
今、話題の村上春樹作品「1Q84」を読みました。
自分としては、月に何冊も読むというほど定期的に小説を読む方ではないのですが、
予定の空いた休日などに、一気に読み上げるといったタイプです。
今回もこの二日ほどで読み上げたのですが、
村上春樹独特の小説を楽しむ一方で、
性描写の多さと、また、その内容とに少し驚きました。
そして、「これって、中学生とかも普通に読むよな?問題ないのかな。」と。タイトルの疑問を抱きました。
特に、今回の作品については作品内容の事前情報もほとんどない中で話題が先行し、
村上春樹の作風を知らないまま初めて読む人も多いと思います。ちょっと心配になりました。
村上春樹のそこまで熱心なファンというわけでもありませんが、
「ノルウェイの森」や「ハードボイルド~」、「アフターダーク」など
それなりに村上春樹作品には親しんできましたので、性描写が出てきても特に気にも留めずにいたのですが、
上巻を読み終えたぐらいになると、ちょっとうんざりしている自分に気づきました。そして、冒頭の疑問に気づくとともに、そういえば、ゲームとかの年齢規制の問題は良く聞くけど、文学については、どうなんだろう?
村上龍とか、もっとひどいのはいくらでもあるし、、、と思うようになりました。
人間の本質的な部分でありますし、またアート的な側面もあるかもしれません(よくわかりませんが)。
作品に深みを与え、流れを盛り上げる一種のスパイスとして不可欠な部分ではあるとは思います。
なので、決して非難しているわけではないのですが、
少なからずそういった内容を含むことを事前に知らせる必要(注釈なり年齢規制の形で)はあるんじゃないかと思います。
そのあたりに議論というのはどうなっているのでしょうか?
簡単な検索では有用なページも特に見つからずで、、、
詳しい方がいらっしゃいましたら、どうぞご回答よろしくお願いします。
A 回答 (8件)
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No.8
- 回答日時:
やはり女性の目からみると、村上春樹の性描写に関しては空回りで場違いで、不自然さ不器用さが目立ちます。
ハッキリ行って男性ONLYの自慰といった感じでとても引きます。主人公のルックスとかを想像してもごく普通の男性、例えばのびたクンのような(作者自身のような)イメージしか浮かんでこないのも原因のひとつかもしれない。
やはり性描写に追い込むには登場する男性側はそれなりのセックスアピールが必要とされます。芥川龍之介くらいだとまだ許されるものがあるかもしれませんが。
No.7
- 回答日時:
性描写って、特別な物でもデリケートな物でもないと思うのです。
作品の善し悪しで語るのではなく、性描写だけ抜き出して語るのは、なんだか下品な読み方のような感じがして、正直抵抗があります。
前回、ここに書き込むまで、特に性描写に注目したこと無かったです。
No.6
- 回答日時:
こんばんは。
確かに性描写は多いですね。
しかし、氏は”書く必要があるから書く”と仰っています。
僕も本当はあんなもの書きたくない。恥ずかしいから。と。
本についての性描写ですが、私は
今の子供が携帯やパソコンのアダルトサイトを見るより
かなりましだと思います。
多かれ少なかれ、貴方も私も、そういうものを目にして大きくなってきたわけですよね。
私としては、年齢規制は本に対しては(活字で書かれたということで、漫画などは省いて)してはいけないとおもいます。
もし、そういう性行為が主な柱となる小説なら
それから学ぶことは決して性行為だけではなく、もしかしたら不倫の心情や、そのことによる喪失や、悲しみや・・・であったりするのではないでしょうか。
本には、自分でない、しかし自分である誰かがいます。
それは自分の体験であって、体験を勝手に取り上げては経験もうまれないのではないでしょうか。
No.5
- 回答日時:
私はあの性描写の露骨さもあって、村上春樹作品全般が嫌いで、世界中で彼の小説が親しまれてるというのが本当に信じられません。
そんなにみんなセックスというものに抵抗がないのでしょうか?私自身は異性とのセックスの経験が人より少ないほうだと思うので、なおさらそのような事を感じるのかもしれませんが、どうも村上氏のあのセンスにはついていけないのです。作風や書かれているテーマも私は好きじゃないというのもあるのですが。セックスや恋愛が人間に不可欠で、それらは人生に「彩り」を与え、人生の意味を考える重要なテーマであり、スパイスである事を否定する人はあまりいないでしょう。ただ、これらはデリケートであるがゆえに、私は文学の分野であっても、その描写は「なんでもあり」とばかりに、書けるだけ書いていいとは思わないのです。あそこで書かれている事、小中学生は知らなくていいと思います。描写が細かすぎます(苦笑)。ご質問にあるように、村上氏の社会的評価から、小学生中学生が彼の小説に興味を持つのはごく自然にある事だと推測できますし、読んで衝撃を覚えるという少年少女は多いと思います。私はその事で「いたずらに性意識へのハードルが低く」なる事はあまり良くない事だと思います。
「表現の自由」という概念があり、「文学」という非常に線引きの難しい領域が存在します。だからなかには年齢の如何を問わず、本はいかなる分野でも触れられる環境を与えるべきだと主張される方もいるのでしょうが、私は反対です。村上氏の作品に対しても同様です。といっても、法規制はやはり難しいでしょう。だからここは大人が「これは大人になってからのほうがいい」という事を伝える事をするべきだし、又、それで十分だと思うのです。私は村上氏が描く作品についてもそういう提言が大人側からもっとなされてしかるべきだと思います。さて、みなさんはどう思われているのでしょう?

No.4
- 回答日時:
まだその本は読んでおりませんが、
『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』だったかどうか・・
何かの本で、村上氏が昔「ノルウェイの森」に対するファンレターがたくさん来た際に、小学生から手紙が来てびっくりした(小学生がこんなの読むのかと)と言っていました。
そもそも、村上春樹は子供を読者対象にはしてないでしょう。
私は『1973年のピンボール』を高校の図書館で借りたのが初めて読んだ村上春樹でしたが、高校の図書館ともなると、いろいろあるんですね(笑)
村上龍もあったし。
こちらはあまり読めなかったです。
自分の場合、龍さんは作品によります。それこそ、読んでいて嫌になってくることがあります。
村上春樹氏が性描写や暴力を書く場合は、
「一種のスパイス」どころではないはずです。
人間の本質的な部分を描く上で重要な要素として、必要だから描いていると、ご本人は語っています。
だからこそ、かえって気持ち悪くなるんじゃないでしょうか?
※自分はなぜ気持ち悪くなるのかを考えてみるのも興味深いような気がします。
自分はこういうのが嫌いなんだな、とか、心理的にこういう部分が刺激されるのではなかろうか、とか。
作家のフランソワーズ・サガンは小さい頃、親に本を読んで良いか訪ねて、お母さんか誰かから「ええ、これは読んでいいですよ」「これはいけません」などと言われていたようです。
昔は日本でもこういうご家庭もあったのではないでしょうか。
とはいえ、品行方正でないのが文学だと思います。
(サガンのデビュー作だって当時としては、スキャンダラスな内容でした)
官能小説はまた別というか、それこそR指定な感じがしますけど・・・・
名作小説も、性描写の有無はともかく、倫理的にはロクなことやってないでしょう。
不倫だとか殺人だとか。人を騙したり。
でも文字を地味に読み進めないといけないわけで、映像や写真のほうにダイレクトに目に飛び込んできません。
あんまり子供だと読めないし、影響が限られているんじゃないでしょうか。
村上春樹だって、1巻目を買った人が次に2をどれだけ買うのかと思ってしまいます。
今回は、出版社の戦略だったのか、世間が勝手に盛り上がったのか、若干盛り上がり過ぎな感じがします。
そうすると従来の読者層以外の人も手を出すわけで、それは仕方ないことだと思います。
私は最初に読んだのが地味な『1973年のピンボール』でなくベストセラー『ノルウェーの森』だったら、村上春樹ファンにはならなかったかもしれません。
逆の人もいたかもしれません。こういうのは巡り合わせだと思います。
読売新聞に村上春樹氏のインタビューが連載されました。
それなりの考えがあって書かれた作品だからと言って全員が気に入るとは限らないでしょうし、気に入る必要も無いでしょう。
(ご本人はそういう考え方の人です、感じ方は読者の自由だと)
参考URL:http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090616bk02. …
回答ありがとうございます。インタビューも読ませていただきました、ありがとうございます。
たしかに文学は品行方正なものではないのかもしれませんね(;^^A
ただ、従来の読者層以外の人が手を出して、、、それを仕方ない
としていいものか、というのはやはりあります。
年齢規制までは行きすぎだとは思いますが、
性的表現を含みます的な注釈があってもいいのではないでしょうか。
読みたくない人、読ませたくない人が、読まなければいいだけですから、どこにも不都合は無いと思います。
(どこで線を引くかの問題がでてくるのでしょうが・・・)
No.3
- 回答日時:
私は、村上氏の作品を読んだことがないので、必要性があるかどうか、という点については言及できません。
ただ、高校時代、学校の図書室にあった司馬遼太郎氏の作品などにも性描写などがあり、同様のことを考えたことはあります。
書籍に関しては、そういう規制が緩い、ということはあると思います。
映画、ビデオ、ゲームなどの映像作品については、映倫、ビデ倫、ソフ倫理、メディ倫、CEROなどといった自主規制団体が存在し、市場に出る前に、そこが審査をして「○○歳以上」などというようなものが記されます。
しかし、書籍に関しては、そのような団体は存在しておらず、各社が独自のルールで定めているに過ぎません。そして、その中で、ときどき、行政などが通報のようなものを受けて「有害図書」しているに過ぎない、というのが実情です。そのため、「有害図書」指定がされる書籍というのは、完全な「官能小説」のような小説か、もしくは、『完全自殺マニュアル』などのようなメディアでセンセーショナルに持ち上げられたごくごく一部のものしかない状況です。
質問者さんが仰るように、この辺り、基準に大きな隔たりが出来ているのは間違いありません。
例えば、家庭用ゲームソフトとして販売されるゲームでは、性交渉の場面は一切入れることが出来ず、また、それを匂わせる描写があるだけで「18歳以上推奨」などとなります。一方、小説等では、一般小説として誰でも買える棚に、性描写の堂々と載った書籍が置かれています。
結局のところ、行政府、また、PTAなどから「目を付けられているかどうか」という部分になってしまうのだと思います。
今、「児童ポルノ」の対象に漫画やゲームなどの「実在しない児童を含めるべきだ」という議論があります。これは、「そういうものをすることで、児童への性的な興味を持たせることになるから」という理由付けをされています(その効果についての根拠も実はないのですが)
しかし、だとすれば、小説や絵画なども含めなければ、本来はおかしいはずです。児童そっくりの裸体をさらした小便小僧が公的な機関に立っている。児童が性交渉する場面の含まれた小説が図書館で貸し出されている。児童の裸を描いた絵画が美術館や学校にある。
不思議なダブルスタンダードと言えます。
結局、書籍の場合は大昔から存在していた文化だから良い。映画、ビデオ、ゲームなどは、新しい文化で、特に(漫画やゲームなどは)大人の世代が慣れ親しんだ文化ではないので、怖い、悪いのではないか? という感情論が先に立っていることの証左ではないかと思います。
聞きたかったことへのずばりの回答です。
改めて不思議なダブルスタンダードだと思いますが、
最後の2行の
>結局、書籍の場合は大昔から~
のところを読んで、腑に落ちた感じがします。
新しい文化とともに、若者の性犯罪や猟奇的犯罪の増加(こじつけの側面もあると思いますが、、)が合わさって、新しい文化は規制がかけられようになったけども、昔からある文化にまでは及ばなかったということなんでしょうか。
表面的というか、熱しやすく冷めやすいというか、先送りというか、、日本人らしいですね(;^^A
これから、もし猟奇的犯罪者が、~の小説に影響されたとか供述しようものならまた変わってくる気がします。
稚拙な質問の意図を汲み取っていただき、本当にありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
どんな描写かと言うよりは誰が書いたかが重要。
映画でも宮崎駿の「もののけ姫」は首が斬られるシーンとかがいっぱい出てますが、「宮崎駿の作品は子どもに見せるべきもの」という認識があるので、数万人という父兄が幼児や児童に見せていましたね。
>流れを盛り上げる一種のスパイスとして不可欠な部分
スパイスとは違う気がします。
スパイスだと無くても料理としては成立しますが、この作品は性描写なしだと全く違う作品になります。
>村上龍とか、もっとひどいのはいくらでもあるし
言葉尻をとらえて申し訳ないですが、村上龍の性表現はかなり洗練されていて、「ひどい」という表現にはそぐわないと思います。
回答ありがとうございます。
誰が書いたかが重要というのは、確かに現状はそうなのかもしれませんが、同じ内容に対して、著者やジャンル、媒体物が違うだけで扱いが変わるのは、やはり腑に落ちないですね(;^^A
>~スパイスとして
カレーにスパイスは不可欠ではないでしょうか?
・・・とか言うと、話が変な方向になってしまいそうなので(苦笑い)
上記の部分については、この作品に限定したつもりではなく、小説一般において、性描写はそういう要素ももつのかな~、という意味合いで書かせていただきました。
>村上龍とか、もっとひどいのはいくらでもあるし
インパクトが強い、刺激が強いという意味で使わさせていただきました。
文章で考えを伝える難しさを改めて痛感しています。
稚拙な文章で失礼しました。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
別に問題と言える内容ではないですよ。
疑問に思うなら、然るべき審査機関に申告してください。
>そのあたりに議論というのはどうなっているのでしょうか?
特になされていないでしょうね。
回答ありがとうございます。
何が問題なの?と問われれば明確な答えはもっていませんし、個人によってもちろん判断基準は異なるんでしょう。
ただ、ゲームや映画において、性的な表現を含むものは児童に対して問題とされ年齢規制を受けていると思います。相対的に見て小説において年齢規制が無いのはなんでだろう?とやはり思います。
(映像が直接的なのに対して文章であればいくぶん緩やかだからとか、そんな理由なんでしょうか。)
そう言えば、小説にもR指定とかあるんでしょうか?知らないことばかりです。然るべき審査機関とはちなみにどのような団体のことでしょうか?
よろしければご回答お願いします。
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