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松本清張の「砂の器」という小説があります。
未読で、ドラマと映画しか観たことありません。
この題名の「砂の器」は何を表しているのでしょうか?
まぼろしの器、もろい器とかいう意味だとおもうのですが、
「器」が何なのかわかりません。

よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

映画版の冒頭にありますね。


「つくっては壊れを繰り返す砂の器のように人の幸せは儚いもの」
砂で作った器には、何を入れようとしても絶対に満ちることはない。いずれ壊れ崩れていくのが砂の『宿命』だから。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E3%81%AE% …
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松本清張氏の著書一時期はまっていたことがあります。



砂の器とは、他の回答者がどんなに固く作ってもさらさらと崩れてしまうと記していますが、それとともに砂とは、海水又は水で一瞬にして崩れ去ってしまう楼閣。自分の我欲のために、守ろうとした幸せさえも一瞬にして崩れてしまう犯人の心象風景を題名にこめた松本清張氏のエンターテーメントならではの題名のつけ方だと思います。
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含蓄のある言葉ですね。

ひとつ連想する事として、聖書には、人間を神様が作られた「土の器」にたとえた部分があります。「あの人は社長の器ではない」というように「器」は「人間」のたとえでもあります。ご参考までに。

参考URL:http://church.ne.jp/yokote/se040000tutino.html
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#1です、すみません途中でボタンを押してしまいました。


続きです。
幸せを築いたと思ってもそれは宿命に流されるように端から崩れ、そのたびに主人公は過去を捨て、偽り、罪を犯す。作っても作っても崩れる器に彼は何を満たしたかったのか。ただ父とふたり一緒にいたころに満ちていたのは何だったのか。
何で満ちていれば幸せなのかは、人それぞれ。
言葉ひとつで決めてしまわず、読む人の想像にまかせたのが原作の妙味です。

なおTBS(中井主演)版のドラマは、時代設定が現代なため肝心の部分が原作からかなり変わっています。
(加藤剛番の映画でも、昭和35年当時とは医学的一般認識が違っているので注釈が入れられています)
松本清張は新聞記者だったので、細かい要素の積み重ねでだんだん壮絶な全体像が浮かび上がってくるという原作の書き方は非常に巧妙で、映画とは違う味わいがあります。
お手ごろな文庫が出ていますからぜひお読みになってみては?
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原作の方は読んだことがないのですが、映画は何度か見ました(ドラマは未見)。

原作と映画では多少違うかもしれませんが、参考までに書き込んでみます。

あの映画の主人公(幼少時)は、ハンセン氏病に冒された父親と巡礼の旅をしています。父親が、息子に深い愛情を傾けるシーンもあり、息子が父親をいたわるシーンもあり、父子の絆の強さを感じさせられる情景があったと思います。

それでも息子は、療養所に収容された父親のことを記憶から抹殺し、自分の努力に加え幸運に恵まれて手に入れた社会的地位を守るために、父親との面会を勧め にきた警官(でしたよね)を口封じに殺してしまうことまでします。
ハンセン氏病が一族に祟る恐ろしい業病だという偏見が時代背景としてあります。

映画の1シーンに、砂で器を作るところがありました。どんなにぎゅうぎゅう固くおさえて作っても、乾くとさらさらと崩れてしまう。崩れてしまうけど、そこに半端に残り、消えてなくなるわけではない。
私は、愛憎半ばした、父親への気持ちを象徴しているのかなあと思っています。
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自信は有りませんが・・・


1)鳥取の方でしたか砂丘をお父さんと歩いていた砂のイメージか
2)サイガでしたか、音楽家の人生が有る意味一生懸命、頑張って来たのに砂の器(入れ物)のようにもろいと言うことか

と思います。
最近のドラマは見ていないのですが、映画は良かったですね。
砂の器はやはり、小説が一番良いと思いますので、読まれては如何ですか。

今の時代で読むと少し古臭いかも知れませんが・・・
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