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いろいろな昔話が存在しますが、昔話が時代や人々に及ぼした影響や昔話の役割など、何かご存知のこと、ご意見がありましたら聞かせてください。
また、昔話を研究する上でどんな切り口で見るのが面白いと思いますか?こちらも答えていただけると幸いです。例えば・・・どう伝わっていったのか、とか・・・ヘンかな?(笑)
よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

河合隼雄先生などユング心理学派の人たちがよく昔話と深層心理を関連づけて論じています。


臨床心理学からですが、文化的にも。

例えば、日本各地にいくつも伝わる同じか似たパターンを持つ物語を心理学的に解釈してみたり。
蛇聟(むこ)入りとか、鱗を持って産まれた息子とか。

おんばの皮とか、鉢かぶり、手なし娘…

ヨーロッパの昔話との類似や相違も。
ヨーロッパにも日本にも親によって手を切断か失うことになった娘の物語がある、それぞれの物語で、娘がどのようにして再び手を得て救われるのか?とか。
このあたりは伝わり広まったのでなく、人類が民族を越えて共通して持つ、集合無意識とか元型などの考え方だと思います。

もっと古くからある研究だと、民族学とか文化人類学とか…。
そういう人たちが各地に伝わる話の収集をしています(私はよく知りませんが…)。

アメリカインディアンというか先住民の昔話もいろいろあるようですね。人間の歴史、部族の歴史、しきたりや哲学などを語り継ぐ役割をなすとか。

どれも既存の研究が本になっていろいろあります。
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ご参考まで


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891762 …

http://www.ft.ocha.ac.jp/kyouka/kokugo/jisyu/oni …
http://comm.hum.ibaraki.ac.jp/ibunka/1997/9717.h …

あるいは逆に、昔話が時代にどのような影響を受けたかを検討するのも面白いです。

例えばグリム童話原型の結末は残酷なことが多いのですが出版に当たっては残酷さを軽減する措置がとられています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%A5%E8%A9%B1
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昔話は民族固有のものと他民族から伝わって来たものがあると思います。

固有のものは民族の伝承文学・神話の簡易版と捉えることが出来ます。日本では仏教の普及のため民話が利用されたようで勧善懲悪的なものとお上に抵抗する民の知恵を物語風にしたものが多いような気がします。

一方他民族から伝わったものは純粋に影響を受けやすい近くの文化大国の民話が伝わったものと原点は遠隔地にあるものが長い年月を経て伝わって来たもの(例:イソップ物語)があり、これらの民話の中には
メソポタミア辺りから西と東に伝わり、後に西(洋)の物語として日本へ到達したものもあるようです。その物語が西欧から日本へ到達する前に、中国経由で少し姿を変えて伝えられたものもあったと思います。
(時間がないので参考例をあげることが出来ません)

民族固有の民話を比較すれば異なる原始宗教観や遠隔地にありながら意外に似通っている点もあり興味が湧きます。図書館で世界の民話や神話集から日本の民話に似たものを何点が抜粋して比較するのも面白いでしょう。例えばスペインの民話の多くはイスラムの影響を受けているので東西の接点にあった昔の文化先進国アラブ地域の物の考え方が分かります。

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/20/2/2010420.html

参考URL:http://www.ko-bun-sha.co.jp/mokuroku-04.html
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