新大陸と呼ばれた頃のアメリカに渡ってきたピューリタンの人たちは、ルター派やカルヴァン派とは？

新大陸と呼ばれた頃のアメリカに渡ってきたピューリタンの人たちは、ルター派やカルヴァン派とは、違っていたんでしょうか？

No.1 ベストアンサー 回答者： fadklsj 回答日時： 2025/07/14 22:27

はい、新大陸に渡ったピューリタンは、ルター派とは明確に異なり、カルヴァン派とは非常に密接な関係にあります。

ルター派との違い
ルター派は、マルティン・ルターがドイツで始めた宗教改革の流れを汲みます。教会の儀式などについて、聖書で明確に禁じられていないことは許容する比較的寛容な側面がありました。ピューリタンはこれとは異なり、聖書に根拠のない儀式はカトリックの名残として徹底的に排除しようとする、より厳格な姿勢をとりました。

カルヴァン派との関係
ピューリタンは、神学的にはカルヴァン派の一派と見なされます。彼らはフランスの宗教改革者ジャン・カルヴァンの教え、特に「神の絶対主権」や「予定説（救われる者はあらかじめ神によって定められているという教え）」を固く信奉していました。

ピューリタンの独自性
ピューリタンが他のカルヴァン派と区別される点は、その歴史的背景にあります。彼らはもともとイングランド国教会を内部から「清め（purify）」ようとした改革運動から生まれました。しかし、国王や教会からの弾圧が厳しくなったため、一部の人々が信仰の自由を求め、理想のキリスト教社会を建設するために新大陸へと渡ったのです。彼らは聖書に基づいた厳格な規律を個人の生活だけでなく、社会全体に適用しようとする強い意志を持っていました。

結論として、ピューリタンはルター派とは別の系統であり、カルヴァン派の神学を基盤としながら、イングランドの歴史の中でより実践的で厳格な信仰を追求した人々と言えます。

この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございました！

お礼日時：2025/07/17 21:09