映画｢ハリー・ポッター｣の制作会社

Question

映画｢ハリー・ポッター｣といえばワーナー・ブラザーズのイメージですが、Wikipediaで例えばハリー・ポッターと賢者の石のページを見ると
制作会社:ヘイデイ・フィルムズ
配給:ワーナー・ブラザーズ
となっています。制作はヘイデイ・フィルムズで、ワーナーは配給だけで、制作には関わっていないのですか？教えて下さい

isoiso0423 · Accepted Answer

ハリウッド映画をはじめ、大きな資金が動く作品ではそのリスクを分散するためや、のちのちの展開を考え権利を持ちたい会社などが資金の一部を提供するなど、いくつもの会社がかかわることが多いです。

ハリーポッターのシリーズでわかりやすい例がないかと探ったのですが、どの作品も始まってワーナーのマークが出てほかの関連会社のクレジットがでない構成になっているので、別の作品で見てみます。

同じヘイデイ・フィルムズの現在公開中の作品でタランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で説明してみます。
下記この映画のオープニングです。なんだか映画館で盗み撮りしたような映像ですけど。
https://www.youtube.com/watch?v=0e2vLIk7fAY

まず自由の女神みたいなロゴマーク（これは自由の女神ではなくコロンビアレディーといいます）が出ます。
これは配給会社のトップロゴでハリーポッターだとワーナーのスタジオを俯瞰で捉えたマークと同じです。
続いて文字で配給がコロンビアであることをわからせるcolombia picture presents
その次がin association with　Bona Film Group　とで出てきます。
でモノクロのシーン（こういうのをアバンタイトルといいます）が少しつづいて
カラーに変って口の絵のところにヘイデイ・フィルムズプロダクションと出てきます。

ここから配給はコロンビア映画、現場の制作を担っているのがボナフィルムグループ、全体的な製作はヘイディフィルムであることがわかります。
制作と製作、衣があるかないかですが、無い制作は日本だとお金を預かって現場の仕切りをした、いわゆる下請けのプロダクション的な意味合いに使われます。製作は資金を調達して提供した元請けの会社ということになります。出資した会社はコロンビアを中心にいくつかあると思うのですが、オープングではそこまで詳しくは表記されないことが多いです。

ハリーポッターもほぼ同じで、ワーナーを中心に資金調達し、資金の全体的な仕切りや管理をヘイディ、現場の制作を1492 Picturesが担当したと見ていいと思います。

ハリウッド映画の予算事情は他国の映画製作と比べるとちょっと複雑で、bellow the lineとabove the lineと呼ばれる大枠に分け、製作の過程そのものもプリプロダクション（企画から脚本の完成やキャスティング、メインのスタッフィング等）、プロダクション、ポストプロダクション（撮影後の仕上げの工程）と3段階に分けてスケジュールを組んでいきます。
プロダクションは主に撮影の準備から開始～終了までで、ここが細々したお金がかかって面倒なのでin association withに丸投げしてしまったりします。
予算表も固定化されたソフトがあり（むかしはマック用のものでしたが、現在は不明）、番号は忘れましたが例えば3000番台は撮影に関するもので3100とあればカメラにかかる金額で、3110だとレンズだったかなぁ？？といった具合にほとんどが決まっています。


映画館でハリポタを初めて見たときに、こういった大作は何人くらいの人が絡んでいるのだろうと、エンディングロールを見ながらざっと数えたことがあるのですが、3000人を超えたくらいからわからなくなりました。


話は変りますが、こうしたハリウッドの映画製作の内幕を描いた「ザ・プレイヤー」という作品があります。
ハリウッドならではの製作過程がいかに監督や作品にとって”害であるか”を描いたサスペンス調のブラックコメディです。監督はハリウッドからもっとも嫌われた男の異名をとった名称ロバートアルトマンです。
興味がありましたら、どうぞ。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9019

-___ · Answer

製作の中心はやはりワーナーブラザーズです。
https://eiga.com/news/20000822/10/
https://eiga.com/news/20011204/1/

IMDb.comで作品ページを開いて、タイトルの上にある「MORE ↓」をクリックして「Company Credits」をクリックすれば製作会社と配給会社などが分かります（モバイル用サイトからの見方がちょっと分からないですけど）。少なくともアメリカ映画なら、ここを見れば分かります。

「賢者の石」の場合は以下のURLです。No.1さんの書かれている通り、製作はWarner Bros. 、Heyday Films、1492 Picturesの3社です。
https://www.imdb.com/title/tt0241527/companycredits

Syntactic_Structures · Answer

映画は人・もの・金が入り乱れ、一般的にこうだとは言いにくい。

Harry Potter の場合、まずプロデューサーの David Heyman が原作者の Rowling を口説いて、映画化が決まる。
もちろん、一介のプロデューサーに映画化権＄2,000,000なんて出せっこないので、まず Warner Bros. Pictures が権利を買う。
ついで Heyman の会社 Heyday Films と、監督 Chris Columbus の会社 1492 Pictures が加わる。

従って、制作会社としてはワーナー、ヘイデイ、1492の３社、配給はワーナーということになる。

まあ、金を出したのはワーナー、実際に現場を仕切ったのはヘイデイと1492というところかな。
日本のWikipediaはその点では不正確。
英語版Wikipeidiaでは、Production companyとして、	
Warner Bros. Pictures
Heyday Films
1492 Pictures (1–3) 
の名前が挙がっている。

https://en.wikipedia.org/wiki/Harry_Potter_and_the_Philosopher%27s_Stone_(film)

映画｢ハリー・ポッター｣の制作会社

ハリウッド映画をはじめ、大きな資金が動く作品ではそのリスクを分散するためや、のちのちの展開を考え権利を持ちたい会社などが資金の一部を提供するなど、いくつもの会社がかかわることが多いです。

製作の中心はやはりワーナーブラザーズです。

映画は人・もの・金が入り乱れ、一般的にこうだとは言いにくい。

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