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スーツに関する気になったことを質問させてください。
・スリーピースのベストは、最近襟付きのものを多く見ますが、襟なしのほうが正式なのでしょうか?
・ベントはイギリスのスーツは、サイドベンツという認識でよいのでしょうか?また、ダブルブレストのベントは、サイドベンツかノーベントのどちらがお勧めですか?理由も教えていただきたいです。
・ツイードのスーツに興味があります。イギリスでは競馬場などで着られていたそうですが、今も着られているのでしょうか?お持ちの方は装いのポイントも伺いたいです。
以上、どれか一つでも構いませんので、教えてください。

A 回答 (6件)

 ニューヨークから失礼します。


(1)スリーピースのヴェストの襟について
襟なしの方がクラシックであるという御意見がないでもないですが、
元々はヴェストが上着の役目をしていました。燕尾服や昼間の礼装で
あるグレーモーニング(チャールズ皇太子とダイアナ妃との結婚式で
父君であられる先代のスペンサー伯が着用。またアスコット競馬場に
おいてもよく見られる装い。)に合わせるヴェストなど、全て襟付き
です。現代では、襟については好みで構わないと思いますが、洋装
に対する知識のない人達が多い企業にお勤めなのであれば、襟なし
のヴェストの方がヘンにコスチューム的に見られずベターなのかも
しれません。が、私の御客様についてはほとんどそのようなことは
気にはされません。
(2)ヴェントvent(s)について、サイドヴェンツside ventsで
あれば英国調、と認知をしてもらえるのが日本という市場の
オメデタイところです。でもまあ、かつて(20年以上前は)
サイドヴェンツの服は”ヤクザのようだ。”という認識を一般市民が
持っていたことに比べれば、いくらかマシになったと言えるのかも
しれません。
 シングル胸(single breasted)のスーツについては、乗馬服
(これも実際は騎兵の軍服とも言えるのだが)にそのルーツがあると
言われ、そのためセンターベントcentre ventの方が馬上において
服の裾がうまく逃げるとされたのです。また軍服については、特に
式典用のものにはシングル胸、ダブル胸(double breasted)を問わず、サーベルを吊るす為の”剣吊り”を左の腰の部分に装着するため、
サイドベンツside ventsとしたものが多いです。但し例外として
旧帝國陸軍においては、剣を吊るす左側のみにヴェントを設ける、
いわばside ventなるものもあったそうです。また同じダブルでも
フロックコート(NHKの篤姫にて大久保利通役の原田泰三が明治以降
着用していた。)、これにはフックドヴェントhooked ventという
センターベントの一種が一般的でしたし, ダブルのブレザーのルーツ
のひとつと言われる英米海軍によって着用されたピーコートに
ついてはノーヴェントno ventやセンターヴェントのものが多く
見られます。一応、現代の英国において服を仕立てる場合、
シングル胸はセンターヴェント、ダブル胸はサイドヴェンツというのが(意外に思われるかもしれませんが)一般的かと思いますが、勿論
シングル胸のスーツをサイドヴェンツにしても一向に構いません。
寧ろ、英国志向の強い欧州人をはじめ、日本人の英国服好きの多くの方々にとってはより納得していただけるのではないでしょうか。
 そしてダブル胸のスーツであれば、もし1920年代から1930年代の
ロンドンのあんちゃんスタイルがお好きなのであればノーヴェント
でも構いませんが、どちらかと言えばサイドヴェンツで宜しい
でしょう。
(3)ツイードのスーツについては、カントリーサイドのものなので
あって、あまりタウン(一般にロンドン市内を意味)で着るものでは
ありませんが、もしアスコットなど競馬場であれば寧ろモーニング
コートの方が相応しいでしょうし、またそこまでではない、と言う
のであれば、同じツイードでもスポーツコートsports coat(日本人
が言うジャケットのこと。sportsとは意味転じて上下セパレーツの
こと。)で、トラウザーズをキャバルリーツイルや、ギャバディンの
ような素材とし、シャツはヴァイエラ地のタッターソール柄、
これにスエード素材のチャッカーブーツ等を合わせれば、誰でも一応
納得出来るカントリースタイルの一丁上がりです。コツは全体に
温かみのある素材使いと、茶系やグリーン系など、自然界の色調を
コーディネートのポイントにされることです。でもまあ、これは
無難な例であって、もし度胸があれば、タウンにおいてカントリー
サイドのものをちょっと派手目の色使いで着こなす、というのも
悪くはないとも思いますが。若いうちに色々とお試しになって
みられることです。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。
・礼装のヴェストは襟付きであるというのは知りませんでした。ためになりました。
・ヴェントに関する様々な知識、参考になりました。サイドヴェントなるものがあったというのは驚きです。
・ツイードのスーツはやはりカントリー色が濃すぎるでしょうか・・・
代わりに教えていただいたスポーツコートの装いを楽しみたいと思います。

今回も大変参考になりました。また機会があればぜひお願いします。

お礼日時:2009/01/15 23:07

またしてもNo.1です。

蛇足ながら申し添えたかったことがあります。
それはツイードという生地については、その生地の性質上、
ドライクリーニングをするしないにかかわらず、時間が経つにつれ
織り目が詰まる、つまり程度の差こそありますが、サイズが小さく
なる傾向があるということです。
 つまり、買われる際は、中にニットを着込む云々とは別に、
キツメのものよりは、少々ゆとりがある方を選ぶ、またはそう作る
のがベターであるということです。
 気になられているというBatakなどではそのようなうことはない
と思いますが、軽めでしかもソフトな最近のツイード素材については、
そうした生地の詰まりが生じることは事実ですし、加えて、
私は個人的に”着縮み”と言ってますが、フランネル、コーデュロイ
などの厚手の冬物素材で、しっかりと目が詰まった織りでないもの
ついては、えてして着ているうちになぜか袖が短くなったように
感じたり、スラックスの丈が短くなったように思われることが
あります。
 これは申し上げた織り目があまり詰まっていない、軽い素材に
起こりがちなことなのですが、着ているうちに、ヒジやヒザなど関節
の曲がる部分にシワが生じて、生地を引っ張ってしまうために起こる
ことなのです。
 このような点を踏まえ、ツイードなどの素材については、心持ち
ゆとりのあるサイズを選ぶことを心がけるのが良いと思うわけです。
 元々ツイードという素材は、アウトサイドで身も心もリラックス
つまりくつろいだり、またはゴルフやフィシングなどアクティブな
時間を過ごすための衣服です。従ってデニムと同じく、新品の時
には少々ヘビーウエイトで固くても、自分の人生、歴史を長い年月
一緒に刻んで行きつつ、やがて素材がこなれていくような、いわば
良き相棒のようなものなのであっていいのでは、と考えるのですが、
如何でしょうか。
 最後に、スポーテックスのような、ややドレッシーな素材でなければ
トラウザーズのクリースなどが多少なくなってしまおうとも、一切
気にする必要がありません。一端その服を着たなら、一切その服に
気を遣っているように他者から見えさせてはいけません。男として
その器を著しく小さく見せてしまう行為なのです。
 西洋においてmen's roomまたはgentlemenなどと、トイレのドアに
掲げてあるプレートはこのことを意味しているのです。トイレのに
おいてのみ中自身の姿を見てチェックすることが許される、というか
そうあるべきなのだということです。女性用についてladioes room
もしくは、poweder room(powderは勿論オシロイのこと)称するのも
同じことなのです。
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この回答へのお礼

サイズについてのご忠告ありがとうございます。軽い素材で起こりがちという「着縮み」ですが、初耳でした。店の方と相談してサイズを選びたいです。良き相棒ですか・・・そんな風に服を愛でる方がいらっしゃると思うとうれしくなります。英国紳士みたいです。私もその域まで到達できるように日々精進したいです。わざわざありがとうございました。

お礼日時:2009/01/20 20:14

はじめまして。


スーツに関する正統的な着こなしや歴史的な部分については既に回答されているようなので、私自身の着こなしの経験を書きますね。

スリーピースのベストは襟付きが正統なのですが、日本では襟なしの方が良いと思います。保守的な職場であれば襟なしが無難でしょう。ベストのポケットは四つで、ボタンは一番下までかうことができるのが良いと思います。

ベントについてですが、どちらも着用したことがありますが、腰周り、尻周りの大きい人はダブルベンツ(サイドベンツ)が良いと思います。
ダブルブレストのスーツは座っている時もボタンをかうので。痩せている人はノーベントが似合うと思います。

ツイードですが、冬のジャケットととしてとてもお洒落ですね。合わせるズボンとしては、ジャケットから一色とれば良いと思います。なので様々な色が交じったホームスパンはコーディネイトの幅が広がると思います。また、靴はスエードの紐で結ぶタイプが似合うと思います。

ツイードのスーツですが、ズボンの折れ目が消えやすいのが難点です。またボリュームがあるので、身体が大きい人はさらに丈夫に見えてしまいます。けれど、とてもお洒落に見えると思います。
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この回答へのお礼

初めまして。ご返答ありがとうございます。
ツイードのジャケットはヘリンボーン柄しか持っていないので、ホームスパンはトライしてみたいです。ツイードのスーツのトラウザーズの折り目が消えやすいのは厚手のフラノと同じですね。こまめに正してやりたいと思います。体型は平均的なので、その点については大丈夫そうです。それよりなにより、お洒落ですよね。着ている人も少ないですし。

お礼日時:2009/01/19 18:47

 No.1です。

御質問者さんのお気持ちは充分理解出来ますが、
それでも正直このような御質問にはお答えしにくいものです。
自分の好みはあくまで自分の好みであって、他人に薦めるべき
ものとは思っていません。
 私は、最終的には消費者の方々の”洋服”に対する御判断は、
シンプルに各自の”好きか嫌いか”でいいのでないかと思うのですが、
日本の場合、えてして”良いか悪いか”の判断を、しかも”格付け”
までしないと気がすまないようです。実に愚かなことだと思います。
 以下は、あくまで私見、ということで、参考するに留め、最終判断
についてはいつか御自分の判断でなされてください。
 私は洋服店において、まずはこの人に尋ねて見ようかどうか思案する
場合、その方の装いが自分の好みと重ねっているかということも
気にはしますが、それよりもその方の、そして売り場での挙動、しぐさと全身から醸し出される雰囲気等で、瞬時に判断をします。
 残念ながら百貨店のパターンオーダーの売り場に立たれている方
にはえてして”洋服屋”としての雰囲気が専門店の方よりも弱い方が
多いように感じることがありますが、これは私自身が25年以上同業者
として過ごしてきたこと、そしてある時期においてはこうした業務に
携わる人々を採用する側にいたことが関係しているのかもしれません。が、むしろ”雰囲気”が強すぎるとかえって一般の方には”引かれ
てしまう”ということもあるのかもしれません。
 大阪在住とのことですが、大阪地区は、市外においては近年、私も
数社見に行きましたが、規模こそ決して大きくないものの、日本を
代表する縫製工場が集中しており、市内においては水準が高く個性的、且つ東京に比べて料金もリーズナブルなテーラーが軒を連ねており、
恵まれた環境におられるのではないかと思いますよ。
 以下、細かい点には差し障りがあるのであまり触れられませんが、
ツイードのスーツの上着、またはジャケットにおいては、ほとんど
はへリンボーンまたは格子柄、若しくははそれらをミックスした柄と
なり、またいかに無地とは言えども、素材と織り方の特性からLower
side pocket(上着の腰部分のポケット)をパッチポケットもしくは
パッチアンドフラップとしない場合、つまり普通のフラップ付きの
ポケットとする場合には、ポケットのpiping/玉縁の部分の生地の
柄合わせの仕様と仕上げ方を最も気にします。個人的には、フラップ
の裏については、裏地は張らずに共布としてもらっています。
 またtrousersにベルトループが付いている場合、ベルトループ
そのものの作り方が肝心です。日本では銀座の高級テーラーと
言えども、問題のあるループの作り方をしているところがあります。
 それから、trousersのfront pocket(横のポケット)の袋の中の
仕上げについて、日本的な、ロックミシンを使用したものは個人的
に好きではありません。 そしてtrousersの尻ぐり、ヒザの振り具合
などetc.も気にはなりますが、これはしばらくはき込んでみないと
判断は出来ない部分です。
 さて、お名前を上げられたうち、Batak House Cutについては、
今申し上げたような点においてクリアな方なのではないかと思って
おりますし、個人的にも、今や数少なくなった、古き良き英国の伝統
を現代的なタッチをも加えて蘇らせてくれている良質なお店だと
思っております。確か比較的ウエイトのあるツイード素材も扱っていたと思います。阪急さんでしたかね、お店があるのは。17日からセール
だったかと思いますが、もしかすると本年より、業務オペレーション
について何か変更があるやもしれません。
 それから、まだ出かけてはいないのですが、かつてのAvon House
の流れをひく、Bristolというテーラーが東京の飯田橋にあったと
思います。Avon Houseの流れをひくと申し上げたのは、パターンを
起こしている責任者の方が昔から替わられておられない、伝統的な
英国の服を熟知されておられる方であるからです。
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この回答へのお礼

洋服を選ぶのはは単純に好きか嫌いかということでいい、というお言葉に、大変納得させられました。雑誌などでやっている「格付け」は馬鹿馬鹿しいことなんですね。batak house cut、随所にこだわりを感じさせるいい雰囲気の店だなと思っていました。今度スーツを購入してみたいです。答えにくい質問に大変親切にお答えいただきありがとうございました。

お礼日時:2009/01/19 18:40

 再びNo.1です。

ツイードスーツをお召しになりたいということで
あれば、Cheviot Tweedチェビオット ツイードと言われる素材、
生地は比較的スーツに向いています。この素材を用いてDormeuilと
いうフランスの生地商が英国において開発したSportex地は、
スーツ用のスイード地として有名です。そしてスーツにする以上は、
trousersに仕立てた場合の耐久力について考えなくてはいけません。
私の場合、仕事柄ハリスツイードをはじめ、ほとんどの種類の
ツイード素材をスリーピーススーツに仕立てていますが、
素材のウエイトが重くなればなるほど、カジュアルというよりも、
スポーティな趣が出てきてナカナカいいものです。足元はL.L. bean
ビーンのハンティングブーツや、Dannerのブーツ、天候が良ければ
Tricker'sトリッカーズのstorm weltストームウエルトのブーツを
合わせ、プライヴェートで冬場のメイン州やカナダのノヴァスコシア
等に出かける時には正にピッタリです。つまり現代の日本の一般的な
気候では北海道を除き、ややtoo muchなのかもしれません。
 それからツイードのtrousersについては、前部だけではなくシート、
つまり後部にもスレーキ、もしくは裏地を張っています。あなたの
年齢については存じ上げませんが、もし可能であれば1980年代前半に
作られた映画で”炎のランナー”という名作があります。パリ五輪を
目指す英国陸上選手たちのストーリーにユダヤ問題をからめた映画
なのですが衣装についてはなかなかで、まだご覧になられてなければ
必見の映画だと思います。ツイードスーツの着こなし例も沢山出て
きたと思いますが。
 以上、余計な話でした。

この回答への補足

kenaokiさんに質問なのですが、既製もしくはmade to measureでツイードのスーツ(スリーピース)を売っているお勧めの店はありますか?私は大阪在住なのですが、batak house cutやPolo Ralph Laurenが気になっています。やっぱりデパートのパターンオーダーはダメですか?

補足日時:2009/01/17 13:52
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この回答へのお礼

トリッカーズのブーツですか・・・粋です。白洲次郎を思い出しました。日本の都市部に住む私には確かに大げさかもしれませんね。
「炎のランナー」見ました。人種問題は難しくて理解できない部分もありましたが、当時の人々の洗練された着こなしは大いに参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/17 12:48

専門家のかたが詳しく説明されているのでおこがましいのですが


・スリーピースのwaist coat(vest)の襟については、襟のあるほうが古い形です。最近襟付きが多くなっているのは、なぜか国内ではカジュアルな服装の上着のように来ている方がいるので飾りのつもりなんでしょう。スーツの3ピースには、襟付きでも襟なしでもよろしいかと思います。
・ダブルブレストのスーツではサイドベンツのほうが多く見受けられます。確かに礼装はベントなしですが、普通のスーツならサイドベンツのほうが良いと思います。シングルブレストならば、座ったときは前のボタンを開けますが、ダブルブレストではボタンはかけたままでしょうから、サイドベンツのほうが、窮屈でもなくよろしいかと思います。
・ツィードのスーツが競馬場で着てられていたというのはどうでしょうか。他の回答者も書かれているように、昔の競馬場では、山高帽子にモーニングコートのように思います。古いツィードは、現在のものと異なり、太い毛を使った手織りのものですから、Trousersに使うと肌触りも悪いと思います。sports coat(ジャケット、替え上着)としてならわかりますが。私もツィードのsports coatを持っていますが、綿のTrousersの合わせて地元でちょっとした外出に使用しています。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。
・最近襟付きが多いのは、カジュアルの影響ですか。なるほど、納得できるご意見です。スーツによって使い分けたいと思います。
・ノーベントは何となく野暮ったい、という観念がありましたがやはりサイドベンツのほうが良いような気がしてきました。
・映画か何かで競馬場にツイードスーツという紳士を見たような気がするのですが、曖昧な記憶なので間違っているかもしれません。肌触りの問題で、ツイードはトラウザーズには向かないのですね。

大変参考になりました。また色々と教えてください。

お礼日時:2009/01/15 23:17

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