準・究極の選択

先日、アメリカの航空機産業の話を知人から聞きました。その時、ふっと思いました。なぜ日本は航空機を作らないのか?と。家族に質問すると、おそらく戦後にアメリカから禁止されたのだろうと父から聞きました。ゼロ戦などの技術を見たアメリカが日本の技術を恐れて禁止した、というのはうなずけます。トヨタやホンダそしてもちろん三菱も自動車産業でものすごい技術を発揮していますよね?

日本はこれからも航空機の完全国産化はできないのでしょうか?また、それが可能になった場合はどの程度のレベルの航空機の製造が予想できるのでしょうか?

純粋な好奇心からでた疑問ですが、皆様の意見や知識をうかがえたら幸せです。
では、まとまりのない乱文失礼いたしました。

A 回答 (10件)

戦後の日本が航空機をを作らなくなったのはアメリカに禁止されたというのが正しいです。


これはアメリカが日本が「再軍備化」するのを恐れたためで日本の技術が優秀だったからではありません。

なぜなら、ゼロ戦の中に使われている技術は、欧米のコピーとライセンス生産品でオリジナルの技術といえば超々ジェラルミンの使用くらいだからです。武装についてもコピーです。

戦後、日本が戦中の不払いのライセンス料を支払うと申し出たとき、そんなふるい技術はいらなかったアメリカは一ドルで良いといった冗談があるほどです。


しかも、当時軽工業が主流だった日本では高度に重工業化されたアメリカやドイツの機銃や発動機を完全にコピーするのは難しく。(まず少し調べればわかりますが道具がないのです)
これは両者の生産性を見ればわかります。プレスや鋳造であっという間に作ってしまうアメリカの戦車や航空機は日本のものより安く品質が安定していました。当然日本の数十倍の数を生産し、日本やドイツを十倍近い物量で襲い。さらに有り余る兵器をイギリスやロシアに貸与していました。一方、日本は、一個一個の砲弾を削りだしで作っていましたし、拳銃などは一個一個が職人の手で作られており、同じ形をしていませんでした。当然、拳銃によって弾道が違い、自分の銃は自分でしか使えないような代物でした。

さらに当時の日本の治金技術は大きく遅れていて、アメリカと日本で同じ金属を作ると固さが半分しかないものしか出来ませんでした。これは鋼鉄が必要な戦車開発にも大きく影を落としました。日本軍の砲弾は柔らかく同じ重さの砲弾をドイツと日本で比べると三倍もの威力の差がありました。装甲も柔らかく、同じ厚さの鉄板でもアメリカの戦車に簡単に貫かれました。

どれだけ戦中の日本の技術が遅れていたかはわかると思います。
欧米と日本の技術格差は、今の日本と東南アジアの技術さに近いほど離れていたのです。

戦中の日本の兵器は職人の技術によって支えられていたのであって
ドイツの兵器のように設計が優れていたわけでも、あたらしい技術が盛り込まれていたわけでもありません。マンパワーこれに尽きます。


では日本の今の技術力はなんなのか、それは朝鮮戦争にまでさかのぼります
朝鮮戦争以前、戦後の日本をアメリカは再軍備する気もありませんでしたし、フィリピンのような、食料生産と軽工業の国にする気でした。なぜならアメリカが二次大戦をした理由はアジア利権の獲得のためであり、中国大陸に進出した日本はとても邪魔な存在だったからです。そしてアメリカは計画通り日本を倒し、中国や朝鮮の利権をようやく得られるという手はずが整いました。

ところが、戦前たびたびアジアで南下政策を行っていた共産ロシアの動きが日本というライバルを失ったことで活発化したのです。日露戦争以来ロシアには日本コンプレックスのようなものが存在し、戦前のロシアはそうやすやすと日本に戦争を仕掛けないようななっていました。その絶妙なバランスをアメリカが自分の手で壊してしまったのです。

共産主義は北朝鮮をつくり、ついには朝鮮戦争が起ります。
そしてココで今後の日本の運命を決める大転換期が訪れます。
朝鮮戦争に伴い特需が起ったのです。

特需がもたらしたのは金だけではありません。
アメリカは日本で砲弾やミサイルや航空機を補充したかったので、そういった技術を日本に教え込み作らせたのです。

二次大戦でナチスドイツやイギリスやロシアの全ての国から得てきたアメリカの最先端の技術が一気に日本の工場に流れ込んだ。

しかも、日本にとっての世界大戦は1945年で終わりましたが、その後20世紀は「戦争の世紀」とも表現されるほど戦争が頻発しました。戦争はもはやビジネスとなり、アメリカは日本を経由してベトナムや中東に兵を出して行ったのです

そして今の技術大国日本が出来上がりました。
戦後日本の技術は戦前由来というより、アメリカ由来のものが多いです。
驚くほどほとんどのものが。


日本が苦手なのは航空エンジンです。民間用のジェットエンジンは作れますが、軽量大馬力の戦闘機用のエンジンは二流品しか作れません。飛行機の8割の価値はエンジンで決まるといっても良いので、やはりがっちりと手綱を握られています。当然日本が作れる戦闘機はパッとしない糞戦闘機でしょう。

因みに量産化したF-15ですら一機190億円もします。それを一国で開発するコストは国が傾く金額がかかるのです。当然戦闘機を作るということはコストを回収するために海外に売るということを視野に入れなくてはいけません。

日本ではそれが出来ないので、兵器を開発する意味も旨みもないわけです。
確かに兵器も開発してますが戦車は一台6億程度なので自衛隊の宣伝程度の代物です。
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旅客機に関しては現在三菱を中心にMRJを開発しています



完全国産化は難しいでしょう
日本の場合航空機エンジンに関しては負けていますので機体に関しては現在でも製造可能ですが商売になるかは別

日本の場合口出しだけして騒ぐ輩が多く
そのためにC-1輸送機開発時には故意に航続距離を削減させられた為
他国への侵略行為に当たると騒いだおバカのせいで
外国はおろか沖縄まで直行できない機体になってしまいました
一部機体は燃料タンク追加して対処していますが
その分荷物が載りません
そのためにC-130を購入しましたが現在の自衛隊活動にはついていけず
モザンビークPKOの時は片道4泊5日かけて飛んでいきました
現在開発しているC-Xが実用化されれば多少ましになると思いますが
この機体も国外売却は難しい可能性があります
武器輸出に当たる可能性あり
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歴史的認識が多少、抜けてますね。



まず、航空機の開発は、占領軍に禁止されました。
しかし、やがて、それも解除されます。
日本は、旅客機は、かつては、作ってました。YS-11。

この辺の経緯は、以下の本。

日本はなぜ旅客機をつくれないのか 前島 孝則 草思社

なお、旅客機は、これから、作ることになってます。三菱のものについては、税金で開発費を助成することになってたはずですので、あなたがしらなくても、あなたのはらった税金の一部は、開発費にあてられている筈です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/MRJ
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完全国産化



ボーイング747も一部エンジンはイギリスのロールスロイスだったりする。

ゼロ戦などの技術を見たアメリカが日本の技術を

ドイツのロケット技術者がアメリカに連れて行かれたという話はあるが、日本の航空技術者が連れて行かれたという話は聞かないところを見ると、それほど突出してとは思えない。
要は、主要軍事産業として禁じられただけ。
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国産化は「出来る」のですが


それが商業ベースに乗るかどうかはまた別問題な訳です。

極端な話、「買ったほうが安い」ってこともあります。

あまり国産にこだわっても意味はありません。
(技術維持のためには必要ですが。)

部品はけっこう供給してますけどね。

>どの程度のレベルの航空機の製造が予想できるのでしょうか?

世界レベルの製品はできると思います。
ただ、価格にについては世界×3倍くらいのお値段になるでしょう。

国産兵器なんかはそんな感じです。

ここらへんも参考に。

日本航空機製造 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …
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飛行機は大量に作らないともうからないんですよ。


日本には、飛行機を大量発注してくれる国がない。
実績がないからです。
けっきょく、少量生産にとどまるから、採算割れして事業中断。
日本の航空機産業はこうゆうパターンのようです。
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 研究だけなら超音速機(太平洋を2時間で横断できるマッハ5の極超音速機)の研究なんてのもやってます…。


 (2005年にオーストラリアで実験機を飛行させてます。)
   http://www.apg.jaxa.jp/research/cyoonsoku/co-ind …
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三菱重工がMRJの名称で純国産中型機を開発中です



参考URL:http://www.mhi.co.jp/products/category/mrj.html
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他にも三菱航空機があります


http://www.mrj-japan.com/j/
 ちゃんと作っていますよ
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富士重工・・・1917年から飛行機を作ってます
http://www.fhi.co.jp/outline/section/aero.html

ホンダ・・・2006年に参入しました
http://www.honda.co.jp/news/2006/c060726a.html

 
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