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 中世ヨーロッパの女性がどのような服装で旅をしていたのかを調べていますが、なかなか女性のものとなると出てきません。それについての情報、もしくはそれについて専門的に書かれた書籍などがありましたら、教えていただけないでしょうか?よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

こんにちは。


『世界服飾史』美術出版社(2,500円税別) はいかがでしょうか。

いまざっと読んでみたのですが、コンパクトな割にはカラー写真も豊富ですし、詳細な部類かと思われます。
「中世の女性の旅の服装」という項目はありませんが、実際多くの僕達を引き連れている馬上の女性の絵画なども掲載されておりますから、こちらの絵画の考察などをご参照なさってみて下さい。

中世とはいっても、各世紀ごとに微妙に異なるようですね。
特に「中世の人々は服装に社会的記号としての機能を強く求めたから、衣服の色のシンボルは鮮明に意識されている。なかでも緑・青・赤は特に明確なシンボル機能をもっている。」とのくだりは興味深いところです。
逆に、黄色は15世紀末まで極めて稀だったようですね。
写本挿絵がユダの衣を黄色く塗るのは「蔑視、狂気の色」だからでしょうか。

以上、ご参考になりましたら光栄です。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。大変参考になりました。
 質問文を書いた後で、「そもそも女性は旅をしなかったのでしょうか?」「馬車で移動するとしたら旅を意識したものはないのでしょうか・・・」など、いろいろと書き忘れたものがあったのに気付いたものの訂正が出来ず、このような曖昧な文章でここまで答えてくださるとは思っていませんでしたので、感激です。早速その書籍を探してみたいと思います。
 重ね重ね、ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/22 12:38

どういう身分の女性かによると思います。


ルネサンス以降なら比較的イメージわきやすいですが、中世以前はわかりにくいですね。
ロビンフッドの映画なんかが参考になりそうですが、女性は出てたかどうか・・・。

性欲処理のための女性を戦争に同行させるということはあったかもしれませんが、物見遊山的な旅をしたのかどうか。
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この回答へのお礼

 お礼文ではあるのですが、さらなる質問の追加のようになってしまうのをお許しください・・・。
 身分に関する具体的な条件ですと、「大きな老舗有名店を経営しているような商人」でしょうか・・・。そこに関してもやはり問題は出てくるわけで、女性が経営をすることは珍しく無かったとは思うのですが、そういう人がそれこそ物見遊山な旅をしたかどうかは怪しいですね・・・。聞いただけですが、遠方への交渉には男の従業員をよこしたらしいですし・・・。

お礼日時:2009/05/27 16:11

>女性は旅をしなかった?


日本の江戸時代などと同じく女性の行動は制限されてました。
しかし「巡礼 (=宗教)」目的なら、女性の旅も容認されていました。これわ日本でも「お伊勢参り」なら、女性への通行手形が発行された事と似ており、洋の東西を問わず一致を見せた面白い事例だと思います。

宗教目的、即ちキリスト教的なら何でも容認されるので。
十字軍に従軍した多くの兵士や騎士たちは、妻同伴で十字軍に赴きました。その中にはジャンルダルクの様に、鎧甲冑を着て兵士として従軍する女性も居た事が記録に残っています。しかし多くは後方活動、つまり食事の世話や医療活動に従事していた様です(フランス人歴史家:ペルヌーの記述から)。

これわ十字軍が元々は「武装巡礼」と言う性格を帯びていた事に起因します。
中世の西欧社会では、前述の様にキリスト教的な行動であれば、世間(=教会)は何でも容認する傾向にあったので。巡礼目的であった十字軍に、女性が同行する事には寛容だったのでしょう。

第二回十字軍の際には。
フランスのアリエノール王妃が、夫ルイ7世に同伴して従軍した事が記録に残っています。この時はフランスから中東のパレスチナ辺りまで遠征しています。もっともアリエノール妃は「最も強い女」と呼ばれたほどの女傑だったので、一般的な例としては不適当かも…??

またかなり多くの女性が、遠征先で出産した記録も残っています。
ですので現代人のイメージと違い、その当時の欧州でわ十字軍に女性が着いて行く事自体は、そんなに珍しい事でわ無かった様です。

また当時の記録としてイラスト等が羊皮紙に書かれていますが。
これらは必ずしも、実際の旅路の服装を正確に表してはいない事にも留意する必要があります。当時はイラスト等は「宗教的に正確に」描く事が求められていたためです。従って参考になるのは、ルネサンス期以降に描かれた絵画などに限られると思います。

P.S.
knowledgeaさんの質問対象が「服装」であるので。
この回答は回答案件を満たしてないかもしれ無い事を、お詫び申し上げます。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。
 服装はその当時の文化や風習に深く結びついているわけですから、4017Bさんのアドバイスはとても参考になりました。
 やはり、華やかであると同時に殺伐とした部分も濃かったこの時代・・・巡礼や戦争の目的での遠征でもないと、女性が旅をするということは少なかったのかもしれませんね・・・。これは見る角度を変えて、「女性が観光目的の旅をしやすくなってきた時代」のようなものを探した方が良いのかも知れないとも思ってきますが・・・それって逃げかも知れませんし・・・やはり歴史は難しいものですね・・・。

お礼日時:2009/05/27 16:26

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