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No.4
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ジュール・ヴェルヌ「氷のスフィンクス」(本によっては「南極探検」)
http://blogs.yahoo.co.jp/rtpcrrtpcr/48483384.html
エドガー・アラン・ポオが著した「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」(主人公のピムが南氷洋を探索する帆船ジェイン・ガイ号に乗り込み、最後は行方不明になる話)の続編とも言える設定で、11年前に消息を絶ったゴードン・ピムの一行を救助するために南極海を目指すハルブレイン号の運命を描いた作品です。
ポオの設定を受けてベルヌが解決編を付けたと言う豪華な構成にもかかわらず、ベルヌの代表作の中に入れられてないのは、幻想的なポオの世界とリアリズムを大切にするベルヌの解釈がそもそも相容れなかったこともあるかと思いますが、19世紀の空想科学冒険小説の王道を行く作品で、私は好きです。
南極大陸自体が未発見だったポオの時代と、南極大陸が発見されていたものの南極点の様子が不明だったベルヌの時代の知識の相違がそのまま話の筋書きにも表れていて、何とかしてポオの時代の誤認識の辻褄を合わせようとするベルヌの苦闘ぶりが面白い。結局南極点には不思議な蛮族も氷のスフィンクスも無かったことを私たちは知ってますが、「もしかしたらあるんじゃないかな?」と勝手に空想を思いめぐらすことのできた彼らの時代がちょっとうらやましくなります。
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