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端的にお尋ねします。ポロネーズってどのような踊りなのでしょうか?

趣味でピアノを弾いており、4ヵ月後の発表会で英雄ポロネーズを弾くことになりました。
読譜も終えて教わっている先生に一度聴いていただいたんですが、
「テンポがとても正確で舞踊曲に聞こえない」とのこと。
確かにプロの演奏を聴くと、皆さん激しく揺れ動いているのですが、
いったいどのような法則によってテンポが揺れるのかが分からないのです。

例えばワルツなら、残しておいた足を揃えて爪先立ちになる(?違うかもしれません)ので2拍目が長めになる、等々あるようなのですが、
ポロネーズの場合はどのように足や手を運ぶのでしょうか?

残念ながらポーランドに旅行する余裕もありませんし、
できればAVや書籍、町の文化センター等のレベルで情報を得られればと思っています。
「こう踊るんだよ!」や「このDVDを見れば踊りが分かる!」とか、どなたか情報をご存知でしたらお教えいただけますでしょうか。

A 回答 (5件)

こんにちは。



ピアノが弾けない素人(アマチュアですが他の楽器の演奏経験はあります)ですので,ピアノ演奏の技術的なところは一切アドヴァイスできませんが,「ポロネーズ」という楽曲の形式については,ちょっと興味があったので調べてみたところ,次のようなサイトを見つけました。

http://www.atelier-poland.com/muzyka/taniec2.htm

ポロネーズ(1),ポロネーズ(2),まとめ,のところにヒントがあると思います。
映画に映像があるような話も載っていますよ。

英語ですが,こちらにもかなり詳しく載っています。
http://www.usc.edu/dept/polish_music/dance/polon …

映像の情報は,探したのですが見つかりませんでした。


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以下,ピアノが弾けない素人の私見ですので,見当違いかもしれませんが。

「舞踊音楽に聞こえない」というのは,舞踊音楽をベースにした曲らしい拍節感が足りない,拍の重みに差がなく平板で運動性が感じられない,というような感じではないかと想像します(実際に演奏を聴いていないのであてずっぽうですし,ショパンのポロネーズにそもそもそれが必要かどうかは分かりませんが)。
原則としては,上に挙げたURLに載っているような規則性があるようですが,楽譜を見ながら注意深く分析していく必要があるでしょうね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
写真付きサイト、ものすごくありがたいです!衣装が独特で面白いですね!まだ英文全部読みきれていませんが、参考になりそうです。
ステップが摺り足、というのもかなり重要な情報のように思えます。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/10/14 01:36

即答するなら、英雄ポロネーズでは踊れません。

踊るために書かれていません。
ポーランドの民俗舞曲であるマズルカ、ポロネーズについては、本来のそれぞれの民俗舞曲は粗野で雰囲気もかなり違うものです。ショパンは母国で馴染んだこれらの舞曲の「エッセンス」を抽出して独自の音楽を再構築したわけで、実用的なダンス曲ではありません。
テンポの揺れは「テンポ・ルバート」によるもので、これはショパンをはじめとするロマン派音楽家たちの曲の演奏に特徴的なもので、舞踏曲だからではありません。テンポルバートにはまあ法則はあるのですが、それを一言では説明できません。ロマン派の曲をたくさん弾きこなすことによって、独特のスタイルを自然に身につけていってください。
ポロネーズはバッハの組曲のなかでは、ショパンのものとかなり違いますし、今あわてて舞踊の映像を探しても英雄ポロネーズの解釈にはあてはまらないでしょう。それより、名人、巨匠といわれるひとたちのショパンの演奏をかたっぱしら聞いてみることのほうをおすすめします。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
先週末から幾つか音源を捜して聴き比べてみたのですが(コルトー、ブーニン、ルビンシュタインなど)、皆さん特徴がありすぎて(テンポルバートの仕方は当然皆さん異なりますし)素人にはどこからどう学んでよいものやら……。ともかくも時間をかけて勉強したいと思います。
バッハのポロネーズはフランス組曲の中に入っているものなら勉強したことがあります。時代も作曲家の背景も違うのでしょうからバッハのものとは別物なのでしょうね。
しかし、プロの方々でもショパンのマズルカやワルツやポロネーズを弾くのに舞踊のスタイルからは入らないものなんですね……。それとも音楽史を学ばれる中で既に身につけられておられるものなのでしょうか?

勉強になりました。回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/10/17 02:41

No.1です。

ご質問を読み直して気になったことがありましたのでまた書いています。技術的なことですが。

「テンポがとても正確で舞踏曲に聞こえない」というところがひっかかりました。正確にやっていけないのなら不正確にやったら良いかと言えばそうとは思わないからです。ポロネーズにはポロネーズの「スタイル」があるのです。ですからそこの所を解決しなければ、悩んだとしても時間の無駄では?

ポロネーズを理解する前に、3拍子がどういう物かを理解しなければなりません。

歴史的には3拍子はキリスト教の「三位一体」からきた来たものです。で、技術的には、一小節を3等分するものではありません。

ヨハン・シュトラウスのウィンナー・ワルツでも聴きながら、一小節に一回転、腕を「自然に」振り回しながら指揮する練習が効果的です。腕をブルンブルン「自然に」振り回してみるのです。腕が下の方へ行く時は加速しますし、上の方へ行くときはスピードがのろくなります。腕が下に来たときが一拍目です。

ウィーンで実際にワルツを聴きに行くとわかりますが、指揮者は教科書に出ている三角形を描くように「カク・カク・カク」と指揮はしていません。一小節に一度腕を振り回すように指揮するのです。ウィンナー・ワルツのDVDを見るチャンスがあれば是非ご覧頂きたいと思います。

3拍子の基本をおさえた上で、ポロネーズの技術的な解決法を2つ:

1)2拍目の直前の音符は、2拍目目の装飾音符と解釈する。二拍目にはポロネーズ独特のアクセントがあります。

2)3拍目はかなりゆったりする。次の一拍目に向かって急がない。機械的に敢えて書くとすれば、一小節を数学的に三つに分けた場合よりも、二拍目と三拍目が早く入ります。あるいは、次の一拍目が遅く入るように感じます。

英雄ポロネーズでは第57小節目が特にポロネーズ的なのですが、具体的な解釈を書いてみますと:

1)左手の最初の8分音符(レ♭)は実際の八分音符よりも長くなり、ほぼ付点八分音符くらいの長さになります。

2)左手、次の二つの16分音符は、ほぼ32分音符位の長さになり、第2拍目に滑り込むように弾きます。

3)その2拍目を弾いたあとは、第二拍目の残りと第3拍目は、ゆったりと弾きます。

では、なぜショパンはそのように書かなかったのでしょうか?バロック時代からそうだったのですが、そもそも楽譜という物は「ノウハウ」を書いた物ではありません。楽譜通りに正確に弾けても「演奏」にはなりません。曲のスタイルや演奏法を、歴史や理論を元に多くの勉強しなければ「演奏」にはならないのです。

ポロネーズの録音を聞いてショックを受けたことがあります。ポロネーズのスタイルを全く無視した録音を聞いたことがあります。昔、ロシア出身のラザール・ベルマンが演奏したもの。マネをしてはいけない演奏ですが、面白いと思いました。きっとCDで出ていると思いますけどね。
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この回答へのお礼

ふたたびのご回答ありがとうございます。
まさにおっしゃられているとおり、「ポロネーズのスタイル」が何なんだろう、というところで煮詰まっており、それならそもそも踊りのスタイルまで立ち返って知る必要があるのではと思った次第です。
おっしゃっておられるポロネーズのスタイル、とても参考になりました。
かなり思い切って1拍目を踏み込んで2拍目に移行してしまい、あとは慣性の法則のような感じになるんでしょうか。

余談ながら、以前幻想ポロネーズを弾いたときには先生(現在の先生とは異なる方です)に逐一揺らし方の指示を仰いだのですが、
どうも自分の中で消化しきれなかったようで、現在の演奏には全然反映できておりません……。
この際先生に「2小節でテンポルバートの帳尻を合わせるように」と言われたのだけは覚えているんですが……。

なお、ワルツ3拍子の指揮はひょんなことから斉藤秀雄氏の指揮法を学んだ一環で練習したことがあります。でもこれとポロネーズもまた何か違いますよね…?奥深いです。

お礼日時:2006/10/14 01:44

ポロネーズに限らず、ショパンの音楽は踊るためのものではありません。

ワルツもマズルカも純粋な芸術音楽として書かれました。
だから、ワルツの2拍目を長くとかは、ショパンには関係ないどころか、邪道な演奏です。
ただしショパンの音楽はテンポ・ルバートと言って、自由にテンポを伸び縮みさせる(ただし、テンポは一定。つまり伸ばした分次の拍は縮める)ことが要求されています。それは感覚的なもので、音楽理論書には載っていません。そういう感覚を知るためにはコルトーやフランソワを聴くとよいでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
コルトーとフランソワ、恥ずかしながら前者はエチュード、後者はバラード(だったと記憶していますが)を聴いて、「何だか好きじゃねえや」と投げ出した記憶が……あれをやってこそのショパンなんですね。弾けないはずです……。
(現在持っている音源はポリーニとアシュケナージです)

下の方のお礼にも書きましたが、そうはいっても舞踊曲のタイトルがついている以上、歴史は踏まえたほうが良いかなあという観点から質問させていただきました。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/10/13 02:20

ポロネーズはもともと宮廷のものなのでなかなか目にすることはないのではないでしょうかね。



チャイコフスキー作曲、歌劇「エフゲニー・オネーギン」の中に入っている「ポロネーズ」はバレエ・ダンサーが踊っている物ですが、これは素晴らしい物ですからDVDとかを見るチャンスがあれば見てみたら良いと思います。ロシアのモスクワとかサンクト・ペテルブルグへ行けば一ヶ月に一度は公演をやっていますけどね。

ショパンのポロネーズやワルツは踊りの伴奏のために書かれた物ではありません。ショパンはむしろそれを嫌いました。彼は独奏用に書いたのです。ですから踊りの練習というより、ピアニストの演奏をたくさん聴いた方が勉強になると思います。

テンポの揺れに法則などありません。いわゆる「ショパン節」のようにショパンにはショパンのスタイルがあります。それは、先生が教えて下さるはずなのですがねぇ。ポーランド人の教授から1年ほどショパンを習ったことがありますが、理屈ではない何かがあるように思いました。

専門的には、楽曲分析をしたり、演奏のスタイルを勉強して演奏法を自分で割り出すものなのですが、アマチュアの場合は先生に聞くのが一番早いと思います。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AD% …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
早速エフゲニーオネーギンの映像を探してみます。

先生が教えてくださらないのは
私がこれまでずっとショパンを敬遠していた経緯があり、
「ちょっとは自分で弾き方考えろ!」という指示なのだと思っております。
独奏用に書いたとはいえ、同じ3拍子でもワルツ、マズルカ、ポロネーズとこう沢山書き分けられていると、「背景として様式や歴史的な成り立ちも知っておいたほうがよいのかなあ」、と考えた次第です。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/10/13 02:10

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