
家系図を作ろうと思っています。お寺のご住職に「過去帳を見せていただきたい」と申しましたら、「私が作ります」とのお話でした。いろいろな事情があって檀家にも見せないようになってきていると聞いたことがありますのでやむおえないと思っています。この場合ご住職が書き写したものをいただけるものと思いますが、そのお礼の額は一般的な範囲でどのくらいお渡ししたらよいものでしょうか。多いほど良いことは承知していますが、決して裕福でもないのでご住職の労力を勘案して失礼の無い程度のお礼をしたいと考えています。ちなみに宗派は曹洞宗で地域では古刹です。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
。仏式の祭式に関する仕事をしています。私自身はお坊さんではありませんが、お寺さんと接する機会が少なからずあります。
昨今、お寺の過去帳を元にご先祖様や家系を調べようとされる方が増えているそうです。
確かに個人情報の塊みたいな過去帳は、簡単には見せていただけないでしょう。たいていのお寺さんはそういう対応のようですね。
さて、お礼ですが、どれぐらいの手間がかかるかによって異なるでしょうね。だいたい以下の点にご留意いただければ、と思います。
お寺さんからご説明があったかもしれませんが、ご質問の文面から、質問者さんの依頼の詳細がわかりにくいので、少し長くなりますがいろいろなケースを記してみます。(補足いただければ、数日かかるかと思いますが、自分が知る限りのことは再度アドバイスできると思います。)
まず、お寺さん側の事情ですが、お寺の過去帳の記述形式によって、お寺さんの手間がかなり変わります。家単位で故人を振り分けた過去帳が昔から作成されているなら、ご質問者さんの家の分を書き写せばそれで済みますが、江戸時代は一般人に姓はありませんでしたから、お武家さんか、苗字帯刀を許された家などでないと、それほど古くから家単位に分けたものはないでしょう。その場合、膨大な過去帳の中から一人づつ探していかないといけなくなり、かなり手間がかかります。
そうなると、お願いする側がどれぐらいの人数を調べようとするのか、どれぐらいの情報を提供できるのかで、調べやすさは変わってきます。年代順に檀家さんが亡くなった順番で記述してある過去帳の場合、没年月日がわかると格段に調べやすくなります。反対に、戒名しかわからないとか、とにかくウチに関係ありそうな人を調べてとかいう依頼は、とたんに調べにくくなります。
江戸時代の俗名の表記は職業や地名の次に名前が書いてある(○○の何衛門)という形式で書かれていることが多いと思うので、かつて自分の先祖がどのように呼ばれていたかがわかれば、より正確な調べができると思います。
調べやすいケースの場合、そのお寺で法事を依頼された場合の御布施程度、数名調べていただいただけならそれ以下でも構わないかな、と思いました。
調べにくい場合は、ケースバイケースですね。情報が少ない上に人数が多いとなると、お寺さんは相当難渋されると思います。ご法事のお布施の2倍程度は必要かな、と思いました。(お寺さんにお聞きになると、たぶん遠慮されて、あんまり高くはおっしゃらないと思いますけど。それでも古い過去帳を調べるのは結構たいへんそうですよ。古文書を読むみたいに文字を判読していかないといけない場合もあるそうです。)
それと、蛇足ですが、お寺でも案外古い年代までわからないことがあります。お住まいの地域での葬祭が、昔どのように行われていたか、あるいはお寺に荒れた時期があったり、火事にみまわれたことがあったりする場合等によって、お寺に残っている記録の古さはかなり異なります。(お寺自体の歴史の古さと記録の古さは関係ない場合もあります。)
ご参考になればよいのですが。では。
懇切丁寧にご回答いただきありがとうございます。具体的にご説明いただいて大変にわかりやすく嬉しく思っています。以前の法事のときにお宅は古い家だとご住職が話されていたので、お寺では家単位の過去帳を作っているかと想像されます。今度お願いするときに確認してみたいと思います。
お礼の額を法事の時のお礼というご回答が大変参考になりました。重ねて感謝申し上げます。ありがとうございました。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
関連するカテゴリからQ&Aを探す
今、見られている記事はコレ!
-
2024年の明るい話題を教えて!先行き不安を払拭する暮らし向上のポイントとは
2023年は物価高騰が生活を直撃したり、人道危機が世界中で頻発したりと、落ち着かない1年となった。年が改まっても、続く物価高騰や「2024年問題」、増税の可能性、社会保険料納付5年延長案など、国内では先行き不安...
-
2024年はどんな年になる?変化が多い年になる可能性、私たちはどうするべきか
2023年も残りわずかとなった。様々な業界で来年の予測がはじまっている。変化が多い今の時代、来年はどんな年になるのかと、漠然と不安を抱えている人もいるかもしれない。「教えて!goo」にも「2024年はどうなるの?...
-
2022年5月13日開始のサポートカー限定免許が一体なんなのか弁護士に聞いてみた
先日、普通自動車免許の更新手続きをしてきた。筆者は免許取得依頼、一度も車を運転したことがない生粋のペーパードライバーであったため区分優良で手続自体はすぐに終わった。ちなみに免許の更新はこれまで何度か経...
-
週休3日制はあり?なし?日本で導入が進む可能性を専門家に聞いた
昨今、仕事と私生活のバランスを考える上で重要視されている「多様な働き方」。その選択肢のひとつとして「週休3日制」を導入する企業が出てきているようだ。実際、「教えて!goo」にも、「週休3日制に賛成ですか?...
-
コロナ禍を理由に結婚式や旅行をキャンセルした場合のキャンセル料はどうなるか
新型コロナウィルスの影響で人々の生活様式は大きく変わった。その中には良い影響ももちろんあるが、やはり悪い影響のほうが圧倒的に多く、中でも結婚式は現在、キャンセルが相次いでいるという。 結婚式は準備に半...
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
おすすめ情報