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No.14ベストアンサー
- 回答日時:
初めてこのカテゴリーを見たら星新一という文字が目に入ったので…
確かに中学・高校生時代にはまる人は多いと思います。私の中学時代
も、ものすごく流行りました。私が初めて読んだのは、友達から借り
た新潮文庫の「未来いそっぷ」で、透明感、平明さ、不気味さなどそれ
まで本なんか面白いと思ったこともなかったのに、一気にはまって、
それから、過去に出版されている新潮文庫を買いあさり、さまざまな迷
路などが発売になるたびに本屋に直行していました。
そこで、驚いたのがほとんどの作品が10年も20年も前の作品だった
ということです。星新一氏自身も語っていましたが、時代を超越する
作品を書くということが一つのテーマだったそうです。今読んでも
何十年も前の作品とは思えないものが多いと思います。
文章は平明ですが、内容は人間風刺あり、ブラックジョークありと
決して子供向けとは思えないと思います。その点、中学・高校生が
ちょっと大人の世界を垣間見るドキドキ感もあったのかなと思います。
ちょっと前のタモリの世にも奇妙な物語の原作にもなったことが
ありましたし。
好みもありますが、わざと個性を出そうとして、わかりにくい表現を
するよりははるかに良いと思います。そんな本はおそらく1年もすれ
ば忘れ去られる気がしますが、星新一氏の本は永遠に残るような気が
します。(ファンのひいき目)
No.16
- 回答日時:
確かに内容はブラックジョークがあってバッドエンドだし、大人でも楽しめるものですが、内容的には小中学生向けだと思います。
もしかしたら自分はまだ深みを理解出来てないのかもしれませんが・・・
しかし40年以上も前に書かれたものとは思えないくらい新鮮で面白いし、これだけ多くのショートショートを書くアイデアはとても凄いと思います。
No.15
- 回答日時:
中学校の教科書には載っていましたが・・・。
あれほど皮肉が効いていたり
裏があったりというおもしろさは大人向けだと思いますね。
ただ平易な言葉やとても短い短編。
SF(子供っぽいとおもわれがち)のテーマが多い。
お話によってはとてもわかりやすい単純な部分・・・が
子供でも読みやすいので子供向けという誤解を受けるんじゃないかと。
自分は大人になってからはまりましたし。
ただ、大学時代友人が文学のゼミで星新一を専攻しようとしたら
教授に「これは文学じゃない」と言われました。
そんなことないと思うんですが
この教授はある程度長文、心理や情緒面などの描写とかを重視してたみたいです。
文壇や文学、国語関係者にはこういった嗜好の方も多そうなので
そういう意味で、評価されにくくなってしまってるんじゃないかなぁと思います。
でも限りなく言葉をシンプルに選んで
ストーリーに筋そのもので勝負している文章だからこそ古くさくもならず
時代や世代を超えて、面白く受け入れられてるのだと思います。
いわゆる純文学系のえらい人たちはミステリやファンタジー、SF
そういったものに多少偏見のある方も結構いるのではないでしょうか。
No.13
- 回答日時:
そんなことはないと思います。
星新一さん自身は、子供向けと思って書かれていないと思います。
わたしは、、、中学生頃、新井素子さんブームだったので、そういうのを読んでいて、高校生くらいに星新一さんも読んでいました。
最近は、子供向けに大きな活字で出版されていますから、小学生でも読んでる子が多いと思いますよ。
という状況なので、、、社会人で、「星新一を大学時代に読んでいて」ということを、何故か自慢げに話していた男の人を、「いまどき、小学生でも読むよ」と内心、思って聞いてましたけどね。
No.12
- 回答日時:
星新一の本が子供向けということは決してないと思います。
私は大学生ですが今でも星新一は時々読みます。
確かに星新一のショートショートは「子供でも読める」本だと思います。
文体も決して難しいものは使わず、話のオチもちょっとした現代落語を聴いているような面白いものだと思います。
しかし、大人になり世間の様々をそれなりに見てきた後に読むと、これらの話は面白いだけではないことに気づかされます。
他の方からは意見があると思いますが、「おーい でてこーい」や「妄想銀行」「狂的体質」などは完全なるブラックジョークですし、「白い服の男」などは現代社会にも通じるような強烈な警告に感じられます。
ということで、私は星新一のSF小説は
「どのような世代の人でも、その世代なりの楽しみ方ができる話」
だと思います。
No.11
- 回答日時:
筒井康隆の言葉は、「士農工商、犬、SF作家」ですね。
最底辺どころか、犬にも劣ると。
(が、これって、開放同盟かなんかにいちゃもんつけられてましたね)
SFが社会的に認知されたのは、そう昔のことではないですよ。
小松左京が名を売り始めたころは、「SM」と「SF」の区別もつかない人も多かったと。
星新一が直木賞候補になった1961年とは、つまりそう言う時代です。
昔も今も、直木賞、芥川賞の選考は、尊大で頭の固い委員が、わがままやわけのわからん理屈を言い出すと、それが通ってしまうのです。
マスコミは、大々的に報道して、さも、大変な賞であるかのように謳っていますが、所詮、そんなもんです。
世界的には無名に等しい文学賞ですし、歴史はあっても、大して価値はありません。
(商業的な意味は大きいですが)
ですから、直木賞だ、芥川賞だを取れば、優れた作品でもなく、取れなかった作品が取った作品に劣るわけではありません。
同じように、直木賞の選考委員程度が何を言おうと、星新一が、大人の読書に堪える、日本の誇る一級の文学者であることは変わるものではないのです。
No.10
- 回答日時:
中学生のときに星新一を読みまくりました。
その後、星新一を離れ、硬軟様々それなりに読んできました。
それでも、星新一の作品が子供レベルのものとは思えません。
硬いことを柔らかく、重いことを軽く、難しいことを易しく
書くことは至難の業です。
久しぶりに、星新一を読みたくなってきました。
No.9
- 回答日時:
直木賞落選の対象作品は読んでいませんので、その作品が「子供向けではないか?」という意見についてはわかりません。
すみません。星氏の小説には大人向け長編もありますが、質問者さんが疑問をお感じのものは多分「ショートショート」と呼ばれる分野かと思います。
>中学生くらいが対象だったのでしょうか。
多分星氏は読者対象を限定して書いてはいないと感じます(あくまで一読者個人としての感想です)。確かに星氏のショートショートの文体は非常に簡潔で、使われている語彙も小学校高学年や中学生程度の学力があればスラスラと読み進められる内容になっています。また、ショートショートの中には文庫本にしてわずか数ページの作品も存在します。
>「あいつは大学生にもなって、まだ星新一を読んでいる。」
しかしながら、複雑な文体で書かれた文庫本何百ページの作品より、簡略な文体や語彙で書かれた星氏のショートショートが小説として劣るという考えは間違っていると思います。
星氏が描いたショートショートの世界は、深い人間関係や限定的な時代設定、修飾語等を可能な限り排除することから生まれる普遍性を持ち、舞台となっている国家さえをも限定していないものが殆どです。それらの要素を文章からそぎ落とした上で真に訴えたい「狙い」を効果的、また印象的に表現することが技術的にどれほど困難な作業であるかは、小説や詩歌や俳句、脚本などを勉強された方には周知のことでしょう。
そして、その「余計な表現を可能な限りそぎ落とした文体」こそが読者の「感性の自由度」を引き出す効果へも見事に繋がっているし、だからこそ同じ作品を子供達も楽しめるし、世の中の矛盾ややりきれなさに項垂れる大人にも受け入れられる世界観を構築することに成功している小説だと思うのです。
これは余談ですが、近年のSF映画の中には「この発想はすでに星氏がショートショートの中で描いている」と感じるものも少なくありません。
以上、勝手な意見ですがご参考になれば嬉しいです。
長文、失礼しました。
No.7
- 回答日時:
何十年も前に、たしか筒井康隆さんだったと思いますが、SF作家の社会的地位の低さを、「士農工商SF作家」と称していたのを覚えています。
SF作家は最下層の身分という意味ですね。筒井康隆原作の映画「直本賞殺人事件」でも、直本賞(直木賞?)の選考委員たちがSFを馬鹿にするシーンがあったと思います。
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