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チェロとヴァイオリンだけがソロ楽器のような扱いを受けるのはなぜでしょうか。アルトサックスは同じ地位にあると思うのですが、サックス族の女王なのに。

A 回答 (4件)

サックスの場合、吹奏楽では、アルト2本・テナー・バリトンの4パート、ビッグ・バンドの場合、アルト2本・テナー2本・バリトンの5パートが基本的な編成になるので、1stアルトは、どちらかというと1 stヴァイオリンのような位置づけになることが多いのです。


もちろん、大編成の場合、ソプラノサックスも使われますが、この場合、アルトの高音域の補強やアルトでは音域的に無理がある場合にクラリネットやトラペットと同じ動きを担当することになり、1stアルトの補助的な役割になります。
ちなみにサックス4重奏の場合、ソプラノが1stヴァイオリンの役割をするので、アルトは内声部にまわり、どちらかというと「地味な」パートになります。
つまり、アルト(サックス)=アルト声部=ヴィオラ、という位置づけではないのです。

ただ、ふだんは地味なヴイオラですが、オーケストラや弦楽四重奏でも、ヴィオラが目立つ曲もありますよ。例えば、ブルックナーの交響曲4番「ロマンティック」とか、ドボルザークの弦楽4重奏曲「アメリカ」とか、ヴィオラがとっても「おいしい」(その分大変だけど)曲だと思います。

それとヴィオラの場合、基本的な構造はヴァイオリンと同じなのですが、楽器が大きいため、あまりハイポジションは使いません。ヴァイオリンと違って指板の先の方は指が届きにくいのです。この点、チェロは、かまえ方が違うので、ヴァイオリン同様、指板の先まで使えます。
ちょうど調弦がチェロのオクターブ上、ということもあって、本来、チェロの曲をオクターブ上げて演奏することもあるのですが、そのようなヴィオラ版の楽譜の場合、チェロだと指板の先の方で弾く音域まで行くとオクターブ下げて(チェロとまったく同じ音域で)演奏することも多いのです。

ちなみに、チェロも歴史的に見ると必ずしもソロ楽器として扱われてきたわけではありません。バッハの無伴奏とか、ハイドンの2曲のコンチェルトとか、古い時代の作品もありますが、ソナタやコンチェルトなど、チェロをソロ楽器として扱った作品は、ヴァイオリンと比べるとずっと少なく、どちらかというとアンサンブルの中で低音部を担当する楽器、という位置づけの方が多いのです。
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この回答へのお礼

やはり、サックスの場合ソプラノはオプショナル的になってしまいますね。それが理由だと改めてわかりました。ヴィオラが演奏上も不利なのは初めて知りました。楽器によって事情が違いますね。

お礼日時:2005/05/05 18:50

ヴィオラって、どうしても一般人ではヴァイオリンと差が聞き分けられないからではないかしら。


無理したらずいぶんな部分で出せる音が被るわけですから。
でもヴィオラ好きですけどねえ。
なんかヴァイオリンより色気を感じるので(笑)
やっぱりそれってソロパートが少ないから、全体の中から聞き分けるしかなくて、それが出し惜しみしてるっぽいからかも・・・
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この回答へのお礼

私も好きですね。両端の2つはどうも主張が強すぎるので。マイナー好きなのも手伝っているのですが。

お礼日時:2005/05/05 18:47

こんにちは。

私の好きそうなテーマをよくご存知で(^^;

またしても資料なしでの想像が多いのですが。
また,回答の前に,先にヴィオラ奏者の方にはあやまっておきます。ごめんなさい。

確かにおっしゃる通りですね。私が思うには,その「中途半端さ」があだになってしまっているのかな,と。音色の華麗さ,輝かしさではヴァイオリンにかなわず,音の豊かさやスケールの大きさではチェロにかなわず,というポジションが影響しているのではないかな,と思います。また,どこで読んだか忘れましたが,音域としてヴァイオリンより5度低いのに,ヴァイオリンのように構えるために,容積が10%ほどしか変えられなかったために,響きの点で不利になっている,とも聞いたことがあります。

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と,このままで終わるとさすがにヴィオラ奏者の方にあまりに申し訳ないので,一応フォローもしておきますね。

ヴィオラでなければ表現できないものもあると思いますよ。例えば,チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」。
第1楽章序奏の後半から主部の始まりにかけての苦悩の音色は,ヴィオラでなければ表現不可能だと個人的には思います。また,ブラームスはその渋さゆえか,ヴィオラの扱いが非常にうまいという印象があります。

すばらしいソロの曲もあります。
・ブラームス作曲 ヴィオラソナタ
・ヒンデミット作曲 ヴィオラソナタ(そういえばヒンデミットはヴィオラ奏者でもありますね)
・ウォルトン作曲 ヴィオラ協奏曲
(*バロック時代のものは,私の中ではヴィオール属の楽器との区別がきちんとついていないので,ここでは誤解をさけるため載せるのをやめました。お詳しい方,申し訳ありません)

うーん,やっぱり少ない(^^;
(それでも私がやっている某金管楽器よりはずっと多いですが)
私が知らないだけで,きっともっとたくさんあると思います。どなたか補足していただけるとよいのですが...。
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この回答へのお礼

操作性というのが味噌だったのか!と気づかされました。楽器としての完成度というか融通性というか、中途半端な感は否めなそうです。サックスと比較するのは無理でしょうね。

お礼日時:2005/05/05 18:46

声楽の、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バスがアンサンブルをした場合、主役に成る事の多いソプラノですが、サックスの場合ソプラノサックスが主役に成る事は余りありませんね。



ソプラノサックスは、アルトサックスでは出しきれない高音部を補うような役割が考えられているのかもしれません。
サックスの4本でのアンサンブルの場合3+1といった感じです。

そう考えるとやはり主役、第1声部はアルトサックス、第1バイオリンのような役目、と言う事なのでしょうか。

それにしても大変重要な中間声部を受け持つヴィオラ、確かに地味で陰は薄いですよね。

オーケストラの管パートでは、例えば2ndオーボエや4thホルンはいてもいなくても同じパートなどと言われたりします。
結構重要の事やってるんですが…
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この回答へのお礼

やはりアルトがサックスの場合何かとメインに考えられるようです。

お礼日時:2005/05/05 18:44

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