
ストラトキャスターの音色についてお尋ねします。
ストラトキャスターのハーフトーンには、俗に鈴鳴りという音色を出
すものがあるそうですが、どういうものなのか詳しい方、ご解説ください。
自分の持っている古い日本製コピーのストラトにはオリジナルの出力
の弱いピックアップがついていました。フロントにすると、柔らかく
甘いトーンでよかったのですが、いまひとつ粘りがないのでヴァンザ
ントのロックに代えました。
するとハーフトーンで薄くキャリン、となっていた余韻が聴かれなく
なりました。あの「キャリン」音が鈴鳴りというヤツでしょうか。
ピックアップのパワーが強くなると、聴こえなくなるものなのでしょうか。
鈴なりが良くするのは、ヴィンテージタイプ、というイメージがあっ
たのですが、やはり出力との相関のためでしょうか。
またピックガードの1plyと3plyでは、どのように音の差が出るでし
ょうか。自分は1ply→3plyと代えたら、音色がやや硬くなったような
気がします。
ストラトはPGにPUがネジとスプリングで留まってますが、これは箱物
ギターに構造が近いと思います。ストラトのPGは、箱ものでいえば、
トップ板になりますから、音色に対して重要に思われますが、その材
質や、PUの留め方に対して、あまり語られることがないと思います
が、いかがでしょうか。
詳しいお方いらしたら、ご教授願います。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
こりゃまたずいぶんと懐かしい言い方ですね。
昨今では聞くことはなくなっていたのですが。「鈴なり」という言葉には定義がありません。ですので、大別してよい意味と悪い意味で使われる場合があります。
1)よい意味の場合
これは鈴の音の余韻という意味で使われます。昔は簡単に言うと組み立てボディのギター(ストラト)ではサステインがないとされてきました。これはもちろんセットネックのレスポールに比べてです(今はちゃんと出るものもありますし調整も可能ですがあくまでも昔の話です)。特にストラトでもてはやされたハーフトーンではその余韻が伸びるほど音がクリアになる現象(弾き始めは鼻をつまんだようなあの独特な音ですが、音が伸びていくとだんだん音がクリアに鳴っていきます)が、鈴のようにきれいに伸びることから、言われ始めたもの。
2)悪い意味の場合
まだリペアとか調整方法が確立されていない頃(まあ1970年代頃とでも言いましょうか)、リペアーマンが独自に調整方法を模索していたころは、一般的なセッティングなどなくプレーヤーの好みに調整している場合が多く、人によってはべたべたの低い弦高にセッティングしていました。長くなるので簡略しますが、この場合ストラトの構造上どうしてもハイポジションあたりで弦のビビリが発生します。この擬態音が「チリチリ」とか「チリ-ン」とかいう鈴の音に似ていたわけです。
上記どちらも私の経験話です。まあ使う場面での違いはあります。主にヴィンテージギターでの話なら1)、リペアーショップなどでの話なら2)という具合です。質問の文面からすると1)のように捕らえていますが、間違いではありません。
質問者様の「キャリン」というイメージが抽象的なため、言及はできませんが、少なくともヴァンザントのロックというPUは、下位クラスのブルースより、さらに一番下のヴィンテージよりもミッドレンジに重点を置いたややレンジの狭いPUです。ですのでストラト特有の音は出せません。出力は大きいので歪みにはもってこいです。ですが、ハーフトーンをこれで作ろうとするとその強烈なミッドレンジが邪魔をするので、まず無理でしょう。どちらかというとロック向けでリアPUにはいいPUです。
ピックガードですが、NO.1の方が完璧な回答ですので、言及はしませんが経験上で話します。
その昔、ブラスのピックガードをつけていたことがあります。派手なPGが欲しかったためですが、音は最悪でした。硬くて硬くてまるでPUダイレクトのような音しかしません。で、変えたわけですが、最初お店に3プライの在庫がなく1プライのものを使ったのですが、思ったハーフトーンに近い音が出ました。しかし、なんか腰がないので、やっぱり3プライに変更。すごくしゃきっとした感じに仕上がりました。
もちろん、これはマウントするギターにもよります。それはNO.1の方がいうようにボディやネック材、そして、PUキャビティのザグリ具合などからによります。しかし、質問者様の疑問のように同じギターでならPGだけの変更でも音は変わる、とだけは言っておきます。
詳しいご回答ありがとうございました。
たしかに「ロック」は中域中心の音ですから、鈴鳴りは拾いにくいのでしょうね。納得です。
ピックガードの種類で音が変わるということも、ありえなくはないのですね。
経験されたお話、大変参考になりました。ありがとうございました。

No.1
- 回答日時:
PUを変えたことでハーフトーンの音色が変わってしまうことはよくあります。
またフェーズを入れ替えることでかなり音色は変わります。このあたりはいろいろと配線を変えてみるのもひとつです。>ストラトはPGにPUがネジとスプリングで留まってますが、これは箱物ギターに構造が近いと思います。ストラトのPGは、箱ものでいえば、トップ板になりますから、音色に対して重要に思われます
全く違います。ストラトの音色はナットとブリッジの間で作られますから、ネック材やボディ材、トレモロユニットやサドルの材質が音色に大きな影響を与えると考えられています。
箱物ギターというのは、アーチ状に曲げられた、もしくは削り出されたトップ板に弦の張力を用いてブリッジを押しつけており、その押しつける力がギターの音色を決める大きな要素となります。ナットやネックの材質や形状ももちろん影響がありますが、テールピースは逆にあまり関係ありません。
ストラトのPUはあくまでナットとブリッジの間で作られた音を拾って増幅するためのパーツであり、箱物ギターの構造やフローティングPUと比較してもあまり意味はありません。ストラトのPGはボディの上で響くわけではありませんし、多少は振動しますが、フルアコのトップ板と比較することは屁理屈の類です。
もちろんストラトらしい音を作るためにはあのプラスチックのPGにPUをネジ止めすることが必要であり、ボディ直付けでは同じ音にはなりません。でもボディやネックに比べて決定的な違いには成り得ないんだと思います。
だからこそストラト専門家もギター製作家もそんな部分を語ることはないのだと思います。
詳しいご回答、ありがとうございました。
たしかにフルアコと比べると、中空になっている部分は少ないし、
直接類似しているわけでないのですね。
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