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クラシックの世界では、なぜ音名調名等がドイツ語なのでしょうか。表情記号がイタリア語なのでしょうか。これからも、アメリカ系やフランス系やイタリア系には直さないのでしょうか?

A 回答 (6件)

No. 3ですが後半の疑問について、



>表情記号がイタリア語なのでしょうか。これからも、アメリカ系やフランス系やイタリア系には直さないのでしょうか?

非常に基本的な音楽標語(表情や速度(これも表情の一種といてもいいですが)は確かにイタリア語ですね。MaestosoやらAndanteやら。
これはもうそれが基本常識になっていて、いまさらほかの言語に言いかえるとかえって伝わりにくいからでしょう。日本が世界に広めた柔道では用語は外国でも日本語で「ユーコー」「マテ」「タタミ」とかいっているし、フェンシングはフランス語だし。

ただし近現代では、基本的な音楽標語ではカバーし切れない、込み入った指示を書き込む場合など、英語や作曲者の母国語を使うのも珍しくないようです。

マラー(ドイツ語)しかりドビュッシー・メシアンしかり(フランス語)バーンスタイン(英語)しかりです。

指揮者の故・岩城宏之氏がエッセーの中で、感情表現のような微妙な指示を母国語以外で作曲者が書いても適切に表現できているかどうかわからないじゃないか、イタリア語辞書を片手に、あるいは留学帰りがかぶれてフランス語で、たいそうな指示を書くなんていんちきくさいではないか、と書いています。
母国語で適切に書かれていれば作曲者が表現したいことを知る方法はあるけれど、外国語で書くことによって不正確なことが書かれてしまっていると、それに従したがおうとしても作曲者の意図に近づけない危険がある、ということです。
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この回答へのお礼

習慣化というのは恐ろしいものですね。よっぽどの力がないと変えられない。ヘクトパスカルくらいでしょうか。あんなのお役所が一方的に流すだけですからね。
翻訳には間違いが頻出することももっともです。ちょうどいいところに落ち着くのが、ドイツ音名と個別的な母国語指示みたいなものでしょうかね。

お礼日時:2008/04/26 15:59

質問の意図があいまいに思えます。

「イロハ」はもちろん「ドレミ」ももはや日本語とは言えませんか? 
音楽仲間では「ドレミ」を使う人と「ドイツ語のCDE」を使うひととが半々という感じですよ。たしかにジャズやポップス系の人たちは「英語のCDE」を使うので「B」をめぐってトラブルはありますが。

明治時代に西洋音楽を取り入れる政策を実施した時の教科書がドイツのものだったという偶然の結果だと考えていいのだと思いますが、当時のドイツの音楽の元をたどればイタリアに行き着くのです。「音楽はイタリアに学べ」がバロック期からあったようです。だからバッハはヴィヴァルディを勉強したしモーツァルトははるばるアルプスを越えたわけですよね。

【音名】「固定ド」と「移動ド」については知っていますか? これは個人レベルより以前に国によって対応も取り入れ度も違っていてフランスやイタリアでは主に固定ド、イギリスやドイツでは移動ドが主流になっているようです。日本も「イロハ」と「ドレミ」を使い分けている以上移動ドの国と言えるんではないでしょうかね。ただ、日本で今「一点ハ」とか言う人は少なくなっていますけど、これは明らかにアメリカナイズされた結果でしょうね。
オレ個人としては圧倒的に移動ドが便利です。音名(CDE)と階名(ドレミ)を使い分けられると話が半分ですむような気がします。

【表情記号】(正確には記号じゃないですね) もともとはイタリアがお手本だったのでイタリア語で定着したものの、作曲者が細かくニュアンスを伝えなければならなくなったロマン派あたりから自国語でさらに細かい指示を与えるようになったのだと思います。オレの知っている限りではシューマンが最初でしょうか。ロシアでは公用語であったフランス語での書き込みが多いですよ。
現在では基本的なものはイタリア語のままにして補足のように自国語で書き加えられたものが多くなっていますね。アメリカの初心者用教材ではすべて英語で書かれているものもあります。

たとえばオレがフランスの楽譜を買って演奏しようとした場合、すべてフランス語で書かれていたらとっても不便です。イタリア語の音楽用語という「共通語」があるからこそ大体のニュアンスがつかめるのです。音楽を言葉の要らない言語だと考えた場合、各国で別々の言葉を使うのはかえって不便じゃないですか?
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この回答へのお礼

主たる原因は、西欧の伝統も加味して、日本の西洋音楽定着期においてドイツ音名が主流だったらかということらしいですね。源流はイタリアにあり。
各国で事情も違って、移動ド固定ドも長短ありますが、さして違いはないような気がします。「ド」を「ソ」とか「C」とか読み替えるだけですから「ド」というものに、主音という記号を固定することもないと。

いろいろ各国事情もよくわかりました。

お礼日時:2008/04/26 16:04

まず、音名や調名をドイツ語でいわなければいけないというきまりはどこにもないですよ。

私は、ドイツ語でいうのが楽なのでドイツ語で読みますが、イタリーで勉強をしていた友人はイタリア語で読みます。
ドイツで勉強をしてきた人が多いのでドイツ語で読む人が多いだけではないでしょうか。
また、表情記号は作曲家が楽譜上で指示をすることが多いので、その作曲家が何語で書きたいかということで、決まってきます。
ただ、ドイツ人の作曲家でもイタリー語の表記をする人が多いのは確かですね。ベートーヴェンあたりでも速度表示はイタリア語ということはありますから。
楽譜によっては、ドイツ語、イタリア語、英語、の3カ国語で表記されたりしていることもありますよ。
演奏者の解釈や、楽譜の肯定の中で、各国語に直されていくことはふえてくるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ドイツで勉強してきた人が多くて、定着してしまったんでしょうかね。イタリア語然りですね。主に伝統からきていて、定着しやすい環境にあるということみたいですね。

お礼日時:2008/04/26 16:00

アマチュア音楽愛好家です。



ドイツ音名は、音節が短くて言いやすいので便利ですよね。
基本的に一音節ですし、♯、♭がついてもそうですね。
ダブル♯、ダブル♭になっても二音節ですし。
D♭、E♭、 B♭ならDes(デス)、Es(エス)、B(ベー)
C♯、D♯ならCis(ツィス)、 Dis(ディス)
D♭♭、C♯♯(ダブル♯)ならDeses(デセス)、C♯♯(ツィスィス)
のように。

英音名だと、シーシャープだのディーダブルフラットだの長たらしくいわなけらばならないで、特にリズムに合わせて声に出すときなんか困ります。
日本語で嬰ハとか変ホというのも同じことですね。
加えてイタリア音名だと移動ド唱法と紛らわしく、例えばいろいろな移調楽器が混じっている合奏の練習のときなど、どの音をさしているのか混乱しかねません。

そんなところにも理由があるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ドイツ音名で歌うことあるでしょうか?ダブル系になるとだめでしょうね。確かに、一般的音名には短い音節ですみます。移動ド固定ドは約束しておけば紛らわしくないのでは?いちいち「実音でD」なんて言っているところもあったようです。

お礼日時:2008/04/26 15:57

最近は一部の表現記号にアメリカの英語が出てきましたね。


ミディアムテンポとかその例ですね。
そしてシャープとかフラットもそうですよね?日本人は混ぜるの好きだからチェーデゥアーとかハ長調とか色々言っています。
文句をいったらきりがないのであきらめて覚えるしかないですよ。
表現記号においてはドイツ語、イタリア語、英語、ラテン語などごちゃまぜですよ。
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この回答へのお礼

やはり、グローバル化の英語ですか。いやな感じですね。まだドイツ語の不合理さを残してくれたほうが味があります。

お礼日時:2008/04/26 15:54

>クラシックの世界では、なぜ音名調名等がドイツ語なのでしょうか。



明治維新のときクラシック音楽の師範役として招聘された音楽家たちがドイツ語圏の人だったからです。
ドイツ系音楽家が選ばれたのは、当時はドイツ系音楽が隆盛していたからで別段不思議ではありません。


>これからも、アメリカ系やフランス系やイタリア系には直さないのでしょうか?

専門分野の用語は一度定着するとよほどの理由が無い限りそれが踏襲されますから、今後も変わりは無いと思います。


>表情記号がイタリア語なのでしょうか。

上記と同じ理由で、表情記号のイタリア語はドイツ系音楽が隆盛を迎えるはるか昔にすでに定着していたからです。テレマンもバッハも表情記号はイタリア語を使ってます。


余談ですが。
伊藤博文はリストの実演を聴いているそうです。
その演奏に深く感銘を受け、ぜひとも西洋音楽師範として日本に招聘したいと考えたそうですが、事情通の西園寺公望がそれはどうあがいても無理だと必死に思いとどまらせたそうです(笑。
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この回答へのお礼

あろがとうございます。
やはり、師範たちがドイツ人でしたね。ドイツ音楽興隆の時期でした。
リストの逸話は知りませんでした!

お礼日時:2008/04/26 15:53

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