No.3ベストアンサー
- 回答日時:
彼らには誤読だったと認めて改善する勇気も信仰も無いからです。
最初の回答者さんも書いておられるとおり、神の聖名四文字の正確な発音は不明ですが、現代では、聖書学者の推定した発音に従って「ヤハウェ」「ヤーヴェ」と読まれることが多くなっています。しかし、エホバの証人は頑固にこれを受け入れようとしません。
そうなってしまった次第を説明すると以下のようになります。
①旧約聖書の言語であるヘブライ語の文字は子音のみを示しており、普段からよく使う一般的な言葉でない特別な言葉の場合、母音記号を付けない限り、どう読んで良いか分からない。
②ありふれた言葉でなくても、聖書を朗読する度に唱えられるなら、誰にでもその読み方は分かるはずだが、神の民は十戒第三戒の「あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない」との掟を固く守るため、聖書朗読の際も聖名を決して唱えないようにした。その結果、やがて神の名を表わす四文字をどう読むのかは忘れられ、誰にも分らなくなってしまった。
③イスラエルの民(ユダヤ人)は聖書を朗読する時、神の聖名が書かれた部分に「主」という呼び名を当てはめて読んできた。そのため、今日でもなお、ユダヤ人の持つ聖書(キリスト教で言う「旧約聖書」のヘブライ語版)には、聖名四文字に「主」という単語に付く母音記号が記されている。こうしてユダヤ人は神を「主」と読み替え、聖名を口にするのを避けている。
④ところが、ユダヤ人以外にはこの仕組みが理解されず、キリスト教会では長らく、聖名四文字(ラテン文字のアルファベットに転写すればYHWH)を「主」という意味のヘブライ語「アドナイ」の母音記号が付いた形で「イェホヴァ―」「エホバ」と読んでしまった。
⑤近代になって聖書研究が進み、教会の中にもヘブライ語の知識を持つ人が増えると、「イェホヴァ―」という発音が誤読に基づいていることが理解されるようになった。そこで聖書学者たちは「ヤハウェ」「ヤーヴェ」という読み方を復元したのだが、その読み方が絶対に正しいという保証はないし、神の御名を汚してはならないという原則に変わりは無いので、ユダヤ人は神を「アドナイ」と呼び続け、キリスト教会もそれに倣って神を「主」と呼び続けており、「ヤハウェ」「ヤーヴェ」という呼び名は聖書学の中に留まり、礼拝の中で唱えられることはない。
⑥ここで問題になるのが、キリスト教会ではイエス・キリストが神御自身であると信じられており、旧約聖書の神と同じく「主」と呼ばれているという点だ。無論、エホバの証人も自分たちはキリストを信じていると思い込んでいるので(むしろ自分たちこそが真のキリスト教会であって他の教会は偽物だと考えている)、彼らにとってもイエス・キリストは「主」であるが、そうすると、旧約聖書の神を「主」と呼ぶわけにはいかないのである。
⑦エホバの証人は輸血を禁じるなど、聖書に根拠のない掟を捏造しているが、旧約聖書の律法を尊ぶわけでなく、むしろユダヤ人を差別しているので、十戒の第三戒を無視して神の聖なる御名をみだりに唱えている。もっとも、彼らはいまだに「イェホヴァー」などという間違った名前で呼んでいるのだから、少なくとも形式的には、聖名は汚されていないことになる。
⑧しかし、彼らの罪は自分たちの間違いを認めて訂正するのを恐れていることではなく、イエス・キリストは神そのものではないと強弁して、聖書の証言を真っ向から否定していることにある。そもそも、エホバの証人は正統的なキリスト教会を貶し、神が御子を通して実現された救いの御業を信じない自分たちの驕り高ぶりを正当化するために建てられた偽りの教会なので、神の御名をどう呼ぶかという点でキリスト教会と同じことをするわけにはいかないのである。彼らが「エホバ」と唱える度に、悲しいかな、神の御名は汚され続けていると言わざるを得ない。
つまり、エホバの証人は異端であるが故に神を「エホバ」と呼び続ける間違いに固執し続けているというわけ。もし彼らが悔い改めて、「神を『エホバ』と呼んでいたのは間違いでした」などと言おうものなら、信者たちは(本当の信仰を持っていないので)「統治体は嘘を教えていたのか」と考え、離れてしまうでしょうから、そんなことはできないんでしょう。人間の都合で動いている組織なんてそんなもんです。「神の御名を広く認知させる」だって?バカも休み休み言えって話ですよ。
No.1
- 回答日時:
「エホバの証人が「ヤハウェ」を「エホバ」と呼ぶ理由は、歴史的および言語的な背景に基づいています。
テトラグラマトン: ヘブライ語聖書では、神の名前は「YHWH」と書かれています。これは「テトラグラマトン」と呼ばれ、母音がないため、正確な発音は不明です。
発音の変遷: 中世の学者たちは、ヘブライ語の子音「YHWH」にラテン語の母音を加えて「Jehovah(エホバ)」としました。この形は広く知られるようになり、エホバの証人もこの名前を採用しました。
普及と認知: 「エホバ」という名前は広く認知されており、聖書の翻訳や宗教的な文脈でよく使用されています。
このように、エホバの証人は「エホバ」という名前を使うことで、神の名前を広く認知させ、信仰の一部として大切にしています。」
だそうです。
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