにしたのが、桑田佳祐率いるサザンオールスターズで、当時としては斬新な歌い方(桑田の独特な発音と節回し)で日本語ロックというジャンルを切り開いたのです。

この桑田の子供たちといえるのが、いわゆるJ-POPの第一世代で、ミスチルとかグレイとかそういう歌謡曲とロックを混ぜて歌った世代になります。かれらは自由自在に日本語を切ることで、ようやく「日本語とロックのビート感を融合させる」ことに成功したのです。

この「日本語とロックのビート感の融合」というテーマは1990年代いっぱいまで続き、ラブサイケデリコの日本語とも英語ともつかないビート感あふれるロックで一つの感性形を迎えます。

という歴史が実はあり、今の時代では「歌の歌詞に英語を入れないこと」というのは、それ以前の時代の「日本語でロックを歌えなかった」という時代とは別の意味があります。

2000年代以降の音楽において「日本語だけしか使わない」というのはある意味「純粋に日本語で歌詞を表現したい」という欲求そのものだと言っていいと思います。
逆を言えば「英語だけでもできるし、日本語と英語を混ぜてもできるけど、あえて日本語しか使わない」というものです。

たとえば宇多田ヒカルが出産後、発表した「花束を君に」は宇多田ヒカル自身が「子供に対して分かりやすい日本語というものを大切にして歌詞を作った」と表明しており、自身の子供が小さくても理解できるように比較的平凡な言葉を上手に歌詞に仕上げている、といえるでしょう。

宇多田ヒカル自身はアメリカ育ちであり英語ネイティブであるにもかかわらず「日本語で歌詞を作ること」のメッセージ性にこだわった作品になっています。

最近のバンドは1990年代までとちがって、英語だけでも歌詞を作れるようなバイリンガルな人たちが増えているため、ワンオクロックのような英語でも日本語でもどちらもシームレスに取り入れる歌詞、が増えていますが、そういう時代だからこそ「あえて日本語だけ」で作ることで力強いメッセージ性やストレートなメッセージを伝えることに成功しているといるでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます
細かい説明で助かりました

お礼日時:2018/04/23 19:33

歌手が英語で歌えない、和の雰囲気を大切にしたい、星野源さんの恋みたいに老若男女に受けたいなど。


英語の歌は、西野カナさんとかテンポの早い若い女性向けですね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます
なるほど!

お礼日時:2018/04/23 19:33

詩を大事にしていたり、意味や日本語で自然に自分から出てくる内容を大事にしたいとか


いろいろあるのではないですか?

例えば日本語の途中で一部だけ英語みたいなのは
英語でも日本語でもない変な言葉で
心の底からそんな言語で考えが浮かんでくるわけでもないですよね。

フレーズや響き、なんとなく異国の言葉でカッコイイとかそういう理由で
音重視で使うほうが大きいのでは。

なのでその人の主義や言葉への考えによるのでは。

ある歌手の方は昔、英語の歌詞か、日本語の歌詞の歌しか使ってなくて、途中で混ぜるということを
一切しないで作ってましたね。
ただ、一旦表舞台から去って、復帰していろいろ変わってからは混ぜるようになりましたが。
何か心境の変化や、こだわりが柔軟になったとか、そういうのもあったのではないかな
と思っています。

私自身は英語交じりの曲に疑問を持ったのは、昔外国(アジア)の歌を聞いたときです。
たぶん韓国あたりのポップスだったかな。KPOPとか韓流より前ですよ
テレビで見て、異国の言語に突然英語が一部だけ入るのを聞いて
なんかちょっと痛いな、と思って
日本語の歌もよく考えたらそうだな、と。
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この回答へのお礼

細かく説明ありがとうございます
参考になりました

お礼日時:2018/04/22 21:42

日本語を大切に


使いたいという
アーティストの
考えかもしれないです。
あまりに英語と
日本語が混じり
何をいいたいか
理解出来ない
日本語の曲もあります。

日本人なら誰でも
わかりやすいよう
わざと日本語だけの
曲を作るのだと
思います。
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この回答へのお礼

なるほど!
ありがとうございます

お礼日時:2018/04/22 21:41

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