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このギターの名前教えてください!

「このギターの名前教えてください!」の質問画像

A 回答 (1件)

ピックアップの間の、王冠の下に片手剣か盾の様な図柄がぶら下がったマークは、Silvertone(シルバートーン)のロゴです。


 これはThin Twin(シン・ツイン)というモデルでしょう。年代は’57~’60年ぐらいだったはずですが、後述の様に通販で流通したギターなので大量の在庫を抱えていたはずで、この種のギターでは製造年代がイマイチハッキリしないのがフツーです。

※Silvertoneは、主に全米最大のスーパーマーケットチェーンであるシアーズ・ローバックのカタログ販売(シアーズは19世紀からカタログ販売を行っている『通販の老舗』です)で売られた超低価格のギターブランドの一つで、全米中の子供達の『初めてのギター』の一つでもありました。

※Thin Twinの設計・製造は、同様に超安売りギターメーカーとして有名なKAY(ケイ)の設計・製造だったと記憶していますが、上述した様にシアーズが通販で売ったので、シアーズが所有するギターブランド『Silvertone』が付けられていました。

※今入手出来るか?っというと・・・実はこの種のギターは、大量に売られても弾かなくなったら粗大ゴミとして捨てられることが多く(元々超安物なので、転売しても大した金額にはなりませんでした)、故に新品で販売された本数ほどは現存していません。
 近年、この種の『ビザールギター』(『珍妙なギター』の意味)の人気が確立しており、Silvertoneは人気のあるブランドなので、現在出回ったとしたら¥10万前後の価格にはなるでしょう。

※ギターの特徴は。
 まず、ボディがレスポールっぽい形状ですがソリッドではなく、空洞があります。(っと言いますか、端的に言ってボディはベニヤ板で出来た箱で、全体的に空洞です。)
 マイク(ピックアップ)は磁力もコイルのターン数も少なく、異常に高音域が強調されつつ、しかし自力でディストーションがかけられるほどパワーもなく、空洞ボディと相まってかなり特殊なトーンです。(見た目がビザールなギターはトーンもビザールであり、それがこういう『安物ギター』の魅力になっています。)
 ペグやブリッジなどのハードウェアは信じられないほど手抜き部品が使われており、また木工の加工精度は極めて低いと言わざるを得ません。仮に当時のそのままのコンディションのギターが残っていたとしても、ライブなどで使うには相当の手直しが必要になるでしょう。

・・・っというワケですが、最後に全くの余談です。

 画像では凄まじい種類のエフェクタが並んでいますが、全てつないでいるとすると、正直なところ悲しくなりました。
 この画像の女性は、Silvetoneの特殊なトーンが理解出来ない『お子様』なのか、或いはトーンの違いなどには興味がないのか・・・・いずれにしろこれだけのエフェクタからすると、この子はビザールギターのトーンがあまりスキでは無さそうです。
 まぁ、結局のところどんなギターを使おうと全くの自由であり、ワタシの書き込みなど大きなお世話ですが、しかしビザールギターは単純に古いだけでなく、上述した様に設計自体に問題のあるモデルが多いので、弾いてしまうと痛みが早く、所詮安物なので修理されずに廃棄されるケースもいまだに見られます。
 既に現存数が決まっていて、これから寿命を迎え更に本数が減っていく運命のビザールギターは、せめて『ビザールなトーンを愛するヒト達』に奏でてもらいたい、などと、実際にビザールギターをライブで酷使しているワタシは思ってしまいました。(ワタシの場合は、60年ぐらい前のカワイをエフェクタ無しでアンプに直接接続し、馬力のあるマイクで真空管を歪ませています。カワイのマイクの歪みは、ブルースに於いてはフェンダーよりもギブソンよりも圧倒的に優れている、と断言出来ます。)
 ただ『見た目が変わっている』だけでSilvertoneを選んだとしたら、今日ではイーストウッド、Italiaギターズ、デューセンバーグなど見た目はビザールだがフツーの音が出る新品のギターが沢山出回っているので、そちらを使ってもよいのでは?と。
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