人生で一番お金がなかったとき

ロバートデニ-ロのタクシードライバーを見たのですが、さっぱり意味がわかりません。
(歴史的背景など知らないのでどういいのかがわからないです。)
あの映画のよさ、など存分に語ってはいただけないでしょうか?

・女の子と長髪の男がレコードをかけながら踊っていた(抱きしめあっていた?)シーンは誰と誰なのですか?どういう意味があるのですか?

・デニ-ロがTVを見ていて、足で倒してしまうシーンで「畜生!!」とかいって頭を抱えているのはどういう心理からなのですか?

・この映画は、暗殺しようと思ってたけど、失敗して娼婦の女の子を助けてあげて、普通のタクシードライバーに戻る話し、ということであらすじはあっていますか?

・手紙は誰にむかって書いていたのですか?

・ベツィとの仲は?

おちがよくわかりませんでした。わかる方教えて下さい。

A 回答 (3件)

幸田幸氏による下記のサイトは、優れた映画評論と分析です。


該映画が作られた時代背景と復員兵や若者の心境を、巧みに説明しています。
Toroporiさんの疑問も、少し解消されるのでは。

参考URL:http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/TAXI_ …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。すごくわかりやすかったです。

お礼日時:2003/01/28 19:04

私も十年以上も前に観た作品ですので、あまり詳しく覚えていませんが、分かる範囲で述べさせていただきます。



この作品は、ニューヨークの荒んだ背景(70年代前半)や、戦争、当時の銃への偏愛や、サルトルの実存主義小説「嘔吐」や、実際に起きたジョージ・ウォレス知事暗殺(1972)を企てたアーサー・ブリーマーの日記などさまざまなものがもとになっています。
主人公トラヴィスは、現実と空想の間におかれ、極限まで突き進み、爆発させ、そして生き延びる。なぜそのようになったかは作品では詳細に描かれていませんが、戦争帰還兵の恐怖と孤独が冒頭から容易に想像できると思います。
もろもろの思いから逃れたくベツイに思いを馳せるが失敗に終わり、社会の腐敗とともに絶望感は高まっていく、、、街の夜景が排水溝の汚水に反射して、さらに不気味な相貌を呈しながら、少女娼婦とポン引きがフラストレーションをさらに進行させる。
娼婦の部屋に、宗教的な救いを見出させるために、崇拝物が仕掛けられていました。トラヴィスは人生を洗い清めたい、精神を、魂を浄化したいと考え行動に出ます。
この作品の監督は、トラヴィスのような感情を抱いていると自ら認めるだけの勇気をもっているということ、そしてその感情を行動に表出することが、急所だと語っています。「この方法は採るべきではない」という監督のメッセージが、この映画の暴力のカタルシスとして非常に良い効果が出ていると思います。

>女の子と長髪の男がレコードをかけながら踊っていた(抱きしめあってい
>た?)シーンは誰と誰なのですか?どういう意味があるのですか?

若きころの、スポーツ(ハーベイ・カイテル)と少女(ジョディ・フォスター)だと思います。しかしその場面は詳しく覚えていないのですみません。

>デニ-ロがTVを見ていて、足で倒してしまうシーンで「畜生!!」とかいって>頭を抱えているのはどういう心理からなのですか?

これは、ひとそれぞれ受け止め方が違うと思います。私は厭世観かなと感じます。

>この映画は、暗殺しようと思ってたけど、失敗して娼婦の女の子を助けてあ>げて、普通のタクシードライバーに戻る話し、ということであらすじはあっ>ていますか?

合っていると思います。ただ、ハッピーエンドではなく、主人公はまたいつ爆発するかはわからない、という印象を残しています。

>手紙は誰にむかって書いていたのですか?

これは私もわかりません。おそらく自分に向かって、かつ、世間一般にではないでしょうか?

>ベツィとの仲は?
だめでしょうね。これもよくわかりませんが。


たいした回答でなくて申し訳ありませんでした。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とにかく、当時の暗い町並みみたいなものが伝わってくる映画でした。

お礼日時:2003/01/28 19:05

 ちゃんと箇条書きされてる項目に答える形ではないんですけれど、許してください。

この作品ではデニーロが、ベトナム戦争から帰還してきた若者であるということが重要だと思います。若い「時間」をアメリカの「正義」の戦いにまったくとられてしまって、この男は大変気の毒なんです。だってせっかく彼女ができても、一緒にエロ映画館なんか入っちゃってまったく同世代の若者の感覚を育ててないんですから、あるものは叩き込まれた「正義」だけでしょ。そいつでもってジョディー・フォスターのやってる娼婦をまじめに公正させようとして、彼女を働かせてる悪党みんな殺しちゃおうとするんです。この悪党もなかなかうまくやるもので、彼女と踊りながら「愛してる」とか何とか言って、非常にうまく十代の心を籠絡してゆくんですね。私は若い時間は大事だよ、ということをこの作品から感じましたけど、今まで書いてきて、なんだか淀川サンのような書き方になってしまったと思いましたね。
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この回答へのお礼

すごくわかりやすいお答えありがとうございます。

お礼日時:2003/01/28 19:05

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