以前こちらで、二部式襦袢の方が襟元の着崩れが少ないと教わり、正絹のお着物にも二部式襦袢をと思ったのですが素材がポリで抵抗があります。そこで、綿のうそつき襦袢に正絹のお袖を取り付けようと思ったのですがマナー上礼装にはNGと知り非常に残念でなりません。
(お袖と衿を絽に付け替えれば夏場の使用もできるし、補正たっぷりなので一枚でも少なく着ることができて良いことずくめなのに・・・)
留袖はさすがに自分では着ることができないので着付けをお願いするので問題ないのですが、訪問着クラスまででしたら自分で着付けるためうそつき襦袢を着用したいのですが、やはりNGでしょうか?
そこで質問ですがなぜうそつき襦袢は礼装にはダメなのでしょうか?
ご存じの方、宜しくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
<なぜうそつき襦袢は礼装にはダメなのでしょうか?
うーん。とくにそんな決まり事があるわけではないと思いますよ。
ただ一般的なうそつき襦袢は普段着用に作られており、正絹の裾除けやお袖になってないから、という意味じゃないでしょうか。
二部式襦袢ならお誂えで正絹の物もありますし、舞台役者さんの着付けなどにおいては専用に二部式をこしらえる場合もあります。
二部式襦袢の方が着付けが決まるという着付け師さんも多いですから。
ただし肌襦袢にお袖を取り付けるうそつきの場合、見る人が見るとわかります。
(私は一目でわかります)
袖のおさまりがどうも不自然で、長襦袢を着た時のように美しくは行かないのですね。
動いた拍子に身八つから肌襦袢が見えてしまうこともしばしば。
ただ、これも調整次第と思いますし、ご自分の体型に合わせて工夫できるなら問題ないのではないでしょうか。
留め袖の場合は帯も高めにきっちりと着付けますからね。
白の絽のお袖と裾除け、半襟をご自分で作られるならいいのでは?
あともう一つの問題は、留め袖は普通の着物よりもうんと重量もあり、羽二重の分で暑いですよね。
だから一枚でも薄く、というのもわかります。
しかし私はむしろ暑い夏こそしっかりと下着を着ます。
こしらえをしっかりすることで着物を汚さないよう配慮しての事です。
長襦袢を省略するとなると汗をかいた時にやはり着物を汚しやすいです。
表までひびく事はなくても留め袖のように出番の少ない着物はタンスの中で裏地に黄ばみやシミが出てしまう可能性が高いです。
しかしこれも着たあとしっかりとお手入れに出し、プロの手で汗抜きしてもらえば問題ないでしょう。費用がかかりますがね。
着心地や機能の面で、どちらをとるか?という選択なのではないでしょうか。
訪問着の場合も同じです。
ちなみに私は着物を着始めて25年ほど経つのですが二部式やうそつきを活用したことがないのです。
ためしに着てみたことがありますが、腰回りが二重になってしまうのが気になって、むしろ動きづらく感じてダメでした。
夏の暑い時には麻の長襦袢を着て裾除けの方を省略します。
この方が私にはずっと心地よかったのですが、そういう人は少数派みたいですね。
早速のお返事ありがとうございます。
>ただし肌襦袢にお袖を取り付けるうそつきの場合、見る人が見るとわかります。
そうですか、わかってしまいますか・・・折角訪問着を着るのにみっともないのは困りますね。
>しかし私はむしろ暑い夏こそしっかりと下着を着ます。
>こしらえをしっかりすることで着物を汚さないよう配慮しての事です。
確かに、いつも肌襦袢は脱いだ後は濡れているのがはっきり分かる程の汗なので一枚でも少なくと思ったのですが、着物は着た後は吊し干し程度なので着物の胴裏が黄変してしまうのはもっと困ります。
やはり、うそつきは洗える普段着用に抑えておいた方が良いようですね。ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
>そこで質問ですがなぜうそつき襦袢は礼装にはダメなのでしょうか?
#1の方が言われるとおりに特に意味はないです。
どうしてもだめだというなら、第一級の正装に「インチキ」だからということでしょう。
ただ、それを言うなら、比翼というカザリ? もあれも「インチキ」なのですから
第一級の正装にしてはちゃちなものです。
ほんとうは、白のきものをきちんとしたて、表のきものに対して、
白のきものを2枚重ねとして着る。
だから、襟も伊達襟(ほんとうはこれがインチキ)のように白いのを見せる。
袖のふりも長じゅばんも白なら、もう一枚の袖を白い着物を着ているように見せる。
これも、振りのとこだけ、広めの帯?鉢巻?のように内側にふりと、袖口とに縫い付けてあるのもありますし、
きちん(?)と袖だけ二重構造として重なってつけて、
仕立ててあるのもある。
同様に、襟したの二重構造もそのインチキ方法にもイロイロあって、
解いていると面白いです。
きちんと表の正絹に対して、正絹を使っているものは珍しいくらいで
ほとんどが、化繊です。
それも、オクミ部分だけの2重構造が今はほとんど。
ハッカケ部分も全部2重というのは手がかかっているほうです。(2重スカート?構造)
本来2枚重ねの基本をどんどん、見える所だけ白く見えればOKとなってきたのが現在の比翼です。
ですから、いまさら、お化け、うそつきののことを「インチキ」だから
だめだというなら、「白い着物」を省略することのほうが失礼。
長じゅばんはあくまであれは、チラミセのための「下着」ですから。
白い着物を着ることで、「覚悟」を見せるために着るので
本来省略してはいけないもの。
(切腹とか、敵討ちとか白を着ますね? そういう意味での白なのです。)
戦前まではちゃんと2枚でしたし、戦後も、ちゃんとした呉服としては
比翼(インチキ)とはしません。
余談ですが、
オークションでは今でもふるい白い袷が出てきます(黄変していますけど)
どういうわけか人気です。
オークションのものをこわしていじるのが楽しい。
和裁が趣味な、私はおばちゃんです。
留袖の比翼はそうゆうことなのですね。知りませんでした。
オークションの着物はどうしてあんなに安いのだろうと不思議に思っていたのですが見えないところで化繊とか使ってあるのもあるのですね。
大変勉強になりました。ありがとうございました。
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